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Archive for the ‘備忘録:PC・ソフト’ Category

【備忘録:PC・ソフト】KODIで日本語を表示させる手順

ちょっとした覚書です。

古いPCにKODI(LibreELEC)を入れて遊んでみていますが、KODIを日本語表示にするためには、直感的には違和感がある手順をとる必要があります。

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いきなり、Settings > Interface > Regional > Language でJapaneseにすると文字化けします(以下の画像参照)。

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文字化けさせないために、まずSettings > Interface > Skin でフォントを変更し、その後でLanguageをJapaneseに変更します(以下の画像参照、最後の1枚が無事に日本語で表示された状態)。

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【備忘録:PC・ソフト】Ubuntu Studio 22/23でオートログインできない

※2023/4/24追記:Ubuntu Studio 23.04 の一度目のインストール時は22の場合と同様でした。ところが必要があってインストールし直したときにあらためて設定してみたら(下の画像のようにする)、今度はオートログインできました。理由は不明です。

Ubuntu Studio 22.04.1を自動ログインの設定でインストールしましたが、自動ログインしてくれません。

KDEシステム設定>Behaviorと進んでみると自動ログインはオンになっているので(下の画像)、インストール時に自動ログインを設定し忘れたのではないようです。

自宅の仮想マシンであるから自動ログインできないのは大変に面倒くさいです。解消しようと調べたら、下記の情報が見つかりました。(執筆者さんありがとうございます!)

(超小ネタ)Ubuntu Studio 21.xxのログイン画面でハマった件

さっそくこの通りに進めましたが、/etc/sddm.conf.d の中に autologin.conf がありません。その代わりに kde_settings.conf があり(※1)、中身を見たら [Autologin]という項目があり「Session=Ubuntu Studio」となっていました。上記はバージョン21の記事なので、22になって変更されたのだろうと思います。

また、/usr/share/xsessions の中には「plasma.desktop」だけが入っていました。

KDE標準のテキストエディタ kwrite はsudoで起動できなかったので(※2に記すように間違いだった)、 gedit をインストールして、gedit で kde_settings.conf を編集しました。

sudo apt install -y gedit

sudo gedit /etc/sddm.conf.d/kde_settings.conf

Sessionを以下のように変更して保存します。

Session=plasma.desktop

無事に自動ログインできました。

(※1)他のPCに入れてみたところ(Ubuntu 22.04がベース)、/etc/sddm.conf.dというディレクトリはありませんでしたが、/etcの直下にsddm.confというファイルが入っていたので、それを編集しました。なのでgeditは不要です。

(※2)ターミナルで”kwrite /etc/sddm.conf.d/kde_settings.conf”で開いて編集し、保存時にパスワードを入力する手順でできました。

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【備忘録:PC・ソフト】Linux MintのWarpinatorをWindowsで使う(Winpinator)

Linux Mint(20以降?)には、Warpinator(ワーピネイター)というLinux機の間でファイルを授受できるアプリが標準でインストールされますが、Windowsとのファイル授受はSambaで十分なので使っていませんでした。

この1か月ほど前にInspiron 11に、昨日はMac mini (mid 2011) に Linux Mint を入れました。Inspiron 11 に入れた後、WarpinatorのWindows版と言える「Winpinator(ウィンピネイター)」という駄洒落的名称の非公式アプリが開発されていることを知りました。(この記事執筆時点でバージョン0.1.2です。)

→ Winpinatorのサイト

これは面白いと思ってインストールしてみたところ、Linux機間はつながっているのに、Windows機では下図のようにConnectionがOffilineと表示されてつながりません(赤マーカーで塗った箇所)。相手PCのタイトルもPC名ではなく「Data unavailable」となっています。ということでInspiron 11にLinux Mintを入れた時点では断念しました。

ファイル共有はSambaでよいからそのまま放置していましたが、昨日Mac miniをLinux Mint機に仕立てたときにちょっと試行錯誤してみたら、無事に繋がりました。原因はネットワークインターフェースの設定であったようです(どちらかというと設定ミスではなくアプリのバグ)。

デフォルトでは下図のように「Automatic」になっています。

これを実際に用いるネットワークアダプター名に切り替えてみました(下図)。

これで無事に繋がりました。下図のようにConnectionがReadyになっています(緑マーカーで塗った箇所)。相手先のLinux機名も表示されています。(Linux側のWarpinatorはAutomaticのままで問題ありません。)

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Warpinatorはファイルを受信するフォルダが固定されるし、そもそもアプリを起動しなければならないので、Sambaのような自由度も柔軟性もありません。しかしSambaは初期設定がそれなりに面倒くさいので、「ファイルの送受信ができればラッキー!」程度の心持ちであれば、ほとんど何もしなくても使えるWarpinatorで十分だと思いました。

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ところで、WarpinatorにはunofficialですがAndroid版もあります。

→ Google Play ストアの Warpinator unnofficial

X-ploreなどネットワークにアクセスできるファイルマネージャーの方が小回りが利くので、私は今のところ使う気はありませんが、これも「ファイルの送受信ができればラッキー!」程度の心持ちであれば簡便でよいと思います。

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【備忘録:PC・ソフト】Windowsバックアップのシステムイメージをマウントする

バックアップのシステムイメージは以下の手順でマウントできます。

  1. 「ディスクの管理」を起動する。
  2. 「操作メニュー>VHDの接続」と進み、当該システムイメージを選択する。
  3. 一覧にシステムイメージが現れるので、右クリックしてドライブレターを設定する。(初回のみで良さそう。)
  4. 作業が終了したら一覧で右クリックして「VHDの切断」を行う。

参考資料:Extract files from Windows 10 Backup image – Mounting/Attaching VHD/VHDX

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【備忘録:PC・ソフト】NETGEAR AirCard AC785をOCNモバイルで使う

外出時のインターネット接続はスマートフォンのモバイル通信で満足していますが、近々モバイルルーターがあると便利な機会がありそうなので、NETGEAR AirCard AC785を中古で手に入れました。AC785は2015年に発売開始された機種で十分古いですが、私の使い方には十分なスペックです。最新モデルはAC797では接続可能な台数やWiFiの速度が向上しています。Netgear製品にしたのはOCNモバイルのサイトで販売されているのを見た記憶があるからです。

NETGEAR AirCard AC785は末尾にsとか-100JPSとか付く機種があるようで、私が入手したのはsがつく機種ですが、仕様書や取扱説明書からは違いがよく分かりませんでした。

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SIMは現在スマートフォンに入れているOCNモバイルを使います。

まずスマートフォンに設定用アプリ”Netgear Aircard”を入れようと思ったら、Google Playストアで見つかりません。見つかるのは”Netgear Mobile“というアプリだったので、それを入れてみました。

そしてAPN設定などのためにスマートフォンにつなぎました。SSIDやパスワードは良いことか悪いことか分かりませんが、AC785の液晶画面に表示されているので迷わずに入力できます。そしてつながったら自動的にブラウザで設定用ページが表示されました。ここで上記のNetgear Mobileで設定を始めようとしたら何故だか認識されませんでした。しょうがないのでブラウザから設定を開始しました。

ここでOCNの説明通りにAPNを設定しましたが、インターネット接続ができません。OCNによる説明では認証はCHAPですが、AAC785の取扱説明書には、つながらない場合は認証をPAPまたはCHAPにするよう記されていたので、そのようにしたら無事につながりました。

さてここであらためて設定アプリの”Netgear Mobile”を起動したらつながりました。その後何度か試したところ、繋がる時があれば繋がらない時もあり、とても不安定です。しかし設定が終わればほとんど不要なので気にしないことにします。

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なおOCNモバイルは音声SIM、通信専用SIMのどちらも使えました。

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設定完了後、Echo Dotをつないで、OCNモバイルの音楽カウントフリーでAmazon Musicを聴いてみています。たぶん20分ほど経過したところですが、ACN785の液晶表示では通信量0.19GBでバッテリー残量85%です。中古だからバッテリーの劣化は当然でしょうし、安い互換バッテリーが販売されているのでダメになったらそれを試そうと思います。といってもほとんどの場合外部電源を取れる環境で使うことになるでしょう。

Echo DotAmazon Musicを流しながら、スマートフォンでYahooカーナビを起動したところ、少しモサモサしているけれど、実用に耐えるレベルでした。後日、ドライブ中にEcho DotAmazon Musicを流しながらYahooカーナビが満足に使えるかどうか試してみる予定です。

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【備忘録:PC・ソフト】elementary OS 6.1のインストール(トラブル回避策も)

microSDカードがまだまだ高価だった頃、旅行時のドライブレコーダー映像保存のために購入したInspiron 11(3185)はmicroSDカードの値下がりによって使用頻度が激減し、一時期は子供が大学通学時に使っていましたが、オンライン授業のおかげで使用可能機種の制約が緩くなりiPadプラスBluetoothキーボードを持ち歩くようになって以来、適した使いみちが見つからずときどき遊んでは放置するを繰り返していました。夏に一週間ほどの長距離ドライブ旅行をすることになって、手持ちの128GBのmicroSDカード3枚では不足しそうなので(1枚あたりの録画可能時間は10時間ほど)、再びInspiron 11をファイル保管に使おうと考えました。Inspiron 11には数か月前にWindows 11を入れてみました。Windows 10より画面タップの反応は心持ち良いけれど、相変わらず使いたくないレベルの遅さなので、一月ほど前にChrome OS Flexを試しました。使いみちはありそうである一方、あちこちが好みではなかったので、今度は軽量Linuxを入れることにしました。とりあえず使い慣れたLinux Mintを入れてみましたが、Inprion 11ではいまひとつ冴えない見栄えなので、インタフェース(デスクトップ環境)が何となくMac風でタッチ入力を活かせそうな雰囲気を醸し出しているelementary OSを試そうと考えました。

実はelementary OSは以前VMware Workstationでインストールに失敗して諦めたことが何度かあります。「elementary OS インストールできない」で検索すると私が突き当たったのと同じ事例がいくつも見つかります。今回、性懲りもなく再挑戦してみた次第です。そして、いつもPC本体にインストールする前に仮想マシンで試すので、今回もInspiron 11へのインストールに先立って仮想マシン作成を再挑戦しました。

インストールとインストール中の問題の回避方法

そもそもelementary OSは仮想マシンでの稼働を保証してないのでトラブルがあってもやむをえません。その前提のもと、仮想マシンへのインストールにあたってよくあるらしい問題の1つは言語選択画面が見切れる問題で、インターネットで探せば回避方法が見つかりますが、これを回避できてもインストール途中で止まってしまうという2つ目の問題に突き当たります(2つ目はPC本体へのインストール時にも生じます)。今回はわりと適当にやった結果として、これらの問題をスルッと回避できました。

1)起動時の言語選択画面が見切れる問題は、新規仮想マシンを作った後、仮想マシン設定を開いて詳細設定の中のファームウェアタイプをBIOSからUEFIにしたら解消しました。(PC本体へのインストールではこの問題は生じません。)

ファームウェアタイプ=BIOS

ファームウェアタイプがBIOSの場合、このように見切れる

仮想マシンのファームウェアタイプ設定をUEFIに

ファームウェアタイプをUEFIに変更すると大丈夫

2)1)が解消したので意気揚々と「日本語」を選択して進めたら、何度やっても同じタイミングでインストールが止まります。そこで「English」や「Francais」で進めてみたらスルッとインストールできました。そしてインストール後の再起動時に言語設定を「日本語」に設定し、起動後に言語、キーボード、日時などが日本用に設定されているかどうか確認し、必要に応じて変更すればOKです(私の場合は、キーボードがインストール時に設定した言語用に、また日付と時刻が「位置情報に基づいて設定」のままだとロンドン時刻マイナス一時間になっていました)。

あとはお決まりのsudo apt update, sudo apt upgrade, sudo apt autoremoveをターミナルから順次実行すればインストール完了です(アップデートは初期起動時に表示される「ようこそ」画面を読み進めると出てくるApp Centerでも行えます)。また陰鬱なダークエイジドラマ風のデフォルト壁紙の変更も、日本人的には必須でしょうか。

VWwareの場合は下記も忘れずに(VM Toolsのインストール)。

sudo apt install open-vm-tools

あとは好みのブラウザをインストールしたり、不要なソフトウェアを削除したり。ちなみにChromeやEdgeはApp Centerでは見つからなかったので、それぞれのサイトからdebファイルをダウンロードして行いました(debファイルのインストール手順は下記の「Teamviewerのインストール」を参照してください)。ChromeやEgdeのことを悪く言う声もありますが、MosaicやNetscapeからブラウザを使い始めた私はどちらも良いブラウザだと感じています。とはいえインストールしてみたものの、Inspiron 11では十分遅いのでアンインストールしました。

またWindowsマシンとファイルをやりとりするためのSAMBAインストールはお定まりの手順でOKです。

Inspiron 11の場合の補足

  • USBの有線LANアダプタで有線LANにつなげた状態でインストールしたので、WiFi環境で上記のように進むかどうかは分かりません。インストール後のWiFi接続設定は問題なく完了しました。
  • 標準ではタッチパッドの右クリックが「マルチタッチ」がデフォルトなので、タッチパッド右下の物理ボタンが効きません。これを使う場合は「システム設定>マウスとタッチパッド>タッチパッド」の「物理副ボタンクリック」の設定を「タッチパッドの右下」に変更します(下図)。

Teamviewerのインストール

Inspiron 11はキーボードが小さく入力ミスしがちなので、持ち歩かないときはデスクトップPCからTeamviewerでつないで作業します。まずTeamviewerのサイトからUtunbu、DebianのX86用のdebファイルをダウンロードします。Linux Mintは最初からパッケージマネージャが入っているのでdebファイルダブルクリックでインストールできますが、elementary OSの場合はパッケージマネージャをインストールするところから始めます。

sudo apt install gdebi

gdebiのインストールが完了したら、ダウンロードしたTeamviewerのdebファイルを右クリックして、パッケージマネージャで開いてインストールすれば完了です(Windowsのアイコン右クリックでプログラムで開く要領と同じ)。

パスワード入力なしでの自動起動

Ubuntuや派生Linuxはインストール時にパスワード入力なしの自動起動を設定できますが、elementary OSの場合はインストール完了後に「システム設定>ユーザーアカウント」で設定します。

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ドライブレコーダーの映像を保管することから内蔵ドライブの容量が大きい方がよいので、我が家に余っていた2.5インチHDDの中で最大容量の500GBを使いましたが、SSDであればかなり快適になると思います。しかし新しく512GBとか1TBのSSDを買うよりは、我が車のドライブレコーダーで使える最大容量の128GBのmicroSDを数枚買い増した方が安上がりなので、今回の目的のためにSSDを試すつもりはありません。(同様に、microSDカードが増えすぎても困るので、遅いと分かってHDDを使った次第です。)

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そんなこんなで、この状態で一夏使ってみようと思っています。

ところでInspiron 11の内蔵ドライブ交換はネジ十数本を外すので面倒ですが、ネジを外した後は裏蓋をパリパリっと外すせば容易にドライブに到達できます。なおかつネジを外していても裏蓋が外れないので、ここ半年くらいはネジを付けずにいて、上記の作業は手持ちのドライブを差し替えながら行いました。したがって、Windows 10、Linux Mint、Chrome OS Flexそれぞれのドライブが残っている状態です。いつでもOSを切り替えられるし、ドライブを持ち歩けば出先で必要なOSを使えますが、私の場合はその必要はありません。(空き領域を少しでも確保するためにデュアルブートは考えていません。)

しかしInspiron 11(8135)のパフォーマンスからは、出来ることが明快なChrome OS Flexが最適かな?と思います。

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【備忘録:PC・ソフト】Enso OSをインストール

軽めのLinuxを探していたら、Enso OSというのを見つけました。落語家みたいな名前で面白いと思って仮想マシンとしてインストールしてみたところ、起動が早く見た目もよく動きも軽快な感じなので、しばらく試してみようと思いました。ところが起動後にデスクトップに何も表示されず、ホストPCからのファイルのドラッグ&ドロップもできません。

デスクトップのサービスが起動していないとこうなるらしく、ターミナルで下のように入力したら表示されるようになりました。

xfdesktop

ただしこのままでは起動するたびに上記をやらなければならないので、自動的に開始するように「設定>セッションと起動」に追加しようしたら、ログイン時に自動開始されるアプリケーションの一覧にxfdesktopを終了させるらしい「xfdesktop quit」が含まれていたので、とりあえずチェックを外して再起動してみました。

しかし、それではダメだったので自動開始アプリケーションに「xfdesktop」を加えたらうまくいきました。

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【備忘録:PC・ソフト】Splashtop Wired XDisplayをBig Surで動かす方法(現時点ではタップが効かない)

数日前、Kabocyさんのブログに素晴らしい触発されて、Mac mini (mid 2011)をHigh SierraからBig Surにアップグレードしました。iPad2の活用法として便利に使っていたSplashtop Wired XDisplayが動かなくなったことについては、別記事に書いた通りです

Splashtop Wired XDisplayは決して必須ではないのですが、慣れてしまうと使えないと不便です。原因や解決法を調べたら、SplashtopのFAQの中に情報がありました。

How to use Splashtop Wired XDisplay?

このFAQには3,4年前から動かないというコメントがたくさん入っていました。私のMac mini(mid2011)では、High Sierraで動いていたので、時期的にはMojave以降動かなくなっているように思えます。コメントをきちんと読めばそのあたりの正確な情報が得られるでしょうが、私が必要なのはBig Surに関する情報だから古いコメントは読み飛ばしました。そしてこの記事執筆時点から言えば8か月前のJavierさんのコメントに解決法が記されているのを見つけました。

Javierさんのコメントの冒頭には、2年ほど前のMojaveに関するMaaTさんのコメントがベースになっていることと、Javierさんの場合iPad2側のマウスカーソルが見えない状態であると書かれています。

私の場合はほぼJavierさんのコメント通りの進め方でSplashtop Wired XDisplayでiPad2にMac画面を表示できました。しかし指2本での画面の拡大縮小はできますがクリック(タップ)が効かない状態です。それでも無いよりましなのでこのまま使ってみようと思います。

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追記(2021/11/18)

そもそもMac mini(mid2011)にBig Surはきついですが、Splashtop Wired XDisplayによってさらにパフォーマンスが下がっている感じです。残念ながらアンインストールしました。

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【備忘録:PC・ソフト】Mac mini(mid 2011)のBootcamp再構築とBig Surのインストール

※Big Surなど非対応OSのインストールに興味がある人は、以下の駄文は無視してKabocyさんのブログに直行してください。(←公開後一日のアクセスがなぜか異常に多かったので、追記しました。)

Mac mini(mid 2011)にBootcampで構築していたWindows 10が”no bootable device found”が表示されて起動しなくなりました。以前はWincloneのバックアップから復旧できていましたが、今回はできませんでした。

そこで、Windowsのインストールディスク(USBメモリ)を挿し、Alt(option)押しっぱなしで電源ボタンを入れてStartup managerを出してBootcampを選ぶとUSBメモリから起動しましたが、インストール先としてBootcamp領域を選べません(触れない状態になっていました)。そこでMacOSで起動して、ディスクユーティリティでBootcamp領域を消去しようとしましたが、できません。したがってBootcampアシスタントからの再インストールもできません。

i5マシンとは言え10年も前の機種だからパフォーマンスの点でサブマシンとしてしか使えないし(←インターネットクルーズやOffice程度なら十分ですが私はCADやCGを使うので)、BootcampのWindowsもそろそろクリーンインストールしてもよい時期なので、内蔵SSD自体を真っ白にして、Mac OS自体を再インストールし、その上でWindows環境を作ってみることにしました。

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まず、Windows(Command) + R を押しっぱなしでMacを起動して復旧画面を出して、そこからいきなり再インストールを試みたところ、購入当初のバージョンLionより新しいHigh SIerraにしていたため「もっと新しいバージョンがインストールされているから再インストールできない」というつれないメッセージが出て進めません。

そこで、ディスクユーティリティでディスク全体を初期化→Time MachineからMac OSを復旧→Bootcampアシスタントを使って再構築、という手順を採ったらすべてが容易に進みました。Mac mini (mid 2011)ではWindows 10は使えないはずでしたが、Windows Media Creatorで作成したインストール用USBメモリからスルスルっとインストールできました(おかしくなる前のWindows 10環境は、Windows 7 → 8 →10とBootcamp内でアップグレードしてきたので、直接Windows 10をインストールできるかどうか分からないままに進めましたが、結果オーライです)。

上にはスルスルっとできたと書きましたが、実際にはBootcampアシスタントを使ったBootcamp領域確保がうまくいきませんでした。スライダーを動かして領域サイズを決めるとき、当初は何故か「-8GB」となっていて、スライダーを動かそうとするとツルっと「40GB」になって、そこからさらにスライダーを動かすと「-8GB」に戻ります。Bootcamp領域サイズは後からいじればよいので「40GB」を確保しました。その後は作法通りにWindowsをインストールするだけでした。

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本来はこれで目的達成ですが、先日、Open Core Legacy Patcherを使えば古いMacに正式にサポートされていない新しいOSを入れられるという情報を複数見つけていたので、ついでにBig surを試してみることにしました(Mac mini(mid 2011)は公式には、High Sierra止まり)。まずはTime Machineで最新のバックアップを作ってから、頗る丁寧で分かりやすい「あの角を曲がれば、かぼしー」というブログを参考に進めました。Open Core Legacy PatcherではBootcampが使えないようであったので、Bootcamp領域を残したままやってみました(失敗したらTime MachineでHigh Sierraに戻せばよいので深く考えていません)。

参考にしたのは以下の2記事です。

macOS Big Sur非対応機種にOpenCore Legacy Patcherを使ってインストールする(メディア作成編)

macOS Big Sur非対応機種にOpenCore Legacy Patcherを使ってインストールする(インストール編)

インストールにかなり時間がかかりましたが、上記記事の記載通りにやっただけであっけなく(※)インストールできました。

(※)正直に言うと「あっけなく」というのはウソで、何箇所かで躓きました。しかしそれはすべて私の見落とし、読み落としが原因でした。正確に読んで正確に操作していれば「あっけなく」インストールできたでしょう。

インストール後、事前に得ていた情報通りBootcampがうまく機能しなくなりました。具体的にはmacOSのシステム機能拡張を使ったBootcampへの起動ディスク変更ができなくなりました。しかしoption(Alt)キーを押しっぱなしで電源を入れたらStartup Managerから起動できるし、Windows側で起動ディスクをBootcampにしておけば次からは電源オンでWindowsが起動するので、それほど困りません。

なお、参考にした「あの角を曲がれば、かぼしー」は本当に素晴らしい情報の宝庫です。自分でブログをやっていて思いますが、読者にここまで配慮した記事を書くのは本当に骨が折れることです。私もそのように心がけていて出版物の執筆においては当然そのようにしますが、ブログの場合は横着心が勝つことがままあります。管理者Kabocyさんには本当に頭が下がります。

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さて、Mac mini (mid2011)で非対応のBig Surを動かしてみた印象は「動きがとろい」でTeamviewerではマウス操作にカーソルの動きがついてきません。すでにHigh SierraでとろかったからBig Surがとろいのは自明でしたが、新しいOSを使ってみたいという誘惑からは逃れられなかったので、気持ちの面では大満足です。ひとつ残念なのは、ほとんど利用価値がなくなったiPad2の活用法であったSplashtop Wired XDisplayが機能しないことです(原因は追究していないので、もしかしたら何か間違えているのかもしれません→タップが効かないものの動かし方は分かったので、別記事に記します)。

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ところで、このMac miniはそもそもiBook authorでのテキスト執筆用に買ったものでした。iBook Authorはそこそこ使いやすく、執筆をかなり進めていましたが、iBook市場が全然確立されないのでiBook出版は断念しました(ここで試みていたことは、別ブログでの試行を経た後、かなり形を変えて『VECTORWORKS ベストテクニック 100』として結実しました)。そしていつしか私のWindowsサブマシンとなり、子供が中学から高校時代にWindowsマシンとして使った後、再び私のもとに戻ってきました。遅すぎる内蔵HDDをSSDに交換した後はソフトの試用やバッチ処理やエンコードなどPCが占有される作業に使っていましたが、メインのWindowsマシンで本格的に仮想マシンを動かすようになってからは、ジュークボックス兼コーヒーウォーマーとして働く時間が95%以上でした。だからあえてBootcamp環境を作らなくても良かったのですが、macOSは性に合わないのでBootcampでWindowsを動かしていたわけです。

ところが今回、久しぶりにmacOS側で音楽を鳴らしてみたら、BootcampのWindowsで聴くより音が良い気がします。音楽は以前からUSBオーディオ(REX-K2496U)からマニアには笑われそうな入力切替機を介して、BOSE 111AD+BOSE 1705で聴いていますが、心なしか音がクリアで伸びが良くなり、音場も広がった感じです。理由は分かりませんし追究する気もありませんが、しばらくBig Surでジュークボックスとして使ってみようと思います。

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【備忘録:PC・ソフト】TeamViewerをコマンドラインで

TeamViewerを使ってLAN内のPCをメインPCから使っています。

TeamViewerでLAN外のPCと繋ぐ必要がないので、「オプション>全般>ネットワーク設定>受信LAN接続=同意のみ」としてIPアドレスで接続しています(ホームゲートウェイの機能を使って、各PCのIPアドレスは固定しています)。

この場合、TeamViewerで繋ぐときはパートナーIDにIPアドレスを入力するので、それなりに面倒くさいです。数年来このままで使っていましたが、ふと思い立ってコマンドラインで各PCと接続させてみました。もっと早くにやっておくべきだったと公開しています。

バッチファイルの作成

テキストエディタなどを使って、下記のようなバッチファイルを作成します。(表示フォント次第ですが、もし以下の部分でバックスラッシュ「\」が見えたら、そこは半角の円マークを入力しましょう。)

“C:\Program Files (x86)\TeamViewer\TeamViewer.exe” –id 192.168.x.xxx –Password happa2424

パラメータは;

–id:パートナーID(上記の例ではIPアドレスです。)

–Password:接続先PCのTeamViewerの「オプション>セキュリティ>個人的なパスワード(無人アクセス用)」で設定したパスワード

※この画面では見づらいかもしれませんが、パラメータの頭にある「–」は「-」が二つです。

これを拡張子batで保存します。(ここではファイル名を、TeamViewer-IP32.bat とします。)

このバッチファイルをダブルクリックすれば繋がりますが、コマンドプロンプトのウィンドウが表示されるので邪魔です。それを消すためには下記のようにします。

VBスクリプトの作成

テキストエディタなどを使って、下記のようなスクリプトを作ります。

Set ws = CreateObject(“Wscript.Shell”)
ws.run “cmd /c バッチファイルのフルパス名”, vbhide

バッチファイルのフルパス名はたとえば上で作ったバッチファイル「TeamViewer-IP32.bat」をデスクトップに保存したら、「C:\Users\(ユーザ名)\Desktop\TeamViewer-IP32.bat」となります。

なお、上記のバッチファイルとVBスクリプトファイルを同じフォルダに保存する場合は、フルパス名ではなくバッチファイルのファイル名だけでOKです。

このファイルを拡張子vbsで保存します。このVBスクリプトファイルをダブルクリックすれば、コマンドプロンプトのウィンドウが表示されずに動いてくれます。(TeamViewerにかぎらない、一般的なお話。)

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