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【雑記】Peugeot207CCのヒューズボックスからEcho Autoやスマートフォン充電用の電源を取る

標準のシガーソケットにカーチャージャーを付けてEcho Auto(←の旧タイプ)やスマートフォンの電源を取っていました。配線がごちゃごちゃして見た目が悪いし使い勝手も悪いのですが、そのまま使っていたある日、ふと思い直して整美することにしました。

ヒューズボックスからシガーソケット用の電源を取り出せば手持ちのカーチャージャーが使えるので、ヒューズ→シガーソケットタイプのエーモン電源ソケット DC12V/24V60W以下 ヒューズ電源タイプ 4957を買いました。また作業のために検電テスター(エーモン 検電テスターLED光タイプ4932)も買いました。

基本的な作業については各所に親切な説明があり、楽勝だと思って作業を始めまたのですが、そうは問屋が卸してくれませんでした。207CC特有(もしかしたら207シリーズ共通)のポイント2点を以下に記録します。

どのヒューズを付け替えるか

エンジンをかけた後やキーをアクセサリーの位置に回した時に通電してほしいので、ACCのヒューズがどれであるか判別しなければなりません。ヒューズ番号F9「フロント12Vソケット」(30A)をエーモン電源ソケットに差し替えればよいという記事が最初に見つかりましたが、検電テスターで調べてみると常時通電していました。もう少し検索を進めるとCCではない207ではF12(15V)だという情報があり、検電テスターでチェックしたらビンゴでした。説明書によれば「日射センサー、電動ルーフ」です(電動ルーフは207シリーズ共通ではなく207CC特有ですね)。ただしキーOFF後も1,2分程度通電しているので、それを知らないとちょっと焦ります。

ボディアースをどこでとるか

作業時や動作確認時のボディアースはドアを開けっぱなしにしてヒンジ部で取りましたが、言うまでもなく実使用時にそこから取るのは無理です。ところが207CCのヒューズボックス回りには金属部分が見つかりません(そもそもドアのヒンジから作業や動作確認時のボディアースを取ったのはこれが理由でした)。調べてみるとカーナビ外殻の金属部がアースになるとのことで、これを使うことにしました。ヒューズとカーナビは数十センチの距離があるため購入したままの姿では無理ですが、幸いとエーモン電源ソケット DC12V/24V60W以下 ヒューズ電源タイプ 4957はケーブルを割けるので、ボディアース端子がカーナビに届くようにケーブルを割いて、カーナビ裏側のネジの1つしっかりと取り付けました。

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なおエーモン電源ソケットにはこれまで使っていたカーチャージャー(こんな形のやつ)を取り付け、カーナビの背後に入れました。Echo Autoとスマートフォン用充電ケーブル本はカーナビ上部左右から取り出し、カーナビ両脇のシルバーのモール?で浮きを押さえています。

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上記2つのポイントの答が得られるまでの時間(数時間)を除いた実作業時間は1時間ほどで、作業後のすっきりした姿からは、十二分な投資価値があったと思います。

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【雑記】Openmediavaultでシステムドライブに共有フォルダを作る

タイトルから危険な印象を与えるかもしれないので、以下は素人の遊びとしてとらえてください。

Linuxを使って古いPCの活用を楽しんでいます。今回はNASのひとつであるOpenmediavaultを試してみました(バージョンは7.0-32)。

事の発端はHPのノートPC15-bw000をもらったことです。6,7年前(たぶん)のかなり低いランクのモデルでCPUがAMD E2-9000eなので、今ではWindowsでは使い物になりません。それが理由でおさがりとしてもらったわけですが、それと前後してOpenmediavaultなるものを知ったので、試してみることにしました。

FreeNASの存在は知っていましたがハードルが高そうであるし、基本的には音楽ファイル共有が目的なので低機能でよく、NAS用のシステムには手を出していませんでした。メディアファイル共有に特化したようなシステムを使ってみたことがありますが、いまひとつ使い勝手が悪かったので、中断していました。ところがDebianベースのOpenmediavaultは、何とななりそうな気がしたわけです。

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インストールはLinuxインストールのごく一般的な手順、システムイメージをダウンロード→USBメモリに入れる→それでPCを起動→あとは画面の指示に従う、という手順で簡単に進みました。

Openmediavaultは別のPCからブラウザでコントロールできるので、起動するとloginのプロンプトが出て一瞬焦りますが、そのまま放置して大丈夫です。そして、ネットワークでつながった別のPCのブラウザを起動して、URL欄に「openmediavault.local」(←インストール時にデフォルトで進めた場合)と入力してenterすれば管理画面が開きます。IDとパスワードはそれぞれ「admin」、「openmediavault」です。

管理画面はデフォルトでは英語で、日本語でも表示できますが、英語のままの方が意味を掴みやすいかもしれません。いずれにしても使用するドライブや共有フォルダを設定していくわけですが、「ストレージ>ディスク」にドライブは表示されます。ところが「ストレージ>ファイルシステム」に表示されないので何もできません。

実は事前に仮想マシンで試しましたが、同じ状態になったので断念していましたが、今回はやや本気で使おうと思ったので困ったなぁと思いつつ、管理画面を探っていたら「システム>プラグイン」の中に「openmediavault-sharerootfs 7.0-1」があり、以下の説明が付されていました。

By default the root filesystem is hidden in openmediavault and cannot be used to create shared folders on it. This is by design to separate the operating system from user data. This plugin allows creating shared folders in the root file system.

システムとデータを分けるのは、NASなのだから当たり前のことです。500GBもある内蔵ディスクを活かしたいために使うのでシステムディスクを使うつもりで、そこに共有フォルダを作ろうとした私が認識不足でした。しかし、個人の趣味なので、このプラグインをインストールしたら無事にディスクが表示されて、共有フォルダを作成できました(本気でNASとして使うなら分けるのが適切だと思います)。

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結局、もっとも困ったのは上記のように「本来やるべきでないことをやろうとした」せいであり、その他の設定は、管理画面が分かりやすいので苦労なしでした。

さて次に、(多分やっておいた方が安全だと思うのですが)管理画面の「ユーザー>ユーザー」でユーザーを作成します。

その次には、私の場合はSambaだけで十分なのでSambaを設定しました。Sambaは、「ストレージ>共有フォルダ」で共有フォルダを追加→「サービス>SMB/COFS>設定」でSambaを有効にする(他の関連設定も行う)→「サービス>SMB/COFS>共有」で共有フォルダを指定、という手順で設定します。そしてWindowsならエクスプローラーの「ネットワーク」に表示される「OPENMEDIACAULT」をダブルクリックして、上記で作成したユーザー名とパスワードを打ち込めば繋がります。もちろんVLCなど直接ネットワークを開けるアプリからもアクセスできます。Androidでは「X-plore」というファイルマネージャーを使っています。とても使い勝手がよくお勧めです(シェアウェア)。Linuxはそれぞれのディストリビューションに標準で入っているファイルマネージャーで十分です。

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そして、音楽ファイルとか写真とかをOpenmediavaultに送ってみましたが、問題なく使えます。20年近く前から10年間ほどI/OデータのRockdiskというNASを使っていましたが、ブラウザでコントロールする点も含めて同様の感覚です。

しかし、Openmediavaultを入れたHP 15-bw000は古いもののほとんど使っていなかったようで、本体もモニターもきれいで、モニターやキーボードの存在意義が薄いNASとしての運用はもったいない気がしてきたので、置物になっていたDell Inspiron 530にOpenmediavaultを入れることにしました。これならシステムとデータを別ディスクに分けられます。

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HDD2台(とS.M.A.R.T.の赤信号が出たため使っていなかった2TBと320GB)をデータドライブに、出先で使っていた古い60GBのSSDをシステムに使うことにしました。Dell Inspiron 530は内部へのアクセスがとても容易なので、ドライブ装着はあっという間に終わります。

このPCは内蔵のネットワークインターフェースが100BASEだったので、1000GASEのカードを入れて使っていました。これが後に問題となりました。

インストールは簡単ですが、上記のようにネットワークインターフェースが2つある状態なので、インストール時にどちらを使うか尋ねられます。「最初に見つかったのを使うのがよい」のような説明のあと、上段に内蔵、下段にカードが表示されます。ここでカードを選んで進めたところ、インストールは問題なく完了し起動もできましたが、ブラウザから管理画面に繋がりません(見つからないと言われる)。URL欄にIPアドレスを打ち込んでも同様です。

以下は素人丸出しのやり方で試してみた結果です。

内蔵インターフェースを使うように設定してインストールしなおしたら、問題なくつながりました。管理画面でネットワークインターフェースを追加できるので、追加したあと、内蔵インターフェースを削除してみたら、つながらなくなりました。次にはPCのBIOS設定で内蔵インターフェースをdisabledにしてからインストールしたら、起動するもののやはり管理画面につながりません。ということで、内蔵インターフェースを使う設定でインストールし、その後管理画面からカードを追加する手順を取りました。比較のために、IPアドレスでつないで2.4GB程度のファイルをFastcopyのFull SpeedでPCからコピーした結果は、以下でした(1回やってみてだけ)。

  • 1000BASE = 48.7秒、50.8 MB/s
  • 100BASE = 3分23秒、12.2 MB/s

IPアドレスではなくネットワークドライブからOPENMEDIAVAULTにつないだ場合、1000BASEと同等の速度だったので、IPアドレスではなくOPENMEDIAVAULTにつなげば良さそうです。

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ところで、システムディスクに60GBのSSDを使いましたが、システムには5GB弱しか使われていません。だからUSBドライブやメモリーカードをシステムディスクにすれば良いと思って遊んでいたUSB 2.0のUSBメモリで試したところ(Dell Insprion 530自体がUSB 2.0)、管理画面の動きが非常に悪いのでやめました(NASとしての動きは未確認)。

またインストール時だけはモニターが必要ですが、運用時は必要ないのでインストール時だけ他のPCのモニターを外してつけてました。したがって現在はPC本体のみが黙々と動いている状態です。

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いずれにしても、手を加えながら使ってきて愛着があったため、捨てきれず、置物化していた15年ほど前のPCが現役で使えるのは嬉しいです。うまく運用できそうだったら、赤信号が灯ったHDDを新調してやろうと考えています。

そして、Openmediavaultを入れる契機となったHPのノートパソコンをどうするか考えているところです。とりあえずMX Linuxを入れてみました。Windowsとは比較にならない軽やかさですが、言うまでもなくAMD E2-9000eの限界があります。

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【雑記】Motrola moto g7 PlusにLineageOSをインストール

使い道を見つけられないまま放置していたMotorolaのmoto g7 PlusにLineageOSをインストールしました。以下を読んでいただければお分かりになるように、操作の意味を分かってやったわけではなく、最悪の場合はmoto g7 Plusがお釈迦になることを覚悟の上でした。またWiFiで使うので、電話やモバイル通信ができなくても気にしないという前提でした。

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まずは下記のLineageOS本家サイトLineageOS Wiki(こちらの方が分かりやかった)の説明で進めようとしましたが、ブートローダーをアンロックした後がうまく行きませんでした。

ブートローダーのアンロックは、Motorolaのサイトの記載通りです。スムーズに事が運んだとは言えませんが、無事完了しました(アンロックコードはメールで送られてきます)。

https://en-us.support.motorola.com/app/standalone/bootloader/unlock-your-device-a

ところが、次の手順であるリカバリーからの起動が説明通りに進まなかったので、ChatGPTの回答をベースにいろいろなサイトの情報を参照にしながらやったらできました。因みにChatGPTは以下のように教えてくれました。手順1は上の説明通りにできたけれど、手順2以降ができなかったわけです。

*************以下、ChatGPTの回答から抜粋。

  1. ブートローダーアンロック: Moto G7 Plusのブートローダーをアンロックする必要があります。Motorolaの公式サイトでアンロックコードを取得し、fastbootモードでアンロックします。
  2. カスタムリカバリのインストール: TWRP(Team Win Recovery Project)などのカスタムリカバリをインストールします。TWRPをダウンロードし、fastbootモードでインストールします。
  3. LineageOSとGAppsのダウンロード: Moto G7 Plus向けのLineageOSとGApps(Googleアプリとサービス)のパッケージをダウンロードします。公式サイトや信頼性のあるソースからダウンロードしてください。
  4. LineageOSとGAppsのフラッシュ: TWRPリカバリを起動し、ダウンロードしたLineageOSとGAppsのZIPファイルをフラッシュします。
  5. ウォイプ (オプション): インストール前にデバイスをウォイプ(初期化)することを検討する場合があります。
  6. 再起動: フラッシュが完了したら、デバイスを再起動してLineageOSを起動します。

注意事項:

  • Moto g7 Plusのブートローダーアンロックやカスタムリカバリのインストールに関する正確な手順は公式ドキュメントやコミュニティフォーラムで確認してください。
  • 正確な手順に従わないとデバイスが破損する可能性があるため、慎重に行ってください。
  • インストール前にバックアップを取ることをお勧めします。データの損失を防ぐためです。

最新の手順や情報を確認するために、LineageOS公式サイトやXDA Developersなどの信頼性のある情報源を活用してください。

**************ChatGPTの回答の抜粋は以上。ウォイプはWipe(ワイプ)のことです。ChatGPTに指摘したら謝ってくれました。またこの回答には記されていませんが、WindowsなりMacなりLinuxなり、それぞれで作業のための下準備が必要です。下準備は本家サイトの説明通りでOKです。

さて、リカバリーからの起動はChatGPTの回答手順の2をやりました。TWRP for Lakeから現時点で最新のtwrp-3.7.0_9-0-lake.imgをダウンロードし、LineageOS WikiとMotorolaサイトの説明通りで出来た手順1の作業に続けて、コマンドプロンプトで以下のように入力します。

fastboot boot twrp-3.7.0_9-0-lake.img

TWRPが何だか分からないままに進めているのですが、TWRPのが起動したので画面からWipe→Format Dataを行います。さらにAdvanced Wipeで以下の3項目をWipeせよと記載しているサイトがあったので、そのようにしてみました。

・Dalvik / ART Cache
・Data
・System

ここまでで手順2を終えたようです。

手順3では、3つのファイルが必要でした。番号順に使います。

  1. copy-partitions-20220613-signed
  2. lineage-20.0-20230808-nightly-lake-signed
  3. MindTheGapps-13.0.0-arm64-20230808_213316

1番目の何か分かりませんが、本家サイトやWikiからダウンロードできます。”Pre-install instructions”という項目にダウンロードリンクや使い方が記されています。moto G7 PlusでTWRPのホーム画面でAdvance>ADB sideloadを選択し、PCのコマンドプロンプトからWikiの説明通りに入力します。

adb sideload copy-partitions-20220613-signed

なお、スマートフォンにLineageOSをインストールしようとする人にとっては当然の知識でしょうが、このような長いファイル名を打ち込む場合は最初の文字(あるいは数文字)を打った後TABキーを押せば残りの部分を補完してくれます。

上の作業完了をコマンドプロンプトで確認したら、次は2番目のファイルを使います。これがLineageOSの本体であるらしく、本家やWikiからダウンロードできます。同じくTWRPのホーム画面でAdvance>ADB sideloadにして、Wikiの説明通り、下記のように入力します。

adb sideload lineage-20.0-20230808-nightly-lake-signed

この作業もコマンドプロンプトで完了を確認し、次に進みます。この時点で画面はTWRPではなくLineagsOSのリカバリー画面になっているそうです。3番目のファイルはGoogle関連のファイル群で、ChatGPTの回答ではGAppsと記されています。これはANDROID File Hostというサイトからダウンロードしました。同じくTWRPのホーム画面でAdvance>ADB sideloadにして、PCのコマンドプロンプトから以下のように入力します。

adb sideload MindTheGapps-13.0.0-arm64-20230808_213316

どうやら以上で完了のようで、moto g7 PlusでReboot sysytem nowをタップして再起動するとお馴染みのAndroidスマートフォンの初期画面が出てくるので、あとはAndroidのしきたりに従って設定を進め、ホーム画面に到達しました。なおアカウント設定をしなくても設定を進められます(必要に応じて後からやればよい)。

ということで、ChatGPTの回答をベースに具体的な情報を探しながら、操作の意味を理解しないままで表面的な操作だけを行ったわけですが、幸いと無事にできてほっとしています。

ただし今のところ理由も原因も不明ですがmoto g7 側でUSBファイル転送に設定してもPCが認識してくれません。しかし私はいつもx-ploreのようにLANでファイル共有できるアプリを使っているで、この問題が解決しなくても大丈夫。

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かくしてmoto g7 PlusのLineageOS化には成功し、当初のAndroidの状態と比べて何となく軽快な印象がありますが、AndroidからLineageOSに入れ替えたからといって突然使い道が見えてくるわけではありません。もともとこのmoto g7 Plusはゴーストタッチがひどくなったため買い換えたのでしたが、LinaegeOSでは今のところスムーズです。その点で、何かに使えそうな気がしないではありません。

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【雑記】取り外したM.2 SSDを他のPCで使う

知人が水害にあい、ノートPCが浸水していしまいました。メーカーの災害時の無償復旧サービスがありましたがサポート期間外だったので残念ながら対象外。復旧を頼まれ、裏蓋を開けてみると、多少の錆は浮いているものの、起動ドライブであったM.2 SSDとデータ保存用のHDDは動きそうでした。

そこでとりあえず私のPCにファイルをバックアップすることにしました。

HDDの方は手持ちのUSB-SATA変換アダプターのREX-U30ST3-A(現行製品はRS-U31ST3-CA)で問題なく認識でき、愛用のFastcopyでファイルをコピーしました。

一方、M.2 SSDの方はつなげる装置がないため慌てて、M.2 SSDをUSB経由で繋げるアダプターをAmazonで物色しました。いろいろあって、玄人志向とかしっかりしている感じのものもありましたが、一過性の処理なので安いけれど評判が悪くない製品を買ってみました。気を付けたのは作業するM.2 SSDがNVMeではなくSATAであるので、SATA対応が必須であることです。

ALIKSO M.2 NGFF SATA SSD → 2.5インチ SATA3.0 変換アダプター コネクタ 7MM厚アルミ 外付けケース 放熱性,M.2 NVMe & AHCI 使用不可

いかにも中国製品らしく、見た目が同じものが複数あったので、その中で最安のものを選びました。プライム会員なので注文の翌日届き、さっそくPCに繋いでみたら簡単に認識してくれました。これでファイルのバックアップができました。

後は起動ドライブなので、今後新しいPCに移行するために、遊んでいるHDDにクローンしました。

この時困ったのは、クローン元もクローン先も外付ドライブとしてつないでクローンすると、クローン先のドライブでは起動できなかったことです。

そこで手持ちのノートPC(実験用、というよりむしろお遊び用なのでネジを外してあって中身をすぐに交換できる状態)にクローン先のドライブを内蔵し、M.2 SSDを上記のアダプターで外部ドライブとしてつなぎました。そしてクローン用のアプリでUSB起動してクローンしたところ、クローン先のドライブで問題なく起動できました。

どうしてこのような相違が生じるのか分かりませんが、とにかく無事に起動したので元のPCがどのような状態であったか分かり、新しいPCを仕立てるのが楽になりそうです。

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【雑記】Sparky Linux 6.7から7へのアップグレード手順

以下に記載あり。

必要なのは、下記の操作。

wget https://sparkylinux.org/files/sparky-dist-upgrade67
chmod +x sparky-dist-upgrade67
sudo ./sparky-dist-upgrade67

以下の手順でも可能だが上の手順の方が楽だと思われる。

https://wiki.sparkylinux.org/doku.php/upgrade_6_to_7

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【雑記】とても軽いSparky Linux

暇つぶしにDebianやUbuntuベースの軽いLinux探訪をしています。しばらく前からSparky Linuxがお気に入りに仲間入りしました。バーチャルマシンで動かしていますが、ストレージ容量8GB、メモリ2GBでかなり軽やかに動きます。私の場合、出先のPCでバーシャルマシンを使う必要があり、ストレージを食いすぎないためにバーチャルマシンのストレージ容量の小ささはかなり重要で、いまのところ、それなりのデスクトップ環境を備えていて8GBで問題なかったのはSparky Linux以外ではQ4OSだけでした(現時点では出先のPCではQ4OSのバーチャルマシンを動かしています)。

Sparky Linuxのデスクトップ環境はKDE、Xfce、LXQtが使えますが、私はLXQtを使っています。これまでに試した中ではQ4OSもストレージ容量8GBで収まりますが、強いて言えばSparky Linuの方が心持ち軽い印象です。Q4OSの標準のデスクトップ環境はKDE Plasma=LXQtより重いはずなので、軽快感に影響があると思います。

インストールについてはDebian/Ubuntu系の手順通りに進めればよいので、とくに困ることはありません。一方で、ソフトウェアはAPTus AppCenterという独自のものを使っていて、これは使いやすいとは言えません。しかし、Google ChromeまたはMicrosoft Edgeと、Thunderbirdを動かすだけなので、コマンドラインからインストールしました。。(パッケージマネージャで最も使いやすいと思うのはMX Linuxのものです。)

ということで、スペック低めのPCの復活にもSparky Linuxがおすすめであるような気がします(自分自身ではまだ試していません)。

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【雑記】吸盤式アダプタも付属したドライブレコーダーCOOAU M53をレンタカーで一時的に使った

レンタカーで名所を回る旅をしました。今後訪れる機会がほとんどないであろう地域への旅でもあったので、ドライブレコーダーの映像を残そうと思いました。当初は自家用車で使っているドライブレコーダーに吸盤式のアダプターを買って取り付けようと考えましたが、専用と銘打っているのアダプターの価格は数千円で、コストパフォーマンスが良くないです。Amazonで物色中、吸盤式のアダプターが付属したCOOAU M53というドライブレコーダーを見つけました。GPS非搭載であることを除けば、ドライブレコーダーとして必要な機能が揃っていて、また256GBのmicroSDカード対応で1万弱です。COOAUというメーカー製品のレビューも悪くなかったので、アダプターだけに数千円払うよりはドライブレコーダーに1万弱払った方が好ましい気がして、COOAU M53を購入しました。

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以下は、実際に使ってみた印象です。

  • 取り付けと走行中の安定性
    シール式と吸盤式の2種のアダプターが同行んされていますが、レンタカーなので吸盤式のアダプターを使いました。窓ガラスに取り付けましたが、数日間の旅行中、一度も脱落せず、向きのずれもありませんでした。
  • 日時設定
    GPS比搭載なので手動で時刻合わせします。購入後に一度セットし、旅行までの2,3日間、電源を切ったままでしたが、正しい日時を保持していました。詳細は不明ですが(少なくとも仕様には記さていない)、小さなバッテリーが内蔵されているのかもしれません。
  • 液晶画面
    必要十分なきれいさです。
  • 画質
    映像自体は1080pであるから、前走車や対向車のナンバーは十分読み取れます。一方、白バックの標識や看板類は、反射が強いときは白飛びして文字を読み取りにくいです。また空の色のグラデーションはきれいに再現できません。安全対策のために使うなら十分ですが、映像を思い出として残すならちょっと物足りない気がしました。総合的には自分の車につけているKenwood製品の方がきれいです。
  • 明るさが急変したときの映像
    瞬時ではありませんが、ぐずつくこともなく明るさの変化に対応してくれます。
  • 夜間走行の映像
    旅行中に夜間走行しなかったので、もっとも暗い中での撮影はトンネル内でしたが、とくに問題ない映像でした。
  • 緊急記録
    標準設定ではわりと敏感なようで「どうして緊急録画?」というシーンでも緊急記録フォルダに入っていました。ある意味で「より安全である」と言えます。
  • 操作性
    ドライブレコーダーに関するごくごく基礎的な知識があれば、説明書なしでできるレベルです。(なので説明書は斜め読みしただけです。)

なお、COOAU M53の説明文には駐車監視ができると記されていますが、駐車監視のためには電源を常時供給する必要があるので、別売オプション(たぶんケーブル)が必要なようです(※駐車監視機能を使わなかったので、詳細は分かりません)。

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このように、思い出映像を残す目的であればちょっと物足りない映像ですが、レンタカーで一時的に使うという割り切りがあったので「これでよし」でした。総じて、安全対策が主目的であればコストパフォーマンスが良い製品だという印象であり、レンタカーで使う場合は、吸盤式アダプターが同梱されていて、かつ、一定レベルの性能を持っているという点で、GPS比搭載であることを除けば非常に良いと思います。

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さて、COOAU M53を旅の思い出映像のために使う場合の最大の弱点はGPS比搭載なので、撮影後に地図と連動させられない点だと思います。この点について私は購入時から諦めていて、代わりにスマートフォンのアプリで移動軌跡を記録しました。もちろんこの状態ではDash Cam Viewerのようなアプリでドライブレコーダーの映像と地図を同時に表示する楽しみは味わえませんが、映像に記録した時間とスマートフォンによる位置記録から、その時刻にどこにいたかを知ることは可能です。

ちなみに、移動軌跡の記録には Guru Maps を使いました。ベラルーシ製ですが日本語化されているので、外国語が苦手でも大丈夫です。10年ほど前にiPad用に購入して使っていましたが(この当時は異なるアプリ名だった)、便利なのでAndroid用も買いました。地図をダウンロードできるので、記録中はモバイル通信不要なのが最大の利点です。ナビゲーション用のデータをダウンロードすればモバイル通信不要でナビゲートできますが、ナビゲート機能は使っていないので良し悪しは不明です。

Guru Mapsで記録したデータはKML形式で保存できます。したがって、Google EarthのようにKMLを読めるアプリを使えば移動軌跡をばっちりと表示できます。またデータをGmailやFacebookのアカウント経由で同期できるので、異なる端末で使う場合も便利です。

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【雑記】やらなくてよい権利の最大限の行使

非常勤で教えに行っている某専門学校の、ここ数年の学生から感じる日本の将来にとってよくない気質についての駄文を散発的に書いてきましたが、まとめると標題が根っこにあるのかな?と思いました。

ちなみにCADの授業で、操作に終始するのではなく設計のための使い方を教えています。操作だけだったらAIが彼らより完璧にやる時代が目と鼻の先だから、人間でなければできないことを織り交ぜて指導しているわけです。

本題に戻りますが、最近の学生たちの気質というか行動というか、それらすべてが「やらなくてよい権利を最大限行使すること」に集約できるような気がします。彼らが意識的にそういうポリシーで生きていると私は主張したいのではなく、外から見ているとそのように見えるということです。過去の記事に記したことですが、たとえば以下のようなことです。

  • 指示されたことは、それなりにやる。
    「それなりに」と書きましたが、これは「完璧ではない場合が多い」というようなニュアンスです。
  • 指示されなかったことは、やらない。
    たまに「これもやった方が良いですか?」という質問を受けます。いつも「君はどう思う?」と聞き返します。そうしたらほとんどの場合「やった方がよいと思います」と答えるので、「だったらやればよいのではないかい?」と疑問形で返すと、「そうですね」と口では言いながらも「余計な質問をしてしまった」とでも言いたげな顔を見せた後、渋々とやり始めたり、早々に荷物をまとめて帰宅したり、、彼らの中にあるのは「指示されたことをやりとげなければならない」ではなく、「指示されなかったことをやってはいけない」という感覚のようです。こういう感覚は、SNSで時々流れている小学生の算数の回答の書き方の例外を許さない指導や、文科省が気にしなくてよいと言っているのに漢字のとめやはねを強要する指導、コンクリートのごとく型枠に流し込んでガチガチに固める教育によって、子供時代に植え付けられてしまったのではないかと思います。
  • 課題や資料の行間を読まない
    ある時「行間を読むといろいろ見えてくるよ」と今年担当の学生としては珍しく自発的にいろいろやる学生にいったら、「ぎょー、か、ん???」と怪訝な顔をされました。「New Tricks」の登場人物たちがよく口にする「Bollocks!」はこういう時に使えばよいのかと思いました。
  • 単にサンプルを示しているだけなのに、そのサンプルと全く同じことをやろうとする。
    課題の意図を掴めたら「サンプルのように」やればよいことが分かるはずなのですが、これも上に書いたような子供時代に受けたコンクリート打ち教育のせいではないかと思います。見込みがありそうな学生には「同じようなことができればよいのだよ」と言うと、ほぼ100%「そうなんですか?!」という驚き声が返ってきます。ただし「同じようなこと」という言い方は実際にはとても危険で、見込みがない学生にうっかり言うと、たとえば「一定の角度で回転させる練習」なのに適当に回転させただけで満足したり、、、。だから、少なくとも例と全く同じことができることも大切ではありますが、同じことをやらせるならロボットやAIの方が速くて正確です。
  • そんなこんなで「適当に」という言葉が通じない。
    このままではこいつら10~20年後にはロボットやAIに居場所を奪われているだろうなぁと思うので、そうならない方向に向くように指導しているつもりではありますが、コンクリートの強度が数十年以上維持されるように、彼らが受けたであろうコンクリート打ち教育の強度も強く、「適当に」は通じません。なお「適切に」は難しくて分からないようだと経験的に感じているから「適当に」という表現を用いるわけですが、正しい意味の「適当」ではなく、スラング的な「テキトー」をやられるケースが少なくないです。そこで「いい加減にすればよい、という意味ではなく、このようにすれば間違いではないというようにするのだよ」と付け加えることが多いです。
  • 自分で「分からない」と感じたら条件反射で、かつ、偉そうな態度で質問する学生が増えている。
    この手の質問は100%、課題や資料の読み落としや説明用動画の見落としが原因です。分からなかったとき、自分が読み落としたり見落としたりしたとは露とは思わないようで、自分が間違えるような資料や動画を作った相手を非難するわけです。こういう学生は当然ながらオンデマンド式のオンラインでは自力でできるはずがないから、対面受講するので、まぁ教室はなかなか大変です(一方でさぼり屋たちはオンライン受講すると言ってさぼってくれるので、最悪の学生たちが教室に来ないのはありがたいです)。

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【雑記】AV Linux MX EditionでPCをオーディオマシンに

数日前にLinux Mint機のオーディオマシン化について記したばかりですが、その後のネットサーフィンでAV Linux MX Editionというオーディオに特化したLinuxに行き当たりました。MX Linuxがベースとのことですが、MX Linuxを使った経験はありません。

サイトの紹介で見たデフォルトの背景がオーディオ機器っぽい雰囲気で素敵なので、さっそく仮想マシンとしてインストールしてみました。CD(ISO)からの起動時に使用言語、キーボード、タイムゾーンを設定できますが、日本語化の状況が不明だったので、使用言語は英語のままで、キーボードをjp、タイムゾーンはTokyoで進めました。

インストールは馴染んだUbuntu系とは異なりましたが、画面の指示通りに進めば問題ありません。面白いというか便利だと思ったのは、インストール中のコンピュータに名前を付ける画面でSAMBAを設定できる点です(SAMBAについては後述)。インストールはスムーズに終了しました。

デスクトップ環境はXfceで、使いやすく動きも良い感じです。

仮想マシンでうまく行ったので、Linux Mintでオーディオマシン化していたDell Inspiron 11にインストールしました。AV Linux MX Edition起動USBメモリ作成にはLinux Mintに標準で入っているUSBイメージライタを使いました。

失敗してもMintに戻れるように、HDDを遊んでいる他のHDDに付け替えて(Dell Inspiron 11はこの半年ほど実験的に使っていて、裏蓋もHDDもネジを外したままの状態なので1分でHDD付け替えできる状態)、USBメモリで起動し、使用言語は英語、キーボードはjp、タイムゾーンはTokyoとしてインストールしました。

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インストール時にWiFiにつないでくれなかったので、起動後にまずWiFiを繋ぎました。それからいつものアップデートや不要ソフトのアンインストールなどを行いました。

  • アップデート後は習慣となっているターミナルを使った「sudo apt update && sudo apt upgrade -y」でやりましたが、メニューの中に「MXアップデーター」というのがあったので、たぶんそれでできるのだと思います。
  • インストールもアンインストールもドック(パネル)にデフォルトで入っている「MXパッケージ・インストーラー」で可能です。一覧の中で複数選んでおけばまとめて進めてくれます。

追加でインストールしたのは、何やら評判の良いAudacious、スマートフォンを簡単にリモコンにできるClementine、毎度おなじみのTeamviewerとMicrosoft Edgeで、アンインストールしたのはInspiron 11上では絶対に使わないであろうGimpとInkscape、あまり好きではないFirefox、その他オーディオマシンでは使う当てのないFilezillaやTransimissionなどです。

ところで、MXパッケージ・インストーラーは非常に使いやすいです。Linux Mintの「ソフトウェアの管理」も使いやすいと思っていましたが、好き嫌いで言えばMXパッケージ・インストーラーが勝ります。

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SAMBAはとても簡単でした。ファイルマネージャーで共有したいフォルダを右クリックすると表示されるメニューの下の方にある「Share a “Read Only Folder with Samba」を選べば読み込み専用、「Share a “Read and Write” Folder with Samba – USE CAUTION!」を選べば読み書き可能になります。

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さて、Linux Mint のバージョン20ごろからの新機能WarpinatorがWindowsとのファイル共有にわりと便利なので、使ってみています(別記事)。WarpinatorはLinux Mint独自のものらしく他のUbubtu系Linuxで試した時に「sudo apt install warpinator」でインストールできませんでした。ところがAV Linux MX Editionできてしまいました(試していなけれどMX Linuxでもできるはず)。

「MXパッケージ・インストーラー」の上部「MXテスト版リポジトリ」のタブをクリックするとここから先はテスト版であるから気をつけろとの警告が表示されますが、そのまま進んで「warpinator」で検索すると一覧に現れます。それにチェックを入れてインストールするだけです。

その後、Warpinatorで大量のファイルを送ろうとしたら途中で止まってしまいました。何度か繰り返してみたけれど不安定でした。もしかしたらテスト版だからかもしれません。

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音質はオーディオマシン化したLinux Mintよりわずかにクリアかつ柔らかい気がしないではないですが、気のせいレベルだと思います。見栄えが良いのでInsprion 11はAV Linux MX Editionで使うことにし、Linux Mintを入れてあったHDD(こちらの方が性能がよい)を戻してAV Linux MX Editionをあらためてインストールしました。LinuxのインストールはWindowsやmacOSよりぐっと楽なので苦になりません。

Mac miniの方もLinux Mintでなければならない理由がないので、Inspiron 11 が調子よければそのうちAV Linux MX Editionに入れ替えようと思いますが、当面はAV Linux MX Editionが普通の作業の時に使いやすいかどうかの検証です。

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【雑記】Linux Mint機のオーディオマシン化

2022/11/1のAmazon Music Primeの仕様変更で、音楽の聴き方を変える必要が生じました。変えると言っても、昔のようにCDやレコードで聴くのと似た状態に戻るだけです。(→これに関する別記事

だからというわけではなく、昨日何となくLinux関連の情報収集していたとき Ubuntu Studio というマルチメディアの作成に特化したUbuntuがあることを知り、さっそく仮想マシンで試してみました。Low Latencyなカーネルを使っているので音質も向上するとかでその技術的背景は分かりませんが、私はマルチメディア系の作業は慣れているWindowsでやりたいので Ubuntu Studio がもたらす恩恵は音質向上だけのような気がしました。しかしそれは重大事でもあります。 Ubuntu Studio のデスクトップ環境も好きではないので、デスクトップ環境をCinammonにできないだろうかと調べていたら、下記の素晴らしい記事に行き当たりました。

Linux Mint MateでPCオーディオ

音質向上のみ目的があれば慣れ親しんでいる Linux Mint 使いたいという気分からは、ドンピシャの記事です。上記の記事をお書きになった方はでMateをお使いですが、Cinammonでできないはずがない内容だったので、先日Linux Mint化したばかりのMac miniとDell Inspiron 11 3185の2台のLinux Mint機を上記の記事に従ってオーディオマシンに仕立てました。

とりあえず2台とも数年前に買ったラトックシステムのREX-K2496U経由でBOSE 111AD(+パワーアンプ 1705)でCDをリッピングしたWAVファイルを聴いてみました。Linux Mint機をオーディオマシンに仕立てる前から、これらの機器を使っていましたが、オーディオマシンに仕立てた後の方が、気のせいと笑われるレベルかもしれませんが音のきれいさが向上した気がします。

ついでに言えば、Mac miniより Inspiron 11 の方がやや野太く、Inspiron 11よりMac miniの方がやや繊細な印象です。ものすごく大げさに言えばMMカートリッジとMCカートリッジの相違を小さく小さくしたかのような違いです(こういう聴き比べをしたのは今回が初めてなので、Low Latencyのカーネルに入れ替えた結果かどうかは不明です)。

なお、気のせいレベルの音質向上であっても、長時間聴いた後の疲労感はぜんぜん違うものですね。

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