【教育】 留学生の友人と漢字、そして文部科学省の報告

大学院時代の思い出話です。多少、脚色しながら。

あるとき、マーチンさんが漢字を書いているのを見て、「書き順が違うよ」と教えました。マーチンさんは書き上げた文字を指して、「でも読めるよ」と答えました。返す言葉がありませんでした。

ほかのあるとき、マーチンさんが漢字熟語の読みを間違えていたので、「読み方が違うよ」と教えました。マーチンさんは「でも(意味が)分かるよ」と答えました。このときも返す言葉がありませんでした。

華僑の子孫ユさんは私と同世代ですが、私の世代の日本人は学校で習っていない旧漢字をすらすらと書きます。漢字を使わない国で生まれ育ったため、おじいさんの時代の中国の漢字をそのまま学んだユさんにとっては「旧」ではなく「日常」なんですね。私が「それは間違いではないし、多くの人が分かるけれど、今は使わない」と言ったら、「でも、間違いではなくて、みんな分かるのだったら、使ってもいいでしょう」とユさんは答えました。これも返す言葉がありませんでした。

日本の学生さんが間違いを言い繕おうとしたのとは異なって、文字や言葉の本質を突いた発言だったと思います。

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書き順とは筆を合理的に動かすための法則であり、読みとはコミュニケーションのために発音を統一した結果ですが、もっと掘り下げれば書き順も読みも慣習に過ぎないわけで、最終的に文字形態として完成させること、ひとつひとつの意味を理解しておくことの重要さ、あるいは文字というものはコミュニケーションツールであり互いが理解できれば十分であるということなど、二人の友人は私に教えてくれたのだと思います。

子供たちが小中学校で書き順や読みをテストで間違えて、減点される度に思い出す大学院時代の懐かしい会話です。

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今春(2016/2/29)、文部科学省から『常用漢字表の字体・字形に関する指針(報告)について』が発表されました。「はね、とめ、はらい」について、そんなに目くじら立てなくてよいという内容です。

漢字の字体・字形については,昭和24年の「当用漢字字体表」以来,その文字特有の骨組みが読み取れるのであれば,誤りとはしないという考え方を取っており(以下略)

(上記の文科省HPより。下線は筆者による)

国家はコミュニケーションツールとしての漢字の意味を理解していたということで、ホッとしました。

 

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【道具】 どう考えても賢くなってきたと思えない、いや、むしろ日本語離れしてきた気がするATOK

PC-9801で動く一太郎3の頃からATOKを使っている。

そのころに最も気に入っていたのは、Fixer 3というFEP(今のIMEに相当)だったが、一太郎はFEPの切り離しができなかったので一太郎使用時はATOKを使っていたという記憶がある。私のメインのワープロであった「松」も標準FEP「松茸」の切り離しができなかった。この頃はそういうものだったので、複数のFEPを使い分けるのは当たり前だった。

Windowsになって、IMEを切り替えずに複数のソフトを使えるようになったが、当初のMS-IMEがあまりにもできが悪かったので、ATOKを購入し、他の記事に書いたように拝観料のつもりでときどきバージョンアップしながら使ってきた。先日、キャンペーンでATOK2016とほとんど同じくらいの価格になっていた一太郎2016を買ったので、今はATOK2016になっている。

HPの説明を見ると、ATOKはどんどん賢くなっているはずなのだが、さきほど「さんこうどうが」と打って変換したら、「参考動画」ではなく「産行動が」と変換された。未確定状態で文節を切り直したら今度は「参考道が」となった。

「さんこう」でスペースバーを叩き、続いて「どうが」でスペースバーを叩けば、「参考動画」と変換され、その後は学習されて、「参考動画」と出るようになる。しかし、学習させないと「参考動画」を出してくれないとは!

このような、私にとっての誤変換がかなり多く発生する。

私がFEPを使い始めた頃は単文節変換だったので、頻繁な変換操作が必要だった。それが連文節変換になって、スペースバーを鬱回数が減った、、、あぁ、なんと言うことだ、今、「うつかいすうが」で変換したら、「鬱回数が」となってしまった、、、、打つ回数が減ったが、ATOK2008あたりから、意味の無い変換が増えてきた気がする。

しかし、「打つ回数が」が学習されたので、もう「鬱回数が」とは出なくなった。

しかし、学習前に出てくる「産行動が」、「参考道が」、「鬱回数が」は、控えめに言っても日本語として違和感がありすぎる

ATOK、あるいはその開発者にとっては「日本語の文=漢字仮名交じり文」であるのか? と疑いたくなる。

IMEはペットではなくて、道具だ。

ペットならゼロから育てることに何ら疑問を感じないが、道具は最初から所定の機能を果たすことが要求される。だから、学習がゼロの状態であっても、日本語に変換すべきである。使用者の期待と異なる変換結果になったとしても、それが日本語であればよいが、意味不明の漢字仮名交じり文では困る。少なくとも日本語として違和感があるような変換結果にならないような地所の設計(←また期待はずれの変換)、いや辞書の設計があってしかるべきだと思う。

地所設計は確かに土木建設分野で使われる用語だが、地所を設計することはない。ATOK 2016 アホすぎ!

そんなこんなで、少なくとも私の場合、20~30年前より総合的な入力速度が遅くなってている気がする。かつてのFixer3は常に的確だった。ついでに言えば、松茸の方がATOKより良かった。それでもVJEと比べたら、ATOKの方がずっと優れていた。

MS-IMEがどんどん賢くなってきている現在、なくても良いATOKにわざわざお金を払う人がいるという事実を、ジャストシステムの開発者はもっと大切にしてほしい。ATOKがこんな状態では私が長年払い続けてきた拝観料も遠くない将来、無駄な投資になるだろう。

、、、上記、ジャストシステムへのエールのつもりで書いた。

【ATOK2016の、おバカすぎる変換例】

  • きょうがくせいさんとはなして(変換) : 驚愕清算と話して ← 今日学生さんと話して
  • ちらしだいは(変換):チラ次第は ← チラシ台は ← チラシ代は
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【道具】 Synergy使用断念

何度か記事を書いているが、ずっとSynergyの調子がよくない。バージョンアップでも何も解消されないので、ついに使用を断念し、Magic Switch MMSK-02に切り替えた。

Magic Switch MMSK-02は、以前Synergyの調子が悪かったときに買ったのだった。Synergyに私が望むことは、Magic Switch MMSK-02で可能だったが、画面の移動時にすこし引っかかるような感じがあって、それが嫌いで、多少の不具合はあってもSynergyを使いつづけていた。しかし、最近のSynergyの不調に、ついに我慢の限界に達してしまった。

Synergyの不調

  1. PC間のコピー&ペーストが突然できなくなる。(しかも頻発する。)
  2. Adobe、Microsoft Officeと相性が悪い。
  3. ArchiCADと併用するとおかしくなる。
  4. 表面的な操作を何もしていないのに、おかしくなることがある。

なお、ここ半年くらいは、Syngergy はほぼ必ず最新版を使っていた。改善項目に、上記が治ったと期待させるような記述があるのがその理由。しかし私の環境では何も改善されず、むしろ悪化していっただけという結果だった。

 

一方、Magic Switch MMSK-02にも下記のような困った点がある。

  1. 上にも書いたが、画面移動時にひっかかりがある。
  2. 逆に画面端での動きが敏感すぎて、操作しにくい。
  3. ときどき「行きはよいよい帰りは怖い」になる(=帰れなくなる)
  4. 他のUSB機器にアクセス中、動作がもたつく
  5. クライアント側でキーボード(Micrisoft Natural Ergonomic Desktop 7000)の特殊キーが効かない。

※1, 3 は、何かのアプリケーション上にいるとダメで、いったんデスクトップ、エクスプローラー、タスクバーなどをOS標準の部分をクリックすれば大丈夫だと、しばらく使っているうちに気づいた。

※このキーボードはWindows 10には非対応なので、それが原因かも知れない。(ホスト側でも働かないキーがある。)

Magic Switch MMSK-02はもう販売されていないらしいので、もし壊れてしまったら、またSynergyに戻ることになるのかもしれない。Magic Switch MMSK-02はUSB2.0だが、もし、USB3.0対応版が発売されたら、画面移動時のひっかかりやUSB機器アクセス時の微妙なもたつきが改善されるのだろうか。Synergyが今のような状態では、Magic Switch MMSK-02のニューモデルにものすごく期待してしまう。

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【道具】 Dell XPS8900でmicroSDカードを読む

私が買ったDell XPS8900には最初からカードリーダーが内蔵されていましたが、64GB の microSD カードが認識されなかったり、認識されても途中で消えたり、ファイルを削除できなかったりして、困っていました。

対応は下記だから、大丈夫だと思うのですが、、、。

CompactFlash Card type I, CompactFlash Card type II, RS-MMC, SD Memory Card, SDHC Memory Card, SDXC Memory Card, SmartMedia Card, miniSD, xD-Picture Card, Memory Stick, Memory Stick Duo, Memory Stick PRO, Memory Stick PRO Duo, Memory Stick PRO-HG Duo, MultiMediaCard, MultiMediaCardmobile, MultiMediaCardplus

いずれにしても遅いし、出先で必要になることもあるので、¥1,000弱のUSB3.0対応のカードリーダーを買いました。

エレコム カードリーダー MR3-FD01BK

一般的なUSBメモリのような形状なので、持ち運びに便利です。SDカードとmicroSDカードだけしか使えませんが、むしろそれ以外のカードを使いたいという人の方が、現在ではマイナーだと思います。

私のXPS8900には、32MBのコンパクトフラッシュと1GBのxDカードを挿しています。カードとカードリーダーがもったいないから、挿してみているだけです。1GBのxDカードはそれなりに使えるので、Bitlockerで暗号化して、Portable Appsを入れています。32MBのコンパクトフラッシュも何か使い道があればいいのですが、、、4GBと8GBのメモリースティックもありますが、さすがにここまで小さいと使えません。

エレコム カードリーダー MR3-FD01BKについては、アマゾンのレビューでは低い評価をしている人がいますが、私が買った物は全く問題ありません。速度については、内蔵のカードリーダーとの比較でしかありませんが、十二分に快適です。この程度の廉価な製品にどこまで求めるか?、ということだと思います。

参考までに64GBのmicroSDカードを挿したときのCrystalDiskMarkのキャプチャを貼ります、(上がUSB 3.0、下がUSB2.0)。1回だけなので大した指標にはなりませんが、USB3.0という点に期待したら、確かに速くないですね。

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mr3-fd01bk%e3%80%80usb2

 

 

 

 

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【備忘録:PC・ソフト】 Dell XPS8900 のメモリ増設

Dell XPS8900のメモリを増設しました。当初から増設予定で、8GB(4GB×2)のモデルを買っていたので、今回、16GB(8GB×2)を増設して、24GBにしました。

増設したメモリは、以前、他のPC用に買って全く問題が無かったシリコンパワー製品を選びました。

シリコンパワー デスクトップPC用 288Pin DIMM DDR4-2133(PC4-17000) 8GB×2枚組 SP016GBLFU213N22

 

ところが、増設してみると起動しません。昔で言うBIOS(今はUEFIが正しい?)の画面にも到達できません。

このときの状態は、スロット1,2に当初からの4GB、スロット3,4に新設の8GBを挿した状態です。

全くのうろ覚えですが、以前、どこかで「容量がの大きい方を先に積む」とか書いてあったような気がして、スロット1,2に8GB、スロット3,4に4GBを挿してみたら問題なく起動しました。

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増設後、残念だったのは、最も期待したCADやレンダリングではメモリ増設の効果がいまひとつ分からないこと。一方で、Adobeのソフトを複数起動しておくとか、そういう場合の動きは本当に軽くなりました。

CADはOpenGLの強化の方が効き目があるのでしょう。私が使っているレンダリングエンジン(Cine Render)は、CPUやRAMが影響すると書いてある資料もあったので、けっこう期待していました。

 

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【雑記】 バックアップ再考・EaseUSus Todo Backup Workstation を試す

5.25インチ 2D のフロッピーディスク時代から25年くらいPCを使っていることもあって、バックアップについてはずっと強い意識を持ち続けてきました。最近、EaseUS Todo Backup Workstation (version 9.3)を試す機会を得たので、簡潔なレビューをしてみます。

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バックアップには、以下の2つがあると言えます。

  1. 意識をもって自分で操作してバックアップする
  2. ソフトが勝手にバックアップしてくれる

昔は1しかなかったし、使えるのもcopyやxcopyなどのコマンドだったので、一作業終えたら必ず自分でコマンドを打ち込んでバックアップを取っていました。

その習慣があるので、いろいろなバックアップソフトが出てきた後も、私は1の方法主体でバックアップを取っていました。数年前からのお気に入りは、ばっちり同期で、これにFastcopyを合わせて使っています。他の記事にも書いていますが、ばっちり同期は垢抜けない代わりにかゆいところに手が届く設定が可能です。またバックアップ中に、どのファイルをバックアップしているかを視認できるのもありがたいです(視認せずに使うこともできます)。ばっちり同期はある程度まとまった単位でのバックアップ用、Fastcopyはフォルダやファイル数個のような小さな単位でのバックアップ用として使い分けています。

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さて、上記のように、習慣として1のバックアップが主体ですが、ソフトが知らないうちにバックアップを取ってくれるのもありがたいので、これまでいくつか試してきました。しかし、1でやっておけば十分だし、あえて2を併用する必要もなかったので、長くて1年間くらいの試行に終わっていました。

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先日、ノートPCをHDDからSSDに換装するにあたって、EaseUS Todo Backup free を使ってクローンしました(→記事1)。このソフトは、HDDからSSDへの換装の説明でよく見かけるのでクローンがメイン機能だと思われがちでしょうが、どちらかというとクローンはおまけで、名前の通り、バックアップを目的としたソフトです。それは知っていたのですが、自分なりにバックアップ方法を確立しているので、あえて他のバックアップ方法を試そうという気にはなっていませんでした。

しかし、自分専用のPCはそれでいいのですが、家族も使うPCについては、いちいちバックアップだけのために起動するのはそれなりに面倒くさいので、2の方法、つまり、ソフトが勝手にやってくれるバックアップ方法が適していると思っていました。

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以下、EaseUS Todo Backup Workstation (version 9.3)のバックアップ機能について試してみた記録です。

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個人向けのTodo Backup には、HomeWorkstation の2つがあります。機能面での相違点はそれほどありませんが、名前の通りホームユースとビジネスユース、あるいは、一般用と上級者用ということで分けられているようです。ビジネスユース、上級者用だからだと思いますが、Workstationは「仮想PCまたはVMwareまでシステムを移行」、つまり、VHDやVMDKを作る機能を持っています。EaseUS Todo Backup シリーズにかぎらず、多くのバックアップ用ソフトは独自形式のバックアップを作りますが、独自形式という点にそこはかとない不安を感じてしまうので、汎用性が高いVHDやVMDKを作れるのはありがたいです。これが、EaseUS Todo Backup Workstation を試してみようと思った大きな理由でした。

インストール後、Home とのインタフェースの違いに戸惑いましたが(※1)、ただちにシステム全体を独自形式でのバックアップしました(※2)。所要時間をきちんと計ったわけではありませんが、Widows標準のシステムイメージを作る時間と同じくらいだったと思います。その後で、VMDKを作ってみましたが、独自形式のバックアップより多少時間がかかったようです。後から分かったのは、「P2Vの変換」で、独自形式のバックアップをVHDやVMDKに変換できることです。つまり、EaseUS Todo Backup の標準形式でバックアップしておけば、そのバックアップファイルをVHDやVMDKに変換できるので、あえてVHDやVMDKのバックアップを作らなくてもよかった訳です。

(※1) その後使っているうちにWorkstationのインタフェースの違いの方が分かりやすいと思うようになりました。

(※2)EaseUS Todo Backup Workstation はBootcampのWindowsでも動きますが、システムはバックアップできません。Wincloneが必要です。

ところで、システム全体のバックアップはWindowsに標準で備わっているので、無理にTodo Backupを使わなくてもかまいません。また、ファイル単位で、勝手にバックアップしてくれる機能としては、Windowsには標準で「ファイル履歴」が備わっています。だから、Todo Backupを使ったときに、どれくらい作業が容易になるか、効率化するかが重要で、その感触を試してみました。

さて、私はWindowsのファイル履歴を使っていません。設定するのも使うのも面倒臭いからです。その点、Todo Backupは、バックアップを細やかに容易に設定できました。これは大きなメリットです。下の画像はタスクの設定例です。

Todo02_cr.png

(Outlookのバックアップが失敗と出ていますが、たまにはこういうことも起きるということで、そのまま掲載します。)

さて、裏で動いているときのパフォーマンスの低下はやむをえないですが、最初に完全バックアップを取ったら、次からは「差分」もしくは「増分」でバックアップすれば良いので時間を短縮できます(下の画像)。バックアップファイル数が多い場合は、差分や増分をチェックするためにそれなりに時間がかかるようになります。そういう場合は、複数に分かれたバックアップを「統合」してやればOKです。

Todo01_cr.png

増分差分、仕組みから増分の方が差分より速い代わりにサイズが大きくなるはずですが、私が試した範囲では、それほど大きな違いはありませんでした。環境やバックアップ内容次第なのでしょう。

当然のことですが、統合すると履歴は消え、最新版のみが残ります。

私が裏で勝手に動いてくれるバックアップソフトで、これまでに一定以上の期間使ったことがあるのは、Genie Timeline、Zools です。同様の機能をもつAcronis True Image もずいぶん前に持っていましたが、システム全体のバックアップ用に使っていただけです。Genie Timelineは、いわばWindows版のTime Machine です。Mac OSユーザーは感覚的に直ちに理解できるでしょう。

それぞれに特長があるので、一長一短ですが、Todo Backupは、ある一定の間隔でバックアップを取ってくれるソフトなので、保存したらすぐにバックアップしてくれるGenie Timelineとはかなり感触が異なります(※3)。

(※3)Genie Timelineは、ファイルの保存を監視して、保存すると直ちにバックアップを取ってくれる点が最大のメリットですが、一定の時間ごとにバックアップするような設定も可能です。その場合は、Todo Backupと似たような動きになります。

両者のバックアップをとるタイミングの違いが要因でしょうが、Genie Timelineはファイル単位にバックアップするのに対し、Todo Backupはひとかたまりの大きなバックアップファイルを作ります。どちらが優れているか?ということではなく、それぞれの名前が示すとおりのバックアップの考え方の違いであり、ユーザーとしてはどちらに馴染めるか?で捉えればいいでしょう。

私は、昔からの習慣で、頻繁に「名前を付けて保存」します。そのとき、日付と連番を必ず付けます。いわゆる履歴管理です。手動で履歴管理する習慣が身についているから、Time Machine的なGenie Timelineのインテリジェントなバックアップ機能という、いちばん美味しいところが私には必要ないのです。だから私の場合、Genie Timelineは宝の持ち腐れですが、Genie Timelineが機能的に劣るということではありません。バックアップの方法に何を求めるか次第です。

いま、10日間ほどEaseUS Todo Backup Workstation を使ってみたところです。自分専用PCはHDDを2台内蔵していて、1台をバックアップ用にしていました。それをTodo Backup のバックアップ先にしました。一方、家族も使うPCは、バックアップ先はネットワークドライブ(※4)にしました。当然ながら、ネットワークドライブへのバックアップは速くはありませんが、日常的な「差分」あるいは「増分」のバックアップであれば大して気になりません。

(※4) Netgearの無線LANルーターには、USBソケットがついていて、そこにHDDをつなぐとNASのように使えます。ついでに書いておくと、私が持っている製品(すでに廃番)はUSBのソケットが1つしかありませんが、ハブで接続台数を増やせます。我が家では、ネットワーク接続機能がないUSBプリンタ(リコー IPSiO SG 2010L)とHDD2台をつないでいます。Netgearの無線LANルーターは設定もやりやすいので、お勧めです。(Netgearを買う前に使ったことがある他の3つのメーカー製品よりずっと良いです。ちょっと高いですけれど、豊富な付加機能を考えると割安です。)

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ところで、なぜバックアップするかというと、いざという時に復旧するためです。

ということで、必要は無かったけれど、復旧を試してみました。

とくにマニュアルを読む必要はなく、簡単に、問題なく進みました。ひとつの対象に対して時系列でバックアップできるので(履歴管理できるので)、2つ前の状態に戻すというようなことも可能です。

履歴管理ができなければ、バックアップの意味が半減しますが、市販のバックアップソフトは何らかの方法で履歴管理してくれます。

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この10日間の印象としては、バックアップを無意識化できる点、バックアップファイルからのファイル取り出しが容易である点がメリットだと思います。Todo Backupは、毎週一度、一日一度とか、数時間に一度のようなバックアップの取り方が原則であるし、設定時刻にバックアップできなかったら、シャットダウン時にバックアップする設定にできるので、とても安心できます。

バックアップ用ソフトはユーザーに安心感を与えられるかどうかが最も大切だと私は思うのですが、その点では、EaseUS Todo Backup シリーズは人に勧められるソフトだという印象です。

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なお、EaseUS Todo Backup シリーズのもうひとつの重要なシステムの復旧については、いまのところ試していませんが、基本的にはクローンと同じであり、以前、クローンに成功したのでシステム復旧も問題ないだろうと思います。

なお、システム復旧は周到な準備をして取りかかることが重要で、どんなに信頼性の高いソフトでも、完全にソフト任せにするのは、私は怖いです。

そして、システムバックアップは、転ばぬ先の杖ではなく、隕石対策のシェルターのようなものです。作っても、決して使いたくないです。

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私は長年大学などで教えていますが、いくら言ってもバックアップをとらない学生さんがいます。一般ユーザーの大半も同様のようですね。私は幸いと意識的にバックアップする習慣が身にこびりついていますが、そうでない人には、冒頭に書いた2の方法、つまり無意識のうちにソフトが勝手にバックアップしてくれているという状態を作ることは大切です。今回の、EaseUS Todo Backup Workstation の試用を通して、あらためて感じました。

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さて、使い続けられるかどうか分からなかったので、上には何度か試用と書きました。結論としては、今後も使用することにしました。

というのは、無意識化できるバックアップがとても楽だと分かったからです。

メインPCはこれまでどおり、手動で意識的にやりますが、サブPCや家族が使うPCにおいても、いつもバックアップする意識を持っておくのはそれなりに気疲れするので、 EaseUS Todo Backup Workstation を使って、そういう気苦労から自分を解放してやろうと思います。

なお、「VHDやVMDKって何?」という人には、Home版で十分だと思います。

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ところで、つい数日前、知人のデータ救出を頼まれたので、同じくEaseUSのData Recovery Wizard Free を使ってみました。これも使いやすいソフトで、知人が誤って削除したパーティションから、しっかりとデータを復旧できました。

同じく EaseUS の Partion Master も使いやすいソフトです。Windowsの標準機能で、かなりのディスク操作ができますが、やはり専用ソフトの方がこまめな操作が可能です。EaseUS社が出しているソフトと似たようなソフトは他の複数のメーカーが出していますが、EaseUS社は本格的に使えるfree版を配布していることなども含めて、ユーザーのことをしっかり考えてくれている気がします。いくつかお気に入りのソフトメーカーがありますが、EaseUSはそのひとつに加わりました。EaseUSさん、これからも使いやすいソフトを作り続けてくださいね。

 

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【雑記】 Amazon Drive Unlimited ストレージを試す

別記事にも書いていますが、これまで何度かオンラインバックアップを試してきました。

2年間使った Zoolz はけっこう気に入っていたし、おかげで助かったこともありますが、自分の通信環境の問題もあって体感的に遅かったり、アップローダがCPUを100%近く食うことがあったりで、1年ほど前、契約更新せずに使うのをやめました。

その後はHDDを買い足してバックアップを取っていましたが、どんどん増えるドライブレコーダーの録画を老後の楽しみのために全部残そうと思って保存していたら、そんなに車を使っていない今の生活でも、毎年、1~2TBずつ増やしていく必要があります。それはそれで馬鹿馬鹿しいので、あらためてオンラインストレージ、とくに、Zoolzの日本語版であるAosBoxの利用を考え始めていたころに、Amazon Drive Unlimited ストレージが発表され、気になっていました。年間費用が3~4TBのHDDが買えるくらいなのでやや躊躇しましたが、3ヶ月間の無料試用を申し込みました。

アップロードは、Amazonから専用のデスクトップPC用アプリをダウンロードしてインストールします。このダウンローダにファイルをドラッグ&ドロップすると、アップロード先のフォルダを聞いてきます。そこで自由にフォルダを選べるし、その場で作ることもできます。まず、このことが気に入りました。PCのフォルダ構造をオンラインストレージでも保てるのはメリットです。(できて当たり前だと思いますが、直前にGoogleフォトを試して、ファイルの扱いの不自由さに閉口したので、余計にありがたく思えたようです。)

デスクトップアプリ、

世界的大企業の Amazon でも、下記のような恥ずかしい間違いを犯すのですね。驚きました。

amazondrive1.png

「再試行に失敗しました」は、このボタンをクリックしたときの動きから考えても、原文は “Retry  failed”でしょう。正しい訳は「失敗したもの(ファイル)を再試行する」で、動詞+目的語になっているはずです。Amazonの訳は、主語+動詞と捉える初歩的な文法ミスであろうと思われます。ただし、”failed” ではなく、”the failed” が文法的に正しいはずです。これまであまり意識していませんでしたが、上記のような場合”the”が省略されている例をけっこう見かける気がします。

試しにYahoo翻訳にかけてみたら、”retry failed” と “retry the failed” では異なる訳になりました。

しかし、そもそも、ここに「再試行に失敗しました」という機能ボタンがある意味がないです。人が訳したのか機械が訳したのか知りませんが、このアプリの開発に、中学校程度の英語と小学校程度の日本語が分かる人が関与していなかったのでしょうかね?

ということで、このボタンをクリックすると、失敗したファイルをあらためてアップロードしてくれます。

試用開始後の5日間で、約1TBがアップロードされました。時間帯によって速度差があるようですが、一日あたり約200GBです。Amazon drive unlimited ストレージは十二分に満足できる速度です。

またアップローダがCPUを食い過ぎてパフォーマンスが低下することもありません。

試用期間は3ヶ月間ですが、一ヶ月以内に手持ちのデータすべてのアップロードが終わり、その後は日常的な運用をして、可能性を確かめられると思います。

とにかく、今までに試した中ではベストだという印象です。

でも、日本とアメリカで料金に2倍近い開きがあるのは何故なのでしょうね? 日本もアメリカ並みになってほしいです。

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使用開始後、2週間程度で約3TBのデータのアップロードが終わりました。

この過程で以下が分かりました。

  • ファイルサイズが大きいとリトライが増えて、平均的なアップロード速度がかなり遅くなります。
  • 4~5GB程度以上のファイルはリトライが繰り返され、ほどんどの場合、いつまで経ってもアップロードが完了しません。スマートフォンやブラウザを使ったアップロードはサイズの上限があるが、デスクトップアプリには制限がないと、どこかのレビューにありました。たしかに、もし上限があるのなら、アップロード前にアプリが指摘してくれるだろうし、リトライもしないだろうから、とくに上限はないだろうと、自分勝手に考えています。気になる人は自分で調べてみてください。
  • 1GB以内はだいたい問題なくアップロードされますが、リトライが全くないわけではないので、平均速度が落ちます。。
  • 100MBくらいでも、リトライされる場合があります。
  • 小さなファイルは、見た目には小気味よくアップロードされますが、平均速度は落ちます。

上記には私の通信環境も影響しているでしょうが、50MB程度までがストレスがない感じです。それより大きなファイルは、事前に分割したファイルをアップロードした方が早そうだというのが、上記で得た結論です。

そこで、分割ツールを探したところ、HamsCopy が最も私の希望に合っていました。

フォルダ構造を保ったままでサブフォルダのファイルを分割できること、ベリファイできることや、ファイルごとに作られる結合ツールで容易に復元できること、チェックサムとかちゃんとチェックしてくれることなど、とても便利なツールです。私は使っていませんが、暗号化もできます。

ついでに、分割したファイルをZIP圧縮すれば、さらにファイルサイズを小さく出来る場合があるので、分割後、ZIPすると同時に暗号化してみています。

このようにすると、当然ながら復元に手間がかかるようになりますが、セキュリティ面の向上になると思います。そもそも二次的なバックアップが目的で、復元する頻度はたいへん低いはずなので、復元の手間よりアップロードの速さやセキュリティを優先することにしました。

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複数の巨大な動画ファイルをダウンロードして復元してみましたが、全くトラブルなしでした。

ひとつだけ、分割ファイルの結合時に、チェックサムのエラーが出ました。でも元ファイルが壊れていたのではなく、ダウンロード失敗が原因でした。再度ダウンロードしたら大丈夫でした。派手なメッセージは出ないので、注意が必要です。

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使用期間はまだ2ヶ月以上残っているので、その期間、じっくり使ってみて継続するかどうか考えるつもりです。

いままで使ったオンラインバックアップの中ではベストだという印象ですが、同期型ではないので、ある程度貯まったところで定期的にバックアップするのに向いていて、日常的なバックアップにはAOSBox(Zoolz)の方が向いているでしょう。併用するのが良いと思いますが、Zoolzの基盤はアマゾンのシステムだったと思うので、同じ基盤にバックアップを置くのは決して好ましいことではなく、悩み中です。

*

また気が向いたらレポートするかもしれません。

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