【雑記】中島義道氏と、ロブ・グリエの『消しゴム』

我が家ではよくある後継ですが、息子が読んでいる本が床に転がっていました。パラパラっとめくったら面白かったので、しっかりと読みました。これが「中島義道」という名前の哲学者をはっきりと認識したきっかけです。息子が持っていた同氏の著作数冊にさらさらっと目を通しましたが、納得・同感・共感できる内容がとても多いのに驚きました。

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ずっと昔から、私は、街中(とくに店舗内)のBGMが大嫌いです(音楽は大好きですが、BGMのように無理矢理聴かされる音楽は嫌いです)。あるとき(出版年を確認したら1996年)、『うるさい日本の私』という本の出版を新聞広告で知って強い興味を持ちましたが、まだオンライン書店もなかった時代で、丸善も紀伊国屋もないような街に住んでいたので手に取ってみることもできず、そのまま20年以上が過ぎました(当時の立場からは、附属図書館に入れてもらうこともできたことに今さらながらに気付きました)。

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数ヶ月前、息子にオンライン書店で古本を注文して欲しいと頼まれました。送料無料にするために自分用に何か買おうと物色していたら、『騒音文化論 なぜ日本の街はこんなにうるさいのか』という本が目に入りました。これを買うと送料が無料になるので注文しました。

届いてから初めて著者名を確認したのですが、なんと中島義道氏でした。そして、『うるさい日本の私』も同じく中島義道氏が著したことを知りました。『騒音文化論 なぜ日本の街はこんなにうるさいのか』を読むと、中島義道氏と私のうるささの感じ方が非常に似通っていることが分かりました。感覚の近さが中島義道氏の著作で納得・同感・共感できる部分が多かった理由でしょう。

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Le gomme.png

大学時代、フランス文化論を教わったペシャール先生がアラン・ロブ=グリエの『消しゴム』の概要を図解しながら「ぜひ読みなさい」とおっしゃいました。原著は辛かったですが、翻訳と対照しながらなんとか読み通しました。文学者に叱られそうな要約をすると「偶然の作用であたかも時間がループしたかのような出来事が起きる」話ですが、私にとっての中島義道氏の発見(それとも再会?)はそれと似たような体験です。(右図はペシャール先生の図解を思い出しながら、Vectorworksで描いたもの。)

 

 

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【雑記】MacのHDDのBootcamp領域がWindowsマシンで認識できた

他の記事に書いたように、先日、Mac mini のHDDをSSDに交換しました

Bootcamp領域はWinCloneでバックアップと復元を行いました。念のために、Bootcamp領域内のデータファイルを別の外付けHDDにバックアップしていました。

SSD交換後、Mac miniは問題なく動いているので、Mac miniから取り外したHDDを再利用しようと思い、ラトックシステム USB – SATA 変換アダプター REX-U30ST3-AでWindows PCに繋げました。

HDD内のデータは不要だからフォーマットしなおそうと思って「ディスクの管理」を起動したら、Bootcamp領域にドライブ名が付いていました。「あれっ?!」となってエクスプローラで確認したら、たしかにしっかりと認識されていて、そのまま読み書きできました。これまでは特に考えることなくBootcamp 領域はMac世界の一員だと思っていたので、新鮮な驚きでした。

つまり、Mac miniで遅いUSB2.0の外付けHDDで待ち時間を我慢せず、取り外したHDDをREX-U30ST3-AのようにUSB3.0で繋げるアダプタを使えば、もっと短時間でデータのバックアップをとれたはずだったということです。問題なのはMac miniから手軽にHDDを取り外せないという点です。

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【雑記】Bootcamp入りMac mini (mid 2011)のHDDをSSDに交換

2011年式のMac miniはいまでも現役で、BootcampでWindows 10マシンとして使っています。HDDが遅いのでSSDに入れ替えたいとは思っていましたが、Bootcampで使うために、オリジナルHDDの500GBと同等の容量が欲しいけれど、その程度の容量のSSDは(2011年式に積むには)高かったので安くなるのを待っていました。ようやくそれなりのメーカー製が8000円を切るようになってきたので心が動いていました。

昨年末ごろからWincloneでバックアップしようとしたら、エラーが出るようになりました。調べてみるとWindows側のドライブに問題がある場合に出るエラーだったので、Windows側で「chkdsk /f」をやって修復したらWincloneできました。ところが、その後、Wincloneしようとする度に同じエラーが出ます。Crystal Disk InfoでS.M.A.R.T.情報を見たら、「代替処理保留中のセクタ数」に黄信号が灯っていたので、ついに交換を決意し、Dell XPS 8900に入れて調子の良かったADATAの下記を購入しました。

ADATA Technology Ultimate SU650 SSD 480GB ASU650SS-480GT-C

バックアップ

Bootcampを使っているので、macOSのバックアップとBootcampのバックアップの2つが必要です。

macOS

Time MachineのバックアップがあればOKです。

Bootcamp

 

私は日常的に(2ヶ月に1回くらい)Winclone 6 (現在の最新版はバージョン7)でバックアップしています。交換に先立って、あらためてバックアップしました。なお、Wincloneのバックアップにはものすごく時間がかかるので、Windwosのデータを一時的に外付けHDDに移動してから、2回、Wincloneしました(Wincloneでの復旧はこれまで何度かやっていますが、バックアップが壊れている(?)ことがあったので、念のためバックアップを2つ取った次第です。)

Windowsのデータ

以下の2種類のバックアップを外付けHDDに取りました。

  1. 通常のコピー
    (といっても、私はこのような場合はFastcopyを使います。)
  2. EaseUS Todo Backup Workstation
    Free版でも大丈夫です。

2をやらなくても(1だけで)十分だと思いますが、心配な場合は1を他のPCにコピーしておくと良いと思います。

交換

交換作業については「Mac mini 2011 HDDをSSDに交換」のようなキーワードで検索するとたくさん情報が出てくるので、ここには記しませんが、見つかった情報を3つ4つ読んでおけば安心して作業できます。私の場合、作業時間は20~30分でした。

なお、特殊な(日常的でない)ドライバーが必要で、私は趣味で購入していたサンワダイレクト ドライバーセット800-TK035 を使いました。この中には、作業に必要なT8が含まれていませんが、私は以前から持っていたので困りませんでした。これから買おうという人は気をつけてください。

システムの復元

不思議なこと

実は Dell Inspiron 11 も同じくSSDへの交換を考えているので、購入したSSDはまずInspiron 11 の方を交換してみました。こちらは通常のWindowsのドライブ交換だから作業はあっけなく終わり、SSDの速さを満喫できました。Mac miniのドライブに不具合があることから、Mac miniの交換優先順位が高いので、Inspiron 11 用にクローンされた状態のまま、Mac miniに入れました。

起動したらそのままInspiron 11 用のWindows 10が起動してしまいました。ということは、Mac miniにmacOSを入れずに、そのまんまWindowsマシンに仕立てられるということかもしれませんが、Windowsのライセンスの問題もあるから、それ以上は試していません。

Time MachineからmacOSの復元

あまり考えないままに復旧のおまじないであるCommand+R(私の場合は、Windowsキーボードなので、Windowsキー+R)を押しながら起動しました。そうしたら自動的にインターネットに繋がって、インターネットリカバリー(?)が始まりました。時間がかかりそうなので、犬の散歩に出かけ、帰って見ると、お馴染みのmacOSユーティリティが起動していたので、「Time Machine バックアップから復元」を選んで、あとはメッセージ通りに進めました。

macOS側はたった数十GBしか使っていませんが、復元には1時間弱かかりました。完了後、無事起動したので、次はBootcamp領域の復元です。

 

WincloneでBootcampの復元

Wincloneの使い方通りに進めます。

まずはディスクユーティリティで、Bootcamp領域を確保します。このときフォーマットはFATにしておきます。

次にWincloneを起動して、バックアップイメージを選んでrestoreをクリックすれば、後は待つだけ、のはずでしたが、SIPなんとかかんとかというエラーが出て進めませんでした。

対策がWincloneのサイトに出ているので(下記URL)、その通りにやったら、無事に復元できました。

https://support.twocanoes.com/hc/en-us/articles/204838719-Winclone-and-System-Integrity-Protection

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面倒くさいので交換後のベンチマークを取っていませんが、感動的に速くなりました。リモートデスクトップで使うことも多いですが、これまではWiFiのせいだろうと思っていたモソモソ感がなくなったことから、Mac miniはHDDが元凶であったことが分かりました。2011年式とはいえCPUは腐ってもi5だし、RAMも8GB積んでいるので、当分の間、現役で使えそうです。

MacでWindowsを動かすにあたって、macOSとWindowsの切り替えが楽だという点でParallelsやVMWare Fusionにも興味がありました。しかし、SSDに交換して起動が高速化したので、macOSとWindowsの切り替えがそれほど苦にならなくなったし、長い間、macOSを起動するのはWincloneするときだけなので、もはやParallelsやVMWare Fusionは必要なさそうです。

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【道具】ラトックシステムのUSBオーディオ REX-K2496U

仕事中は PCとBose 111AD(+純正アンプ)を繋いで音楽を聴いています。

当然ながらPCはオーディオ機器ではないので、出力される音はあまり良くありません。USBオーディオとかUSB-DACと言われるようなものを使えば音質が向上するということを知っていましたが、効果を試す機会もなくそのまま何年も経ちました。

先日、裸のSATA HDDをPCにつなぐUSBインタフェースを物色していたところ、USB – SATA 変換アダプター REX-U30ST3-A を見つけて購入しました(レビューは書きませんが、ACアダプタ付属で3.5インチHDDも使える優れた製品です)。そのとき、同じラトックシステムのPCオーディオ 中級 キット  ミドルクラス Kit(REX-K2496U)というものが目に入り興味を持ちました。(すでに製造中止になっています。)

REX-K2496U.jpgREX-K2496Uのレビューは皆無に近かったもののスペックは、ケースに組み込まれたラトックシステムの同等製品が定価2.5万であることから、他メーカーの定価2.5万程度の製品と比較したら似たようなスペックでした。ということはREX-K2496Uはケースに入っていないだけで、ワンランク上の性能があるのだろうと自分勝手に思い込むことにして、さらにアンプ出力もヘッドフォン出力も欲しいという私のニーズに合っていることから、購入してみました。

製品の発売時期がWindows 10登場前なので、仕様にはWindow 10対応とは記されていませんが、Windows 10のPCにつないだら自動的に音声出力がREX-K2496Uに切り替えられていたので、作業はケーブルをつなぐだけで終わりました。

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肝心の音については専門家ではないので印象を言えるに過ぎませんが、聴く耳は中級~上級素人並みに鍛えているつもりです。その耳で聴くと、PC直結では中音域が強く音場が窮屈だったったのが、REX-K2496Uを使うと全域のバランスが改善し、窮屈感が全くなくなり、その効果の大きさに驚いた次第です。感覚的な言葉で言えば「非常に心地よい音場になりました」。また長時間聴き続けるのが楽になったのも大きな改善でした。PC直結のときは耳が疲れて数十分が限度でした。

ヘッドフォンはATH-A1000X(現行モデルはATH-A1000Z)というモニターヘッドフォンであるせいか、REX-K2496Uから出力すると感動的でした(モニター用のヘッドフォンやスピーカーは入ってきた音を素直にそのまま出すので音がソースに影響されやすいと、昔、秋葉原のLaoxの店員さんに教えてもらった)。やや大げさですが、青年時代、MM型カートリッジで聴いていたレコードを初めてMC型カートリッジで聴いたときのショックに近いものがありました。

同様の働きの製品の中には数十万するようなものもありますが、REX-K2496Uは私の環境では十分な効果を見せてくれました。良い買い物でした。

当初は失敗は嫌だから下のランクで格安のREX-K1648Uで十分かなと思っていました。両製品を聴き比べたわけではないけれど、REX-K2496Uにして良かったと思います。一方で、REX-K1648Uではどれくらい改善するのか知りたくなってしまいました。

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なお、製品名に「kit」が含まれることや上の写真のように基板むき出しであることから分かるように、自作ケースに入れるのが前提の製品ですが、面倒くさいしケースがなくても使えるので、このままホコリをかぶらない位置で使うつもりです。

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【CADとかBIMとか】Wikipediaのヴォールトの説明

必要があってWikipediaのヴォールトの説明を見たところ、思わずクスっとしました。嘲笑ではなく良い意味での笑いです。

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どこで笑ったかというというと、

「ヴォールトとは、アーチを平行に押し出した形状(かまぼこ型)を特徴とする(以下略)」

「ヴォールトは、アーチ断面を水平に押し出したものである。」

という部分です。

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形状を幾何学的に説明する場合は上記で差し支えないし、CADで作る場合に「押し出し(Extrusion)」を使えば良いという説明にもなっています。3Dプリンタで作る時も説明のようなやり方になるでしょう。ありがちな建築史や構法の側面からの作り方ではなく、とても現代的な(ヴォールトの長い歴史から見ればたいへんに進歩的な)作り方が記されている点で、思わずクスっとしてしまったわけです。この項目を書いた人はなかなか素晴らしいです。

私には「ヴォールトとは、アーチ形の断面をもつ構造体で云々」のような表現の方がしっくりくるのですが、それは私が旧石器時代の人間だからなのかもしれません。

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以下、私のYouTubeチャンネルより、ArchiCADとVectorworksによるクロスヴォールトの作り方です。

 

なお、Vectorworksの動画は『CADリテラシー演習』(エーアンドエー発行)の高等ドリルの説明として、Vectorworks 2008くらいの古いバージョンで作成したものです。

 

【CADとかBIMとか】ArchiCAD初心者用のブログ立ち上げ

以前から作りたかったArchiCAD初心者用のブログをようやく立ち上げました。

https://archicadnotes.wordpress.com/

数年前からYouTubeで操作例の動画を公開しています。いつのまにか動画数が250を超えていて、YouTubeだけでは、それぞれの意味合いや、関連が見えなくなりがちなので、ブログでまとめることにした次第です。

ArchiCADユーザさん、どうぞご覧ください。

 

カテゴリー:CADとかBIMとか

【niceなjoke】PCの普及率や所有率の増減に関係しそうな笑い話

PCを使った授業中;

学生:「先生、なんどやっても動きません。」

私:「やってみてごらん。」

学生:「えいっ! えいっ! ほら、何度やっても動きません。」

私:「この画面はこすってもダメだよ、マウスでやらなきゃ。」

学生:「そうだった、、、、、。」

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もちろんタッチパネル式のPC用ディスプレイもありますが、現時点では、多くのソフトは拷問器具セット(マウス+キーボード)で操作するのが一般的です。

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PCが普及する前、年長の同僚A氏、B氏にPCの使い方を指導していたら、こういうことがありました。因みに、A氏、B氏は、本人達は否定するでしょうが、傍目にはトムとジェリーのような関係でした。

私(画面を指さしながら)「ここにマウスを持っていってください。」

同僚A「こうか?」と言いつつ、マウスを持ち上げ画面の私が指さしたところに当てました。

私「いや、マウスを机の上で動かせば矢印が動くので、その矢印を画面内で動かすんです。」

同僚B、大爆笑。

 

数分後、

私「では、ここからここへマウスを動かしてください。」

(このときは画面内での動きが大きかったので、マウスを長距離移動させる必要がありました。)

同僚B「あっ、マウスが落ちる」と言いながら、咄嗟に傍らにあったノートを手に取って、机の天板高さに水平に持ち、マウスを机からノートに滑らかに動かしました。華麗な動きではあったのですが;

私「いったんマウスを持ち上げて、机から落ちない場所に動かしてから続ければいいですよ。」

同僚A、大爆笑。

 

なお、上記については「マウスを持っていく」とか「マウスを動かす」という私の言い方がよろしくなかったとも言えます。(言い訳になりますが、最初は「カーソル」と言っていたのですが、ピンと来ない感じだったので、直感的・体感的に分かりやすいであろう「マウス」という表現を使っていた次第です。)

 

カテゴリー:Nice な Joke
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