【備忘録:PC・ソフト】Splashtop Wired XDisplayをBig Surで動かす方法(現時点ではタップが効かない)

数日前、Kabocyさんのブログに素晴らしい触発されて、Mac mini (mid 2011)をHigh SierraからBig Surにアップグレードしました。iPad2の活用法として便利に使っていたSplashtop Wired XDisplayが動かなくなったことについては、別記事に書いた通りです

Splashtop Wired XDisplayは決して必須ではないのですが、慣れてしまうと使えないと不便です。原因や解決法を調べたら、SplashtopのFAQの中に情報がありました。

How to use Splashtop Wired XDisplay?

このFAQには3,4年前から動かないというコメントがたくさん入っていました。私のMac mini(mid2011)では、High Sierraで動いていたので、時期的にはMojave以降動かなくなっているように思えます。コメントをきちんと読めばそのあたりの正確な情報が得られるでしょうが、私が必要なのはBig Surに関する情報だから古いコメントは読み飛ばしました。そしてこの記事執筆時点から言えば8か月前のJavierさんのコメントに解決法が記されているのを見つけました。

Javierさんのコメントの冒頭には、2年ほど前のMojaveに関するMaaTさんのコメントがベースになっていることと、Javierさんの場合iPad2側のマウスカーソルが見えない状態であると書かれています。

私の場合はほぼJavierさんのコメント通りの進め方でSplashtop Wired XDisplayでiPad2にMac画面を表示できました。しかし指2本での画面の拡大縮小はできますがクリック(タップ)が効かない状態です。それでも無いよりましなのでこのまま使ってみようと思います。

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追記(2021/11/18)

そもそもMac mini(mid2011)にBig Surはきついですが、Splashtop Wired XDisplayによってさらにパフォーマンスが下がっている感じです。残念ながらアンインストールしました。

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【雑記】「分断」という不快な言葉に対して

こういうのはTwitterで呟けばよいのだと思いますが、Twitterを使っていないので;

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「違うところ」を探そうとするから分断する。だから「同じところ」を探そう。そうすれば「違い」ではなく「良さ」を評価できるようになる。

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「違い」の発見は容易。一方、「良さ」の発見は決して容易ではない。「違い」は無知識でも不勉強でも発見できるが、自分が言及しようとしている対象について知り、学ばないと「良さ」は見つけられない。

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「違い」の指摘は「自分は不寛容だ」というカミングアウトと同等である場合がある。

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「違い」を感じたとき、そう感じた要因や理由を客観的に考えた結果、自分の不寛容に慄然とすることがある。

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一匹のカニス・ルプス・ファミリアリス(=犬)が存在するシーンにおけるすべてのホモサピエンスは同じである。

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金子みすゞの「みんなちがって、みんないい。」、、、、詩の全体を読めば「みんなが良い点を持っているが、その良い点はそれぞれ異なる」という意味つまり正しい意味での「個性」を歌ったものであり、最後の一行のみを取り出して「人と違うことが良いことだ」と捉えるのは過ちだと私は思っている。「(相手の)良さ」につながらない「(相手と自分との)違い」ばかりを見ていると分断が生まれる。

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「良さ」ではなく「違い」が強調される方向への社会変化は、その社会が文化的に衰退しつつあることを示唆する。

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多様性の認識とは互いに異なるものとしてその違いを指摘しあったり認め合ったりする態度ではなく、お互いの違いを熟知した上で共通項を大切にする姿勢であろうと思う。

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しばらく前から流行っている「分断」という不快な言葉に対して、上記のようなことをぼんやり考えていると、私の場合は「個性」という言葉につながっていきます。一人の個性であっても、集団としての個性であっても(この場合は特性というべきかもしれませんが)、「(他と)違うこと」ではなく「(他より)良いこと」が個性であると私は考えます。「個性」に関して以前いくつか記したので、以下にリンクを載せておきます。

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【備忘録:PC・ソフト】Mac mini(mid 2011)のBootcamp再構築とBig Surのインストール

※Big Surなど非対応OSのインストールに興味がある人は、以下の駄文は無視してKabocyさんのブログに直行してください。(←公開後一日のアクセスがなぜか異常に多かったので、追記しました。)

Mac mini(mid 2011)にBootcampで構築していたWindows 10が”no bootable device found”が表示されて起動しなくなりました。以前はWincloneのバックアップから復旧できていましたが、今回はできませんでした。

そこで、Windowsのインストールディスク(USBメモリ)を挿し、Alt(option)押しっぱなしで電源ボタンを入れてStartup managerを出してBootcampを選ぶとUSBメモリから起動しましたが、インストール先としてBootcamp領域を選べません(触れない状態になっていました)。そこでMacOSで起動して、ディスクユーティリティでBootcamp領域を消去しようとしましたが、できません。したがってBootcampアシスタントからの再インストールもできません。

i5マシンとは言え10年も前の機種だからパフォーマンスの点でサブマシンとしてしか使えないし(←インターネットクルーズやOffice程度なら十分ですが私はCADやCGを使うので)、BootcampのWindowsもそろそろクリーンインストールしてもよい時期なので、内蔵SSD自体を真っ白にして、Mac OS自体を再インストールし、その上でWindows環境を作ってみることにしました。

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まず、Windows(Command) + R を押しっぱなしでMacを起動して復旧画面を出して、そこからいきなり再インストールを試みたところ、購入当初のバージョンLionより新しいHigh SIerraにしていたため「もっと新しいバージョンがインストールされているから再インストールできない」というつれないメッセージが出て進めません。

そこで、ディスクユーティリティでディスク全体を初期化→Time MachineからMac OSを復旧→Bootcampアシスタントを使って再構築、という手順を採ったらすべてが容易に進みました。Mac mini (mid 2011)ではWindows 10は使えないはずでしたが、Windows Media Creatorで作成したインストール用USBメモリからスルスルっとインストールできました(おかしくなる前のWindows 10環境は、Windows 7 → 8 →10とBootcamp内でアップグレードしてきたので、直接Windows 10をインストールできるかどうか分からないままに進めましたが、結果オーライです)。

上にはスルスルっとできたと書きましたが、実際にはBootcampアシスタントを使ったBootcamp領域確保がうまくいきませんでした。スライダーを動かして領域サイズを決めるとき、当初は何故か「-8GB」となっていて、スライダーを動かそうとするとツルっと「40GB」になって、そこからさらにスライダーを動かすと「-8GB」に戻ります。Bootcamp領域サイズは後からいじればよいので「40GB」を確保しました。その後は作法通りにWindowsをインストールするだけでした。

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本来はこれで目的達成ですが、先日、Open Core Legacy Patcherを使えば古いMacに正式にサポートされていない新しいOSを入れられるという情報を複数見つけていたので、ついでにBig surを試してみることにしました(Mac mini(mid 2011)は公式には、High Sierra止まり)。まずはTime Machineで最新のバックアップを作ってから、頗る丁寧で分かりやすい「あの角を曲がれば、かぼしー」というブログを参考に進めました。Open Core Legacy PatcherではBootcampが使えないようであったので、Bootcamp領域を残したままやってみました(失敗したらTime MachineでHigh Sierraに戻せばよいので深く考えていません)。

参考にしたのは以下の2記事です。

macOS Big Sur非対応機種にOpenCore Legacy Patcherを使ってインストールする(メディア作成編)

macOS Big Sur非対応機種にOpenCore Legacy Patcherを使ってインストールする(インストール編)

インストールにかなり時間がかかりましたが、上記記事の記載通りにやっただけであっけなく(※)インストールできました。

(※)正直に言うと「あっけなく」というのはウソで、何箇所かで躓きました。しかしそれはすべて私の見落とし、読み落としが原因でした。正確に読んで正確に操作していれば「あっけなく」インストールできたでしょう。

インストール後、事前に得ていた情報通りBootcampがうまく機能しなくなりました。具体的にはmacOSのシステム機能拡張を使ったBootcampへの起動ディスク変更ができなくなりました。しかしoption(Alt)キーを押しっぱなしで電源を入れたらStartup Managerから起動できるし、Windows側で起動ディスクをBootcampにしておけば次からは電源オンでWindowsが起動するので、それほど困りません。

なお、参考にした「あの角を曲がれば、かぼしー」は本当に素晴らしい情報の宝庫です。自分でブログをやっていて思いますが、読者にここまで配慮した記事を書くのは本当に骨が折れることです。私もそのように心がけていて出版物の執筆においては当然そのようにしますが、ブログの場合は横着心が勝つことがままあります。管理者Kabocyさんには本当に頭が下がります。

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さて、Mac mini (mid2011)で非対応のBig Surを動かしてみた印象は「動きがとろい」でTeamviewerではマウス操作にカーソルの動きがついてきません。すでにHigh SierraでとろかったからBig Surがとろいのは自明でしたが、新しいOSを使ってみたいという誘惑からは逃れられなかったので、気持ちの面では大満足です。ひとつ残念なのは、ほとんど利用価値がなくなったiPad2の活用法であったSplashtop Wired XDisplayが機能しないことです(原因は追究していないので、もしかしたら何か間違えているのかもしれません→タップが効かないものの動かし方は分かったので、別記事に記します)。

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ところで、このMac miniはそもそもiBook authorでのテキスト執筆用に買ったものでした。iBook Authorはそこそこ使いやすく、執筆をかなり進めていましたが、iBook市場が全然確立されないのでiBook出版は断念しました(ここで試みていたことは、別ブログでの試行を経た後、かなり形を変えて『VECTORWORKS ベストテクニック 100』として結実しました)。そしていつしか私のWindowsサブマシンとなり、子供が中学から高校時代にWindowsマシンとして使った後、再び私のもとに戻ってきました。遅すぎる内蔵HDDをSSDに交換した後はソフトの試用やバッチ処理やエンコードなどPCが占有される作業に使っていましたが、メインのWindowsマシンで本格的に仮想マシンを動かすようになってからは、ジュークボックス兼コーヒーウォーマーとして働く時間が95%以上でした。だからあえてBootcamp環境を作らなくても良かったのですが、macOSは性に合わないのでBootcampでWindowsを動かしていたわけです。

ところが今回、久しぶりにmacOS側で音楽を鳴らしてみたら、BootcampのWindowsで聴くより音が良い気がします。音楽は以前からUSBオーディオ(REX-K2496U)からマニアには笑われそうな入力切替機を介して、BOSE 111AD+BOSE 1705で聴いていますが、心なしか音がクリアで伸びが良くなり、音場も広がった感じです。理由は分かりませんし追究する気もありませんが、しばらくBig Surでジュークボックスとして使ってみようと思います。

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【備忘録:PC・ソフト】コマンドプロンプトでディスクパーティションを削除する

Windowsでディスクのパーティション削除を、コマンドプロンプトで行う手順です。

  1. Win+Sで検索ボックスに移動し「cmd」と入力。
  2. 「コマンドプロンプト」が表示されるので、「管理者として実行」をクリック。
  3. 「diskpart」と入力してenter。
  4. 「list disk」と入力してenter。
  5. 処理したいディスクの番号を確認する。
  6. 「select disk (ディスクの番号)」(たとえば「select disk 1」)と入力してenter。
  7. 「list partition」と入力してenter。
  8. 処理したいパーティションの番号を確認する。
  9. 「select partition (パーティション番号)」(たとえば「select partition 4」)と入力してenter。
  10. 「list partition」と入力してenterし、処理したいパーティションの行頭に「*」がついていることを確認する。違っていたら、2つ上に戻ってパーティションを選びなおす。
  11. 「delete partition override」と入力してenter。
  12. コマンドプロンプトを閉じる。

コマンドプロンプトの学習本

手順11で有無を言わさず削除されるので、タイピングに自信がない人は、Easeus Partition Masterとか、AOMEI Partition Assistant などをGUIで操作できるソフトを使った方が良いと思います。

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【教育】かけ算の順序

「一袋5個入りのリンゴを7袋買いました。全部で何個のリンゴを買いましたか。計算式と答えを書きましょう」という問いに「 7×5=35 」と答えたら先生に×を付けられたという感じの話題をインターネットで初めて見かけたのはいつだったか忘れましたが、その後もときどき同様の話題を見かけます。様々な見解があって面白いです。

その話題中で示されていた正解!は「5×7=35」でした。

かけ算では交換法則が成り立つから(※)、5×7でも7×5でも答えは同じです。だから計算式はどちらでも良さそうに思えますが、「個」をつけて考えると「5(個)×7=35(個)」が正しく、「 7×5(個)=35(個) 」は間違いだとする見解があるようです。しかし、もし式中に「個」が見えない形で存在するなら、袋の数についても同様「袋」や「枚」で示して「 5(個)×7(枚)=35(個枚) 」、 「 7(袋)×5(個)=35(袋個) 」のようにしなければ中途半端ではないでしょうか、、、、。個数は無次元であり、個、枚、袋、本、匹などは単位記号ではなく助数詞です。だから単位記号と同列に扱ってはいけないし、「個枚」「袋個」という助数詞は日常世界に存在しないので、問題文を国語の観点から解釈した結果、式はどうでもよく、答において「○個」と記されていたら正解とするのが適切であると私は思います。

(※)九九を覚えるとき「交換法則」を経験的に知るはずだから、小学生は交換法則を学んでいないから「5×7」がよくて「7×5」がだめという説明はよくないと思います。

ここで、リンゴ5個入りの袋7つを手に入れるまでの時系列を想像してみました。

  1. 果物屋に行ったら、棚にリンゴ5個入りと書かれた袋が並べられていたので、それを7つ買った。
  2. 果物屋に行ったら、棚にリンゴ入りと書かれているだけで中身が見えない紙袋が並べられていた。それを7つ買って家に帰って開けてみたら、それぞれに袋にリンゴが5つずつ入っていた。

小学校の算数で時系列を気にしなければならないのは時間を使う計算だけで、それ以外の場合は時系列への配慮は無用です。無用だから考えてはいけないのではなく、無用だから自分で自由に時系列を設定すればOKです。「個」も「袋」の単位記号ではないのだから、生じた時間の順に式を立ててもよいのではないかと感じます。

  1. 「リンゴ5個入りの袋が7つ」つまり「5×7」
  2. 「袋が7つあって、1袋に5個ずつ入っている」つまり「7×5」

同様の問題を割り算で考えてみると;

  1. 35個のリンゴを7人に分けると、一人あたり何個か? → 「35(個)÷7(人)=5(個/人)」
  2. 35個のリンゴを5個ずつ袋に入れると、何人に分けられるか?  → 「35(個)÷5(個)=7(人)」
  3. 35個のリンゴを5個ずつ袋に入れるには、袋は何枚必要か?  → 「35(個)÷5(個)=7(枚)」

1の場合は「個」を単位記号であるかのように記しても成り立ちます。したがって冒頭に記した掛け算の問題は、計算値に適切な助数詞を付けて回答欄に書くように指導するのが正解であると思います。

小学生に「1個」の「個」は助数詞で「1m」の「m」は単位記号であると教えても理解しにくいだろうと思いますが、「5×7」はマルで「7×5」はバツだと指導するのは、単位記号と助数詞を明確に分け隔てて捉えていないために生じる指導者側の誤りではないかと思えてきました。

このような場合の指導について文科省の指導要領にどのように記載されているのか知りませんが、学校としては「指導要領に沿っていれば○、外れると×」が結論なのでしょう。

「7×5」はペケであることをしっかりと子供に説明し、子供が理解できるまで説明できる教員に当たった子供は大変にラッキーですが、そうでない場合(「7×5は順番が違うから×」としか言わない場合など)は算数の勉強が嫌いな子供を増やすだけではないかと思います。

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余談ですが、上に触れた時系列のことに関係しますが、小学生の算数はその子供自身の日常感覚の中で捉えられるように指導することが大切です(同じ設問であっても、一人一人の子供が頭に思い浮かべるシーンが異なるから、必然的に答に至るまでの時系列も異なります)。日常感覚と無縁の指導では、小学校の算数を包含する中学校以降の数学は自分にとって役に立たないもの、無縁なものと勘違いしてしまうでしょう。高等教育機関においても比例や分数の計算ができない学生たちが少なからず存在するのは、小学校教育の失敗であると思います。

日常感覚の例

  • アルバイトで小学生に算数を教えたことがあります。ある子は「nリットルの油が云々」という問題を、いくら説明しても解けません。ふと思って「油じゃなくてジュースで考えよう」と言ったら、あっさりと解きました。このときの問題は油でもジュースでも同じ式を立てれば解ける問題でした。その子は算数が分からなかったのではなく「油」を頭に浮かべることに手間取っていただけで、「ジュース」と言い換えたとたんに算数の思考に入って行けたのだと思います。
  • ある大学の教員から聞いた話ですが、学生に1/2+1/4レベルの計算をさせようとしたら解けないので「この程度も解けないの?」と尋ねたら、学生は胸を張って「最近使っていないので!」と答えたそうです。分数はケーキやピザを公平に分配するにおいても非常に重要だと思いますが、この学生はケーキやピザを誰かと分け合ったことがないのでしょうか。おそらくそうではなく、日常と算数のつながりの認識が育たない教育を受けてきたのでしょう(本人の勉強不足が能力不足も原因だとは思いますが、先生たちが見捨てた「できない子」の姿を見ていると、それだけを原因にしてはいけないと思う次第です)。
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【雑記】倫理的問題(?)と化したレジ袋有料化

一人一人が環境に配慮した生活を送るのは良いことであり、今後も一人一人が意識をもって継続していくべきことだと思います。

我が家は有料化以前からスーパーなどには買い物袋を持参していたので、日常的にはあまり影響を受けませんでしたが、非日常的な買い物、たとえばドライブ中に立ち寄ったコンビニや農産物販売所などでは買い物袋がないことによる不便さを感じさせられました。

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有料化以前は多くのスーパーでは買い物袋持参によりポイントが付くなど客に対するプラスがあり、レジ袋をもらっても±ゼロでした(レジ袋はゴミ捨てに使うので、最終的にはプラスです)。といっても金銭的にはゼロに等しい微々たるプラスだから、日常生活における環境配慮に対して、気持ちの上でのご褒美を頂戴しているような気分でした。これは個人個人の日常的努力の上に成り立つ、性善説で成り立つシステムだと言えるでしょう。

ところが有料化後は買い物袋を忘れたらレジ袋を買わなければなりません。有料化以前は買い物袋持参によりご褒美をもらえていたのに、有料化後は罰金を払わせられるような構図になってしまいました。これは有料か無料かということ以前に、相手の善意は当たり前のことであり、敬意を払う対象ではないと切り捨てるかのようなやり方です。

力づくのレジ袋有料化は、人々にとって環境問題ではなく倫理的問題になってしまったと思うのですが、私は門外漢なのでここで止めます。

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いずれにしても具体的な検証をしっかりとした上で、継続の是非を判断してもらいたいですね。

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【雑記】BIMという篩い

初めてCADを教えたのは、約30年前の某大学の学外プロジェクトにおいてで、JW_CADとARMでスタートしました。その翌年か翌々年からようやくカリキュラムにCAD授業を取り込め、JW_CADとDesign Workshopを教え始めました。この30年間で教えたのは、MiniCAD、VectorWorks、AutoCAD、ARCHICAD、formZ、Rhinoceros、SketichUpで、個人的にはDRACAD、DynaCAD、DesginCAD、ARC+、VECTORWORKS、Revitなども使ってきました。

現時点でのまともな建築設計用CADはベンダーがBIMと呼ぶジャンルに含まれるので(※)、以下、BIMと言いますが、BIMは設計能力の篩いとして機能することを、この30年間ずっと感じてきました。「感じてきた」というより「観察結果として明白である」と言った方が適切です。

(※)手前味噌ですが、2000年のエーアンドエー湘南シンポジウムのプレゼンにおいて、私はCADの来たるべき姿として「Building Information Management」の略として「BIM」を提唱しました。その当時、現在のBIM=Building Information Modelingという言葉があったのかどうかは知りませんが、日本においてアプリケーションソフトウェアのジャンルとして「BIM(Builiding Information Modeling)」が表に出てきたのは、それより数年以上後のことです。

言葉としては「Building Information Management」と「Builiding Information Modeling」はよく似ていますが、私自身は、前者は後者を包含する概念であり、後者は前者を実現するためのアプリケーションソフトウェアあるいはプラットフォームのようなものと位置づけています。そしてベンダーが用いているアプリケーションソフトウェアのジャンルとしての「BIM」は、現時点ではBIMのあるべき姿への発展途上にあり、完結したBIMアプリケーションのサブセット版状態であると思います。

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CADが無かった時代や多くの教育機関や設計事務所で2D-CAD(製図CAD)しか動かせなかった時代は、設計能力と製図能力が混同されがちでした。私が大学で教鞭を執った1990年代について言えば、少なくとも大学においては意欲ある学生はしっかりと図面を描こうとするので設計能力=製図力と言って差し支えない事例が多いのは確かであった一方、論理性や芸術性がゼロに近くても技術点だけで高く評価される例も少なくありませんでした。

しかしBIMはそのような幸福を過去のものにしてしまいました。BIMを使えば設計能力の有無に拘わらず誰でも同等の製図力を発揮できるので、評価において図面の上手下手を考慮する必要がなくなりました。だからBIMはとても優秀な「篩い」として機能してくれます。

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ただし、それはBIMを使える教員が評価した場合にかぎられるでしょう。BIMを使えない人/使わない人はBIMで何ができるか知らないから、相変わらず図面仕上げコンセプトという名の反省文の出来映えを評価に含めてしまうようです。教育においてBIMの威力が発揮される様子を目にするには、私はまだまだ長生きしなければならないようです。

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【道具】素晴らしい機能拡張 Y!News Excluder

Yahooニュース、MSNニュースをニュースの入り口としているが、「主要」ニュースに、芸能関連とか出たがり氏たちとか醜悪な写真など目にしたくない記事、全く興味の無いスポーツ関連記事がたくさん並ぶので何とかならないかとずっと思っていました。Yahooニュースには「類似する記事の表示を減らす」というボタンがあって、それを押してみても、全くと言えるほど効果がないので、やむをえず放置していました。

昨日、Yahooニュースから見たくない物を非表示に出来る「Y!News Excluder」というChrome拡張機能の存在を知り、さっそく試しました。Chromeだけでなく、Microsoft Edgeにもインストールできます。

操作としては、機能拡張のボタンを押したら表示されるウィンドウに、見たくないキーワードを箇条書きするだけで、それらのキーボードを含む項目を非表示にしてくれます。インストール後、ちょこちょことキーワードを書き足していっていたら、一日も経たないうちに200近くになっていました。

これで不快なものを目にしなくてよくなり、大いに助かりました。作者さんありがとうございます。

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Y!News Excluderだけでなく広告ブロック機能拡張も同様、サイト運営者側にとっては全く有り難くない存在だから、今後潰される恐れがあるかもしれません。芸能やスポーツ他のごく一部の人たちにしか意味の無いニュースとか、出たがり人物たちの浮ついてくだらないご意見と等しく醜悪なご面相などが「主要」に出ることの是非を、ニュースサイト運営者に倫理的な側面から考え直して改善してもらえたらよいのですが、あちらも商売だから期待できません。

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【道具】Google Classroom用にLinux Mint 20をセットアップ

※以下、Google Classroomを教員の立場で使う場合の話です。一部は学ぶ側にも役立つかもしれませんが。

昨年コロナウィルス禍の影響で開始したオンライン授業で、私が非常勤講師を務めている某学校はGoogle Classroomが採用されました。しかし本業用PCに非常勤用のアカウントを登録すると後が面倒くさいので、専用のWidows 10環境をバーチャルマシンとして構築して使っていました。

一方、非常勤先では専用のMicrosoftアカウントを作ってそれでログオンしていますが、諸般の事情で個人データが完璧に守られる状態ではありません。バーチャルマシンを使えば保護を強化できると考えていましたが、余っているWindows 10のライセンスがなく、このために追加購入するのもばかばかしいので、デリケートなデータはPC上に残さないようにしていました。これはかなり面倒くさいです。

それから、Google Classroomで課題などを入力するとき、保存の度に意図しない空白行が挿入されて見た目がどんどんマヌケになっていきます。改行コードの問題かと思って愛用の秀丸エディタでCR,LF,LF+CRに変換して試してみても改善しませんでしたが、もしかしたらLinux上で扱えばうまく行くのかな?という根拠のない希望がありました。

昨日、「ブラウザ上でGoogle Classroomを使うだけだからLinuxでいいではないか!」、「Linuxならライセンスが不要だから非常勤先でも環境を構築できるではないか!」と今さらのように思いついて早速構築しました。

使用したLinuxのディストリビューションは、お気に入りの Linux Mint (cinnamon)の現時点の最新バージョン20.2です。

インストール後、不要なアプリケーションをすべて削除した後に以下を行いました。

Chromeのインストール

ターミナルを開いて;

sudo apt update

sudo apt install -y google-chrome-stable

Google Driveのマウント

Google Classroomは学生の提出物などがGoogle Driveにアップロードされるので、Google Driveの利用が必須です。Linuxの場合は幸いと(※)ローカルに保存できないので、オンラインドライブを直接マウントすることになります。(※「幸いと」というのは、私の担当授業で扱うデータファイルサイズが非常に大きくローカルに保存すると膨大な領域を食われるので、オンラインのまま扱いたいからです。)

Google Driveのマウント手順については、たくさん情報があります。まずインストールは;

sudo add-apt-repository -y ppa:alessandro-strada/ppa

sudo apt update

sudo apt install -y google-drive-ocamlfuse

次はマウントの準備(認証、マウントするディレクトリの作成);

ターミナルを開いて、

google-drive-ocamlfuse

後は画面の指示通りに奨めて認証を終える。

mkdir ~/GoogleDrive/ (保存ディレクトリの場所と名前は任意)

起動するには;

ターミナルを開いて、

google-drive-ocamlfuse ~/GoogleDrive/

起動するたびに上記をやるのは面倒くさいので、以下の内容のシェルスクリプトを作成;

#1/bin/bash
google-drive-ocamlfuse ~/GoogleDrive

これを適当な場所に、適当な名前で保存します。私は、/home に、MountGoogleDrive.sh の名前で保存しました。

次は、自動起動するように設定します。

スタートボタン>設定>自動開始させるアプリケーション

以上で起動時に自動的にマウントされるようになりました。ファイルはローカルにないことに留意して使いましょう。

ウェブアプリの設定

今まで知りませんでしたが、Linux Mint のバージョン20.1から「ウェブアプリ」という機能が搭載されていたようです。これは簡単に言えば特定のwebページをアプリのごとく起動するツールです。たとえばGmailの場合はブラウザを開いてGmailにアクセスするのではなく、アイコンのクリックでGmailを呼び出せるのでとても便利です。(Windowsのツールバーに相当するパネルに入れておけばさらに楽に起動できます。Windowsでも同等のことができますが、、、。)

私はバーチャルマシンを使っていることからドライブ使用量を大きくしたくないので、DropboxやOneDriveをアプリとして入れたくないので、いちいちブラウザからアクセスすることになります。これはちょっと面倒です。しかしこれらもウェブアプリとして設定すれば簡単に起動できるので、ファイルを直接読み書きしない使い方であればアプリを入れなくても大きな不便はありません。だから、DropboxとOneDriveをウェブアプリ化しました。

さて、非常勤先の教員用PCは専用のMicrosoftアカウントでログオンするようにしており、そのアカウントでMicrosoft の付箋(Sticky Notes)を同期して複数マシンで使っていました。そこでSticky Noteも下記のようにしてウェブアプリ化しました。

Microsoft Sticky Notesは、Sticky Notes同士だけでなくOutlookの「メモ」にも同期されます。これが意外と便利ですが、Linux用のMicrosoft Sticky Notesがないので、アクセスするにはオンライン版のOutlookを使うことになります。

上述のSticky Notesのウェブアプリ化というのは、実際にはOutlook.comでメモを開いたときのURLを用いてウェブアプリ化したということです。

この作業中に気づいたのは、Microsoft OfficeのWeb版があるではないか!ということです。普段はデスクトップ版を使うので、Windows 10のバーチャルマシンを使っていたときにはWeb版の存在を忘れていました。Microsoft OfficeのWeb版はデスクトップ版と比べると機能が貧弱ですが、当該オンライン授業においては、私は出席、課題提出、成績処理にExcelを、学期に数枚程度の文書作成にWord使うだけなので、Web版で十分です。当初はLinux上でのExcelやWordファイル処理を想定してLibreOfficeを残していましたが、WordとExcelのウェブアプリ化と同時にLibreOfficeをアンインストールしました。

Libre Officeのアンインストールはスタートメニューからもできますが、ワープロ、表計算、、、とひとつずつやることになって面倒くさいので、ターミナルで一気にやりました。

sudo apt remove –purge libreoffice*

その他、課題や資料作成と蓄積のために補助的に使っているEvernoteとWordpress.com、操作説明動画を配信するために作っているYouTubeチャンネルをウェブアプリ化しました。ウェブアプリは便利です!

ここまでやるとGoogle Classroom用のバーチャルマシンをLinuxにしたメリットが見えてきます。結局、得られる恩恵の大半は、一般に言われるLinuxの動作の軽さ、容量の小ささです。Google Classroomを使う点からは、ブラウザ(私はChrome使用)で操作するので、WindowsだろうかmacOSだろうがLinuxであろうが相違は皆無でメリットはありません。だから、ウェブアプリによって操作の手間を減らせることと、無料で同じ環境を複数構築できるのが、一般的なWindows vs Linuxの比較における最大のメリットのように思えます(一般にはたいしたメリットではないかもしれません)。

また、意外だったのが日本語入力システムのMozcがとても優秀であることが、課題書などテキスト作成における小さなメリットになりそうです。これまではファイルサーバ用にLinuxマシンを構築していたので、日本語入力は不要でした。だから一度もまともにMozcを使ったことがなかったため、使い勝手も変換効率も全く知りませんでした。ところが今回少し本気で使ってみたら、なかなか素晴らしいです。今までに使った日本語入力システムで最も好きで、30数年経った今でも復活を願っている Fixer3 に何となく感触が似ている印象があるのも嬉しいです。テキストを書くだけだったら Windows+ATOK をやめて Linux+Mozc にしてもよいのではないかとさえ思ってしまいました。手に馴染んだ秀丸のLinux版があればベストですが、Linux Mintで標準的にインストールされるxedもわりと良いです。一方、Mozc の単語登録のインタフェースは今ひとつですが、テキスト形式の単語リストを辞書にインポートできるので、さまざまなFEP/IMEで40年間作りためてきた辞書をちょっとした手間で持って行けます。

Mozcがわりと良いのでWindows版があったら嬉しいと思って調べたところ、MozcはGoogle日本語入力に由来するオープンソースプロジェクトだとのことです。Google日本語入力は数年前に一時期試してみたものの、ATOKに戻した経緯があります。MozcのWindows版を作れないことはなさそうですが、さすがにそこまでやる気にはなりません。

なお私はバーチャルマシンで動かすので、バーチャルマシンがどうのこうのと記した部分がありますが、実際にはLinux かWindowsかという話であって、バーチャルマシンだからどうのこうのということではないです。

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ということで、とくにウェブアプリのおかげで予測したより大きな利便性が生まれそうです。後期は非常勤先でもLimux Mintのバーチャルマシンを使ってみるつもりです。バーチャルマシンをUSBメモリに入れて持ち運ぶ手もあります(Linux をUSBメモリから起動すればよいのでは?という意見があるかもしれませんが、授業ではLinuxでは動かないソフトを複数使うので無理なのです)。

また、冒頭に書いた「意図しない空白行が挿入されて不細工になる問題」については、後期の課題書を作りながら観察してみようと思います。→Enterではなく、Shift+Enterを打てばよいみたいです。

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【教育】Webページのショートカットの簡単な作り方(Windows版のEdge/Chrome)

オンライン授業の課題で、Webページのショートカットを作成すると便利な箇所が出てきました。カリキュラム上はリテラシー基本操作を身につけた後で行う授業なので、「Webページのショートカットを使うと効率的、ただし方法は自分で探せ」と記すつもりでした。ところが若い世代の多くは、子供のころからインターネット検索を教えられた(つまり図書館で本を探した経験が少ないせいで)、不幸にして検索下手が多いです。念のため検索してみたところ、最も簡便な方法であるアドレスバーからドラッグ&ドロップする方法がわりと見つけにくく、よく言えば正当、悪く言えば覚える必要のない煩雑は手順の方が検索上位に出てきたので、ばかばかしさを感じながらも説明用の動画を作りました。このようなことは、教室ならちょっと実演するだけで終わるので、こういう動画を作る必要が生じるのはオンライン授業の大きなデメリットです。オンライン授業を円滑に行うためには、教える側が自分の時間を犠牲にする覚悟が必要です。(動画はWindows 10での操作です。)

Microsoft Edge

Google Chrome

*

この程度のことは、わざわざ調べなくても試行錯誤すれば短時間で発見できる操作だと思いますが、残念ながら現実はそうではありません。とりあえず右クリックしてみるとか、ドラッグ&ドロップしてみるとか、そういうのはスタンリーのような大きな探検心ではなく、犬がカニを鼻先でつついてみる程度の小さな好奇心で十分できることなので、みなさん、きちんとバックアップを取った上でどんどん挑戦してみましょう。

カテゴリー:雑記, 教育
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