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【CADとかBIMとか】Wikipediaのヴォールトの説明
必要があってWikipediaのヴォールトの説明を見たところ、思わずクスっとしました。嘲笑ではなく良い意味での笑いです。
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どこで笑ったかというというと、
「ヴォールトとは、アーチを平行に押し出した形状(かまぼこ型)を特徴とする(以下略)」
「ヴォールトは、アーチ断面を水平に押し出したものである。」
という部分です。
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形状を幾何学的に説明する場合は上記で差し支えないし、CADで作る場合に「押し出し(Extrusion)」を使えば良いという説明にもなっています。3Dプリンタで作る時も説明のようなやり方になるでしょう。ありがちな建築史や構法の側面からの作り方ではなく、とても現代的な(ヴォールトの長い歴史から見ればたいへんに進歩的な)作り方が記されている点で、思わずクスっとしてしまったわけです。この項目を書いた人はなかなか素晴らしいです。
私には「ヴォールトとは、アーチ形の断面をもつ構造体で云々」のような表現の方がしっくりくるのですが、それは私が旧石器時代の人間だからなのかもしれません。
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以下、私のYouTubeチャンネルより、ArchiCADとVectorworksによるクロスヴォールトの作り方です。
なお、Vectorworksの動画は『CADリテラシー演習』(エーアンドエー発行)の高等ドリルの説明として、Vectorworks 2008くらいの古いバージョンで作成したものです。
【niceなjoke】PCの普及率や所有率の増減に関係しそうな笑い話
PCを使った授業中;
学生:「先生、なんどやっても動きません。」
私:「そう? ちょっとやってみせて。」
学生:「えいっ! えいっ! ほら、何度やっても動きません。」
私:「この画面はこすってもダメだよ、マウスでやらなきゃ。」
学生:「そうだった、、、、、。」
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もちろんタッチパネル式のPC用ディスプレイもありますが、現時点では、多くのソフトは拷問器具セット(マウス+キーボード)で操作するのが一般的です。
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PCが普及する前、年長の同僚A氏、B氏にPCの使い方を指導していたら、こういうことがありました。因みに、A氏、B氏は、本人達は否定するでしょうが、傍目にはトムとジェリーのような関係でした。
私(画面を指さしながら)「ここにマウスを持っていってください。」
同僚A「こうか?」と言いつつ、マウスを持ち上げ画面の私が指さしたところに当てました。
私「いや、マウスを机の上で動かせば矢印が動くので、その矢印を画面内で動かすんです。」
同僚B、大爆笑。同僚A、悔しそうな引きつった笑顔。
数分後、
私「では、ここからここへマウスを動かしてください。」
(このときは画面内での動きが大きかったので、マウスを長距離移動させる必要がありました。)
同僚B「あっ、マウスが落ちる」と言いながら、咄嗟に傍らにあったノートを手に取って、机の天板高さに水平に持ち、マウスを机からノートに滑らかに動かしました。華麗な動きではあったのですが;
私「いったんマウスを持ち上げて、机から落ちない場所に動かしてから続ければいいですよ。」
同僚A、大爆笑。同僚B、悔しそうな引きつった笑顔。
というわけで、このときのトムとジェリーは一勝一敗でした。
なお、上記については「マウスを持っていく」とか「マウスを動かす」という私の言い方がよろしくなかったとも言えます。(言い訳になりますが、最初は「カーソル」と言っていたのですがピンと来ないようだったので、直感的・体感的に分かりやすいであろう「マウス」という表現を使っていた次第です。)
【NiceなJoke】CAD上で地図の縮尺合わせ
※真面目な記事は別にあります。こちらは、これにまつわる笑える話です。
真面目な記事に記したように、地図画像をCADに取り込んでスケール合わせするのは小学校で学んだ算数の応用ですが、できない学生がたくさんいるので授業で説明し、練習させます。
このとき、学生さんたちの様子を見ていて面白いのは、結果として出てきた数値がクラスメイトより数ミリ元図の値に近いと優越感に浸ったり、あるいは、ぴったり一致したことを自慢したりすることです。
以上。
【NiceなJoke】 今度は某政党のロゴマーク
去年からロゴマークについていろいろ起きている。
ある政党のロゴマークが発表されたというニュースを見た。党を示すMの字がモチーフの、未来に向かって手を携えて進む姿のイメージらしいが、前屈みになって頭を垂れながら貢ぎ物を捧げている姿にしか見えない。「朝貢」で画像検索すると、似た姿勢の絵がいくつか見つかる。中国の昔を描いた漫画にたくさん出てきそうなシーンでもある。
未来に進むなら胸を張れ!と誰もが思うのではないだろうか。
今回は、ある民間企業のロゴマークに似ているという声があるそうだ。当事者たちは問題にしていないらしいが、先日のオリンピックエンブレム同様、素人たちがパクリだと騒ぎ立てるのを恐れてデザイナーが萎縮したのか、日本のデザイン教育の欠如がもたらす選ぶ側のセンスのなさが露呈したのか、ロゴマークに関しては、去年のオリンピック騒動の後、情けない状態が続いているように思える。
でも、その政党には未来がないということの直喩かもしれないなぁ。
【追記 2017年秋】
この政党、本当になくなっちゃいました。そのプロセスで他の政党に頭を垂れたりしていました。このロゴのデザイナーは預言者だったみたいです。
【Nice な Joke】東京オリンピックの新しいエンブレム案が発表されましたが、、、
去年のパクリ騒動のせいでデザイナーが萎縮してしまったようで、何だか気の毒です。
以下、率直な感想を;
A: 色を変えたら将来のオリンピックすべてで使えそうだという意味でユニバーサル(=普遍的)。
B: 洗濯機のロゴ & シャンプーのロゴ。
C: バラバラ殺人事件というと品が悪いのでやめておくけれど、 へたくそな岡本太郎と言ったら岡本太郎に失礼だし、、、、
D: 毒キノコ?
建築を専門にする者としては、景観に対する貢献度(あるいは迷惑度の低さ)という観点からA を推そうと思います。
(撤回された最初のエンブレムは、好き嫌いという私的な観点からは好きではありませんでしたが、景観にとって迷惑なデザインではなかったと思います。)
【追記 2016/4/26】
A案に決定しましたね。
【教育】 変換ミス
先日 msn トラベルの、ちょっと調べればすぐに気づけたであろう間違いを見つけましたが、今回はもっと嗤えます。嗤う対象は、内容ではなく、作っている人です。
ニュースサイトを作っている人たちが、この間違いに瞬時に気づけず、半日以上放置しているようなレベルの国語力しか持たないのだから、読者はかなり気をつけないといけませんね。
高感度 -> 好感度
なお、ニュース本文は「好感度」となっています。
ニュースサイトには、見出し一覧に書かれていることと、とニュース本文の内容が全くズレているものが多すぎるので、記者ではなく、目を引くキャッチコピーを作ろうとする人たちの国語力が問題なのでしょう。
それから、いまどきのIMEは、同音異義度は、意味も推測した上で変換してくれるので、「感度が低い」とは変換しても、「高感度が低い」とは変換しないでしょう。私が使っているATOKは大丈夫でした。物書きは、IMEの性能や鍛え方に対する配慮も必要だと思いますが、そういう姿勢も欠如しているのでしょうね。
【CADとかBIMとか】 Cadalystの風刺画が面白い!
http://www.cadalyst.com/listing/45/cad-cartoons
ベンダーさんは、ぜひ、これをご覧あれ!
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
http://www.cadalyst.com/cadalyst/cad-cartoon-21505
訳してみると
いま、「うちの事務所で起きたことゲーム」をやってるんだ。
「ソフトは毎年バージョンアップされるけれど、何か役に立つことがあった一番最近のアップグレードはいつ?」
「2006年かな?」
「2010年かな?」
「1998年かな?」
【Nice な Joke】 長期保存用 DVD-R for Archive
オンラインショップで見つけた。
推定寿命30年以上国際規格「ISO/IEC 10995」寿命推定試験実施済み高品質のアーカイブ専用メディア
だそうである。
開発者の、DVD-Rというメディアに対する正義感を感じた。
しかし、情報というものを固着させて残す時代から、移ろわせて残す時代に、すでに変わっていると思う、、、。
【Nice な Joke】 BIM
ある学校で、ArchiCADを教えています。
今日、学生さんに質問されました。
先生はBIMを使えるのですか?
何を質問されたのか咄嗟に掴みそねていたら、彼の隣に座っている学生君が、すかさず答えてくれました。
ArchiCADはBIMだよ!
質問した学生は、
えっ! そうなんですか?!?!?!?!
そういう質問だったみたいですね。
上記、ベンダーさんの宣伝文句とは関係のないところで、何ができるソフトであるか理解し、そのソフトで何をするかが大切だというお話でした。
【NiceなJoke】 ケビンにされなくてよかった
話題の彼女は年齢的にも全く関わったことがない人だが、いちおう大学の学部の後輩なので、私も苦々しい思いを持っている。
それはさておき、昔、大学で教えていたときに、「すごい経験の持ち主」の女子学生が入学してきた。
入学後、どういうきっかけだったか忘れたが、私の研究室に毎日のように出入りするようになった。当初は本を借りに来たり返しに来たり、という程度だったのだが、だんだんと、いろんな話をするようになった。どちらかというと彼女が淀みなく繰り出す話を私が一方的に聞かされているという状態であったが、彼女の話を総合すると彼女はものすごいハイレベルな経験をもつ超絶的エリートに位置づけられるので、そんな人物がよりによって某有名予備校が「希望の星大学」とランク付けした呼んだような大学に入学したのが不思議だった。
教員(指導者)は、「性善説」で学生に対するものだと思っています。
そうこうするうちに、話のしかた、授業での様子から、優等生風に振る舞っていても「超絶的エリート」ではないことが分かってきたので、彼女の話には相当な脚色が入っているだろうなぁと話半分、話1/4、話1/10、、、で聞くようになっていた。ある日「会議で訪れた○×大臣をロードスターの助手席に載せてA地点からB地点まで(=200kmくらいの道のり)をドライブした」という話を聞いて、事実の脚色ではなく、そもそもフィクションなのだと思い直した。
しかし、研究室にはちょくちょく顔を出していた。
当時の教員の中では私が最も偏差値ランクの高い大学院出身であったので、エリートでありたい彼女は私を何らかのターゲット(?)としたのかもしれないなぁ、と思わないではない。しかしケビンにされなくて良かった、、、、、いや彼は自ら「ケビン」を名乗ったのだったか。
ある出来事で私はケビンの座(?)を追われ、一気に裏切り者になったようだ。あるとき研究室で進行中のプロジェクトのメンバーと顔をつきあわせて図面を前に議論していた。メンバーは男女混合で通常は男子の方が多かったのだが、そのときはたまたま女子学生だけだった。つまり男女比からはハーレム状態であったわけで、なおかつ寒い時期だったので、暖房のためにドアを閉めていた。そこに突然ドアを開けた彼女は、恐ろしい目でにらんですぐに立ち去った。(そういえば、彼女がその場で一人きりの女子学生になれない状況では研究室に長居したことはなかった、、、彼女はプリンセスでありたかったのかな。とにかく私としては彼女を拒む理由はなかったし、拒んだらその後が怖いのではないかという気持ちもあったので、研究室への来訪を拒んだことはしなかった。)
そのしばらく後のことだったと思うが、彼女も交えて数名の男子学生たちと談笑していた。彼女は相変わらず荒唐無稽な話を繰り出していたので、彼女のことをよく知らない男子学生たちは、彼女が冗談を言っているのだと受け止めていたようで、冗談として話を盛り上げていった。その結果、彼女が話題の中心になれない時間が数分続いたのだが、突然彼女は怖い目をして「今日は帰ります」と言って、研究室を出ていった。
その日の深夜、彼女のごく身近な人物から電話がかかってきて、わけのわからないことに対して謝罪することを強要された。電話をかけてきた人物の話は、起きていない事実を説明するものだったのだが、とにかく謝っておいた。それ以来、彼女は私の身近には出没しなくなった。それからずいぶん後にこのことに関してとんでもない話が耳に入ってきて驚いた。彼女の卒業によって、自分としては一件落着。
さて、新聞やインターネットの書かれたことから得た伝聞にすぎないが、いま話題の彼女の立ち振る舞いは、上記の、私がかつて経験した学生と似ているような気がしている。
これに限らず、この出来事においては、私が過去関わった心地よくない出来事に似たことがいくつか起きていて、全部Jokeだったらありがたいなぁと思ってNiceなJokeカテゴリーにこの記事を入れることにしました。