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【雑記】AV Linux MX EditionでPCをオーディオマシンに

数日前にLinux Mint機のオーディオマシン化について記したばかりですが、その後のネットサーフィンでAV Linux MX Editionというオーディオに特化したLinuxに行き当たりました。MX Linuxがベースとのことですが、MX Linuxを使った経験はありません。

サイトの紹介で見たデフォルトの背景がオーディオ機器っぽい雰囲気で素敵なので、さっそく仮想マシンとしてインストールしてみました。CD(ISO)からの起動時に使用言語、キーボード、タイムゾーンを設定できますが、日本語化の状況が不明だったので、使用言語は英語のままで、キーボードをjp、タイムゾーンはTokyoで進めました。

インストールは馴染んだUbuntu系とは異なりましたが、画面の指示通りに進めば問題ありません。面白いというか便利だと思ったのは、インストール中のコンピュータに名前を付ける画面でSAMBAを設定できる点です(SAMBAについては後述)。インストールはスムーズに終了しました。

デスクトップ環境はXfceで、使いやすく動きも良い感じです。

仮想マシンでうまく行ったので、Linux Mintでオーディオマシン化していたDell Inspiron 11にインストールしました。AV Linux MX Edition起動USBメモリ作成にはLinux Mintに標準で入っているUSBイメージライタを使いました。

失敗してもMintに戻れるように、HDDを遊んでいる他のHDDに付け替えて(Dell Inspiron 11はこの半年ほど実験的に使っていて、裏蓋もHDDもネジを外したままの状態なので1分でHDD付け替えできる状態)、USBメモリで起動し、使用言語は英語、キーボードはjp、タイムゾーンはTokyoとしてインストールしました。

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インストール時にWiFiにつないでくれなかったので、起動後にまずWiFiを繋ぎました。それからいつものアップデートや不要ソフトのアンインストールなどを行いました。

  • アップデート後は習慣となっているターミナルを使った「sudo apt update && sudo apt upgrade -y」でやりましたが、メニューの中に「MXアップデーター」というのがあったので、たぶんそれでできるのだと思います。
  • インストールもアンインストールもドック(パネル)にデフォルトで入っている「MXパッケージ・インストーラー」で可能です。一覧の中で複数選んでおけばまとめて進めてくれます。

追加でインストールしたのは、何やら評判の良いAudacious、スマートフォンを簡単にリモコンにできるClementine、毎度おなじみのTeamviewerとMicrosoft Edgeで、アンインストールしたのはInspiron 11上では絶対に使わないであろうGimpとInkscape、あまり好きではないFirefox、その他オーディオマシンでは使う当てのないFilezillaやTransimissionなどです。

ところで、MXパッケージ・インストーラーは非常に使いやすいです。Linux Mintの「ソフトウェアの管理」も使いやすいと思っていましたが、好き嫌いで言えばMXパッケージ・インストーラーが勝ります。

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SAMBAはとても簡単でした。ファイルマネージャーで共有したいフォルダを右クリックすると表示されるメニューの下の方にある「Share a “Read Only Folder with Samba」を選べば読み込み専用、「Share a “Read and Write” Folder with Samba – USE CAUTION!」を選べば読み書き可能になります。

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さて、Linux Mint のバージョン20ごろからの新機能WarpinatorがWindowsとのファイル共有にわりと便利なので、使ってみています(別記事)。WarpinatorはLinux Mint独自のものらしく他のUbubtu系Linuxで試した時に「sudo apt install warpinator」でインストールできませんでした。ところがAV Linux MX Editionできてしまいました(試していなけれどMX Linuxでもできるはず)。

「MXパッケージ・インストーラー」の上部「MXテスト版リポジトリ」のタブをクリックするとここから先はテスト版であるから気をつけろとの警告が表示されますが、そのまま進んで「warpinator」で検索すると一覧に現れます。それにチェックを入れてインストールするだけです。

その後、Warpinatorで大量のファイルを送ろうとしたら途中で止まってしまいました。何度か繰り返してみたけれど不安定でした。もしかしたらテスト版だからかもしれません。

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音質はオーディオマシン化したLinux Mintよりわずかにクリアかつ柔らかい気がしないではないですが、気のせいレベルだと思います。見栄えが良いのでInsprion 11はAV Linux MX Editionで使うことにし、Linux Mintを入れてあったHDD(こちらの方が性能がよい)を戻してAV Linux MX Editionをあらためてインストールしました。LinuxのインストールはWindowsやmacOSよりぐっと楽なので苦になりません。

Mac miniの方もLinux Mintでなければならない理由がないので、Inspiron 11 が調子よければそのうちAV Linux MX Editionに入れ替えようと思いますが、当面はAV Linux MX Editionが普通の作業の時に使いやすいかどうかの検証です。

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【雑記】Linux Mint機のオーディオマシン化

2022/11/1のAmazon Music Primeの仕様変更で、音楽の聴き方を変える必要が生じました。変えると言っても、昔のようにCDやレコードで聴くのと似た状態に戻るだけです。(→これに関する別記事

だからというわけではなく、昨日何となくLinux関連の情報収集していたとき Ubuntu Studio というマルチメディアの作成に特化したUbuntuがあることを知り、さっそく仮想マシンで試してみました。Low Latencyなカーネルを使っているので音質も向上するとかでその技術的背景は分かりませんが、私はマルチメディア系の作業は慣れているWindowsでやりたいので Ubuntu Studio がもたらす恩恵は音質向上だけのような気がしました。しかしそれは重大事でもあります。 Ubuntu Studio のデスクトップ環境も好きではないので、デスクトップ環境をCinammonにできないだろうかと調べていたら、下記の素晴らしい記事に行き当たりました。

Linux Mint MateでPCオーディオ

音質向上のみ目的があれば慣れ親しんでいる Linux Mint 使いたいという気分からは、ドンピシャの記事です。上記の記事をお書きになった方はでMateをお使いですが、Cinammonでできないはずがない内容だったので、先日Linux Mint化したばかりのMac miniとDell Inspiron 11 3185の2台のLinux Mint機を上記の記事に従ってオーディオマシンに仕立てました。

とりあえず2台とも数年前に買ったラトックシステムのREX-K2496U経由でBOSE 111AD(+パワーアンプ 1705)でCDをリッピングしたWAVファイルを聴いてみました。Linux Mint機をオーディオマシンに仕立てる前から、これらの機器を使っていましたが、オーディオマシンに仕立てた後の方が、気のせいと笑われるレベルかもしれませんが音のきれいさが向上した気がします。

ついでに言えば、Mac miniより Inspiron 11 の方がやや野太く、Inspiron 11よりMac miniの方がやや繊細な印象です。ものすごく大げさに言えばMMカートリッジとMCカートリッジの相違を小さく小さくしたかのような違いです(こういう聴き比べをしたのは今回が初めてなので、Low Latencyのカーネルに入れ替えた結果かどうかは不明です)。

なお、気のせいレベルの音質向上であっても、長時間聴いた後の疲労感はぜんぜん違うものですね。

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【雑記】PrimTuxのインストール

PrimTuxというフランス製の子供用教育向けのLinux(Ubuntu系)があることを知ったので、久しく本気で触れていないフランス語の復習になるかと思ってインストールしてみました。

PrimTuxのサイト

ダウンロードはフランス語では”Télécharger”(あえてカタカナにするなら「テレシャルジェ」)なので、画面上部のTéléchargerをクリックし、プルダウンメニューのいちばん上の”PrimTux”をクリックします。

次のような画面になるので、一番上のやつをクリックします。この記事執筆時点では「2022-10」ですが、この部分はバージョンアップにより変わるのでしょう。また青文字の後ろの()内には「少なくとも2010年以降でメモリが2GB以上のPC」と書いてあり、かなり古くても動きそうなことが分かります。

私はVMware Workstationにインストールしてみましたが、仮想マシン設定のオプション>詳細でUEFIブートに設定しておかないと画面が見切れてボタンを押せなくなります(Elementary OSも同様でした)。また25GB以上のディスク容量が必要なので、32GB確保してみました。

インストールを開始したところ、見覚えがあるXubuntuのインストール画面が出てきました。言語選択画面で日本語も選べるので日本語にしてインストールしました。インストール作業自体は普通のUbuntu系Linuxと同様です。

インストールが終了して起動してみたら、フランス語の画面が出現しました。ここから先は本家サイトのフランス語解説を読みながら、、、です。表示されるユーザのログインパスワードは tuxprof です(Administratorも)。

ところでインストール時に言語を日本語にしたわけですが、確かにスタートメニューの表示もプログラムも日本語で動かせます。デフォルトでインストールされたChromiumやFirefoxではフランス語ですが、日本語に切り替えられます。ということで日本語でインストールしたのは、フランス語復習目的には適していなかったと言えます。スタートメニューの教育の中にいくつかのソフトが入っていて、それらはフランス語です。

その後、暇つぶしにフランス語でインストールしなおしてみましたが(キーボードとタイムゾーンは日本のものを選ぶ)、フランス語で作られた教材を使った学習ではなくフランス語の復習に使うなら、使い慣れたLinux Mintをフランス語で使えばよいと思いました(←始める前から分かっていた結論)。

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【雑記】Amazon Music Primecの仕様変更に関して考えたこと

昨日からAmazon Music Primeの仕様が変更されて、あちこちで「改悪だ」「いや改悪ではない」と話題になっています。

私はAmazon Music Primeで音楽を聴かない日は皆無に近いですが、昨日朝、某所に向かう車中でいつものようにEcho Autoに「プレイリストの〇〇をかけて」と話しかけたらいつもと違ってプレイリストに入れていない曲が流れるばかりして変だなと思っていたところ、帰宅後に仕様変更のニュースを知りました。

今回の仕様変更が「改悪」であるかどうかは個人個人の受け取り方によるのは当然ですが、聴きたい曲を選んで聴く私の聴き方から言えば確かに第一印象は「改悪」でした。「これを聴こう!」と曲を選んで再生すると違う曲が流れだし、いつまで経ってもその時に聴きたい曲を聴けません。そうこうする内に「この曲を聴きたい」と感じた時間も気持ちも流れ去ります。風呂に入りたいときに入れなかった学生時代の銭湯通いみたいです。銭湯なら諦めもつきますが、Amazon Music Primeが仕様変更によって「ユーザの意思や気持ちを無視し、人が生涯にもつ時間という有限の資源を損ねる」点は全く受け入れられません。この点では「改悪」以外の何物でもありません。

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私の音楽生活は、FMラジオのエアチェックから始まり、レコード、CDと変化してきました。エアチェックはFMファンの番組表で聴きたい曲をマークしておいて、ラジオにつないだテープレコーダーのポーズボタンを押してから録音ボタンを押して待機し、番組を聴きながらその曲がかけられる直前にポーズボタンを押して録音開始、終わった瞬間にポーズボダンを押して停止し、、、、を繰り返しながら行っていたわけですが、「とくに興味のない曲が流れる中で目当ての曲を発見して聴く」というスタイルは、仕様変更後のAmazon Music Primeに似ているかもしれないと思います。「特に興味がない(と思っていたから)聞き流していた曲群の中から、興味をひく曲を発掘する」という可能性がある点でもエアチェックとAmazon Music Primeは似ています(昨日の今日なのでまだ一曲も発掘できていませんが)。

かつて月々の小遣いが増えて、数か月に1枚のレコードを買える程度になったころは、興味を引く曲が多いアルバムやアーティストのレコードを購入していました。Amazon Music Primeでも同じことが可能です。金銭的に余裕ができた後は、FMラジオで事前のチェックもなしに毎月のように数枚単位でCDを購入していました(だから、はずれ=気に入らなかったアルバムも少なくなかったです)。

Amazon Music Primeのおかげで発見し、購入しようかと思ったアルバムはたくさんあります。しかし旧仕様ではアルバムを購入しなくても聴けていたので、購入に至ったものはありません。購入しなかった理由はAmazon Prime会員である状態を維持していれば聴けたからです。聴けなくなったから泣き寝入りしなければならないかと言うと、個別に買ったりUnlimitedに加入するという昔と同じ「買う」という手段があります。要するに、今回の仕様変更はある意味で私を昔の音楽生活に引き戻しただけだと考えることも可能であり、その思考の下には改悪であるとは言い切れません。

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今回のAmazon Music Primeの仕様変更によって、FMラジオのエアチェック→レコード→CD→サブスクリプションと音楽の聴き方の変化に伴う私の対音楽意識の変化にあらためて気づきました。

エアチェック時代はその時その瞬間を逃したら、その曲は永久に聴けないかもしれないという緊張と恐れがありました。額に汗しながらポーズボタンを押していました。そして劣化が早い磁気テープの品質維持にはそれなりのエネルギーを使いました。また、磁化していないハサミと音楽テープ専用のテープで切り張りして曲順を自分なりに整理したりしていましたが、これは絶対に失敗が許されない手に汗握る作業でした(もちろん手に汗握るとテープが湿気でビヨビヨになるので、手に汗握らず手に汗握る作業を行っていたわけです)。

レコード時代に入ると、何度でも繰り返して聴けるようになったわけですが、レコード盤を傷つけてはいけないので、緊張と恐れは「音楽を聴く」ではなく「レコード盤を傷つけてはいけない」という意識の中にありました。音楽を聴く行為とそれを実現する機器を扱う行為が完全に一体化し、一種の様式美を作り上げていました。

このころまでは、音楽(というよりそれを録音したメディア)は耐久消費財でした。

CD時代になってからは上記のような緊張や恐れは消え、うっかり聞き逃しても直ちに元の位置に戻れる、多少傷ついても問題ない、という気楽さが出現しました。PCにCDドライブが標準搭載されるようになってからはCDそのものバックアップができ、PCの中に音声ファイルとして保管もできます。こうして「音楽を聴く行為」と「その行為を実現する機器やメディア」との関係が断ち切られ始めました。毎月数枚単位でCDを買っていた時期があると上述しましたが、それを心理的な意味で可能にしたのは、音楽と機器やメディアとの関係の断絶であったかもしれません。

サブスクリプション時代に入ると、デバイスさえあれば何のしがらみもなく音楽を聴けるようになりました。音楽が消耗品になったというか、音楽を聴く時間を消費するようになったというか、とにかく消耗とか消費という言葉を音楽を聴くことに対して適用できるような感じです。そして家の中にはデバイスがたくさん存在します。持ち歩けるデバイスも複数あります。音楽と機器やメディアは完全に分離したと言えます。音楽を聴く行為にも、機器やメディアを扱う行為の中にも、かつてのような緊張や恐れは微塵もありません。弛緩しきった状態で、のほほんと音楽を聴き始められます。今回の出来事によって「(自分は)音楽(という制作物)に対してものすごく不遜な態度に陥っていたなぁ」と感じさせられました。そして、そのような心持ちで「では、このアルバムを買おう!」と思う楽曲は一握りであることにも気づきました。結局のところ、私自身が多くの曲を刹那的に、そして雑に扱っていたということです。ここで作曲者とか作詞家とか演奏家とかアレンジャーとか音楽作成に携わった人への「リスペクト」とか、音楽とは刹那的な芸術であるかなどという議題を持ち出して論議を進める楽しみ方もあるのでしょうが、今の私には無用な思考なのでここで打ち止め。

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家で音楽を聴くときは、上述のように自分の音楽に対する態度への反省を求められた気もするし、仕様変更へのAmazonからの説明に対しても一理あるかなと思わないではないから、私は「改悪だ」と言い切れない気がしています。しかし私は運転中にEcho Autoを利用しているので、音声入力という安全性の高い制御方法によって好みの音楽によりストレスを軽減できるという「安全運転にとって非常に重要な要素」が商業的な(?)理由によって奪われたことは「大改悪である」と言わざるを得ません。

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ところで我が家で音楽再生に使っているLinuxマシン上のブラウザで再生すれば、作成済の再生リストが以前のように聴けています(シャッフルされるがプレイリスト内の曲だけが再生される、Windowsでは試していない。毎日聴いているのに11/1の時点で仕様変更に気づかなかったのはこれが理由。思い出してみるとシャッフルボタンを押していないのにシャッフル再生されていたような気がする)。昨夜の時点ではFireHDでも大丈夫でした。今後もこのままであればよいのですが、期待してはいけないのでしょうね。

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以下、2022/11/5に追記:

現時点では自作のプレイリストに入れていない曲も再生されるようになっていました。クラシック系のプレイリストは今のところ「とんでもない曲」が再生されず、かつ、旧仕様ではUnlimitedでなければ聴けなかった曲が聴けるようになっていたりで、それなりの良さ(悪くなさ)はありますが、聴きたい曲を直接聞けないという点ではBGMにしかなりません。ロック系やジャズ系の自作プレイリストは聴きたくもない曲が再生されるので、BGMにすらならない状況です。Amazon Music Primeはプライム会費の枠内で得られるサービスの一部にすぎないわけですが、「欲しいものがほとんどすぐに手に入る」Amazonの他のサービスと異なり「欲しいものがあってもすぐに手に入らない。もしかしたら人生という持ち時間の中で永久に手に入らないかもしれない」という点で異様です。

そんなこんなで、今更ながらにAmazon Musicのサイトで確認したら、現時点(2022/11/5 9:50)では下記のように表示されていました。

「200万曲」と記載されていることから旧仕様の時の表示がそのまま残っているのかもしれませんが、曲数は別として「お気に入りの楽曲」を「楽しめる」という記述はウソです。ここで「200万曲」云々のところをクリックして次に進むと、下のような表示があります。

これはUnlimitedへの誘導ですが、文面に「もっと自由に」と記されていることから Unlimited でなくても「ある程度の自由」があるという意味になります。私は「聴きたい曲を直ちに聴けない」時点で「ほんの僅かな自由」さえ存在しないような心持ちになります。さらに言えば、どこかのサイトかSNSかで「クラシックを再生させると久石譲がかかるが久石譲はクラシックではない」と話題になっていましたが、「久石譲の特定の1曲」を取り出してクラシックの範疇に入れるかどうか判断するのは可能でも、「久石譲の楽曲すべて」という括り方をするなら数百年待たないと答が出ないでしょう。久石譲の楽曲に限らず、一般的な何となくの枠はあっても固定された定義がない音楽ジャンルをAmazonが規定している点で、ユーザーの「自由」は存在しません。もちろんAmazonによるジャンル分けへの違和感は旧仕様時代から存在したわけですが、ユーザーにはそれを回避する「自由」がありました。

「聴きたい曲を直ちに聴けないMusic Primeは不自由です。そこで追加料金を払ってUnlimitedにしませんか、、、、?」であれば正直で良いです。しかし上の画像ではAmazonはUnlimitedへの誘導として「もっと自由に」と言っています。どうせお金を払うなら Unlimited 以外に Spotify や YouTube Music Premium などによって「『もっと自由に』なれる自由」があります。音楽鑑賞における自由を求める人は「Amazonの枠内で自由を求める」(つまり「檻の中の自由を求める」)のではなく「音楽鑑賞そのものの自由であったり、音楽鑑賞するときの自分の自由さを求める」だろうから、「もっと自由に楽しみませんか?」というキャッチコピーは販促の側面からは自分で自分の首を絞めるものかもしれませんね。

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【雑記】Mac mini mid 2011へのLinux Mintインストール・失敗談と成功談

もともとiBook作成用に買ったMac mini(mid 2011)でしたが、iBook自体が盛り上がらなかったこともあって、子供用にBootcampでWindowsマシンに仕立てていました。数年前、子供が大学に入学して新しくPCを買ったため手元に戻ってきたMac miniですが、さしたる使いみちもないまま、去年は非対応のOSであるBig Surを入れました。最新のmacOSの感触を味わってはみたものの、激遅であったり、そもそもmacOSは使いにくいので(性に合わないので)、ここ半年ほどは置物化していました。

Quadra 800に始まった私のMacとの腐れ縁のため、macOSマシンが手元から無くなるのはなんとなく寂しい気がしていましたが、やはりmacOSは要らないのでお気に入りのLinux Mint (21)をインストールすることにしました。

インストールメディアの作成

WindowsマシンにLinux Mintをインストールするときは、バーチャルマシン上のLinux Mintに標準でインストールされるUSBイメージライターで起動USBメモリを作っていましたが、今回はそれでは起動しませんでした(理由は分かりません)。そこでbalena EtcherのMac版で起動USBメモリを作ったら無事に起動しました。balena EtcherにはWindows版、Linux版もあって、どれでも同じ結果が得られただろうと思います。

なおUSBメモリで起動するにはoptionキー(Windowsキーボードの場合はAltキー)を押しっぱなしで電源を入れて、起動ディスクを選びます。

インストール

インストールはLinux Mint(Ubuntu系Linux)のお作法どおりに進めます。なお、macOSは不要だし、いざとなったらTimeMachineやインターネット修復などでリカバーできるので、まるごとディスクを削除しました。(少し下の画像の「インストール種類」の画面で「ディスクを削除して云々」で進めた次第です。)

起動しない!

インストールが終了し、画面のメッセージ通りにUSBメモリを引っこ抜いてenterキーを押したら自動的に再起動するのはLinux Mintインストールのお作法通りでしたが、起動しません。画面左上でカーソルがピコピコしているだけです。ブートローダの問題だと思われましたが、素人にはお手上げです。いったん電源を切って、optionキーを押しながら起動すれば起動デバイスを選択できるかな?と思ってやってみましたが、ダメでした。やむをえずoption+command+RでmacOSの修復を開始しました。

macOSを修復

画面のメニューからOSの再インストールを開始したところ、インストール先のドライブが表示されません。そこでディスクユーティリティに戻ってドライブを初期化してから、再度インストールを開始したら無事にドライブを選択でき、十数分後にインストールが終わりました。バージョンはHigh Sierraです。ときどきTimeMachineでバックアップしていましたが、TimeMachine用のドライブがたまたま目の前に見当たらなかったのと、Big Surに戻したのではまた激遅で置物化しそうなので、どうせならクリーンインストールしようと思ったからです。修復には小一時間かかりました。

High Sierraも悪くないが

起動してみたらそこそこ快適です。本気でMacを使うことはないから、当面はHigh SIerraで使っても良いのではないかという気分になりました。再びLinux Mintインストールに失敗したらHigh Sierraで使おうと考え、Time Machineでバックアップを作っておきました。

Linux Mintに再挑戦

再びUSBメモリから起動してLinux Mintのインストールを始めました。前回の失敗の原因がブートローダにあるような感じだったので、今回はインストール先選択のときにブートローダの場所を確認しました。具体的には以下です。

まず「インストールの種類」のところで「それ以外」を選択してパーティションの手動作成に進みました。

次の画面でmacOSのパーティションを削除して、Linux用のパーティションを作成します。ウィンドウ下部の「ブートローダをインストールするデバイス」がLinux Mintをインストールしようとしているドライブであることを確認して次に進みました。下の画像はVMwareで仮想マシンを作っているときのもので、Mac miniにインストールするときは起動に使うSSDを選択しています。

この後はお作法通りに進めてインストール完了。

今度は無事に起動しました。

Linux Mint on Mac mini mid 2011

Mac mini mid 2011はi5-2415M搭載なので、今でも使えるスペックだと思います。さらにメモリを8GBに増設、HDDを500GBのSSDに換装しているので、十数秒で起動し、かなり快適に動きます。起動が早いことの重要さにあらためて気づきました。

私はQuadra時代からMac風のインタフェースが性に合わないので、Windows風に化かしてくれるAction GoMacを愛用していました。インタフェースだけ採りあげてもmacOSよりLinux Mintの方がずっと快適です。ついでに言えば、なぜだか分かりませんがLinux Mintはパネル(Windowsで言うところのタスクバー)を画面左に縦向きに置いた方が使いやすい気がしていて、手元のLinux Mint機はすべてそのようにしています(もともとはバーチャルマシンで動かすときにホストのWIndowsのタスクバーと間違えにくくするためでしたが、使ってみると左に縦向きに置くのがとても使いやすいことに気づきました←書いた後で気づきましたが、Ubuntuの標準のデスクトップ環境が左縦ですね)。もちろんMac miniも同様に設定しました。

残り作業は、Firefoxを削除してお気に入りのMicrosoft Edgeを入れるとか、使わないLibreOfficeなどのアプリを削除するとか、TeamviewerやSynergyを入れてメインのWindows機から操れるようにするとか、Sambaをインストールするとか、毎度お馴染みの作業です。

また今回はWarpinatorもしっかりと使えるようにしました。詳細は別記事に記しました。

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【雑記】Kenwood DRV-630で使えたmicroSDカード(まとめ)

こちらの記事に購入当時の状況を書いていますが、最近256GBが使えることが分かったので、あらためて使えたカードをまとめました。現時点で販売されていないものも含みます。

256GB

128GB

※駐車モードオフで、10時間ちょっと録画できます。

64GB

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【備忘録:PC・ソフト】VMWare上のWindowsでEdgeのメニューが透き通って読めない

VMWareのゲスト環境のWindowsでEdgeのメニューが真っ白になったり半透明になって読めない状態になりやや困っていましたが、試行錯誤の結果、設定で「使用可能は場合はハードウェアアクセラレータを使用する」をオフにすると解決することが分かりました。

白い部分に本来ならメニューが表示されるはず

設定画面を出します。真っ白になってメニューから選べないときはアドレスバーに「edge://settings/system」もしくは「edge://settings」と入力します。

設定を変えると↓

無事表示された

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【雑記】非常勤先のGoogle Classroom用バーチャルマシンをLinux Mintに戻した

非常勤先でのGoogle Classroom関連処理用にバーチャルマシンを仕立てていて、当初はLinux Mintを使いその後Enso OSに変えていましたが、再びLinux Mintに戻しました。

Enso OSに変えた主たる理由は、非常勤先のドライブの空き容量の問題であり、Enso OS独自の特長を重視したのではありませんした。数か月使ったEnsoOSには何の不都合も不満もありませんでしたが、Mac風の画面配置には馴染みきれませんでした。タスクバーが上にあるのは大丈夫ですが、ウィンドウを閉じたり最小化したりするボタンがウィンドウ左上にあるインタフェースは好きになれません。ウィンドウを閉じるときなど、無意識にカーソルを右上にもっていって、それから左に動かすという無駄な動きをしがちです。Macをメインに使っていた時期もAction GoMacというインタフェースをWindows風にするツールを使っていたくらいで、これらボタンが右上にあるインタフェースが私には合っているようです。トラックボールを使っているので、カーソルを左にやるより右にやる動きの方が親指の動きとして自然なのも関係しているかもしれません。

このトラックボールの場合、速く大きな動きは左→右と上→下、ゆっくり小さく正確な動きは右→左と下→上がうまく行く感じで、それを体が無意識のうちにやっちゃっています。たとえば、テキストを選択するときは、開始点でクリックしてから終了点を行き過ぎるところまで左→右と上→下の動きで素早く選択し、そこから右→左と下→上の動きで適切な位置まで正確に戻すという操作を無意識にやっています。その方が、左→右と上→下の動きだけでやるより速くて正確です。人間の手は左右対称ではないから、左⇔右と上⇔下の動き方の違いによって適した操作が異なるのは当然と言えば当然ですね。

さて、勤務先でのドライブの空き容量問題が解決したわけではありませんが、新学期開始を機に再び最も手に馴染むLinux Mint(Cinnamon)に戻しました。インストールに必要な容量はLinx Mint(Cinnamon)は20GBですが、インストール直後の実際のバーチャルドライブのサイズで言えばLinux Mint(Cinammon)はEnsoOSより2GBほど大きいだけなので、バーチャルドライブが肥大化しないように使おうと思っています。またUSB 3であればUSBメモリから本体へのバーチャルマシンのコピーが数分で終わるので、出講する度にコピーし削除してから帰宅するのも大した負担にはなりません。

なお、起動時間はLinux MintよりEnso OSの方が微妙に速いですが、取り立てて言うほどの差ではありません。起動後の速度は同等であり、インタフェースへの馴染み方の点でLinx Mintの方が無駄が少ないから、同一処理に対する所要時間の短さはLinux Mintの勝ちということになります。

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【雑記】ドライブレコーダーを新調(DVR-MR760)と使えたmicroSDカード

車の入れ替えに伴い、ドライブレコーダーを新調しました。

前の車にはドライブレコーダー(Kenwood KNA-DR300)を付けたのは7年近く前で、その後、娘が免許を取ったので、あおり運転対策としてリア用にAKEEYO AKY-R1を増設していました。この車自体大好きで、2つのドライブレコーダーも良い製品で、気に入っていて、数年はこの車に乗り続けるつもりでした。ところが、先日、とある事情で別の車を譲り受けることになりました。そこで前の車は甥にジェットバッグや上記のドライブレコーダーを付けたまま譲り、新しく譲り受ける車には2カメラのドライブレコーダーを新調することにしました。

あおり運転が大きな社会問題になってきた結果、フロントとリアがセットになった製品が増え、選択肢が広がっています。KNA-DR300を買ったころと比べるとメーカーも増えていますが、これまで継続的に使ってきたKenwood製品からレビューも口コミも見ずにDVR-MR760を選びました(Kenwood製ドライブレコーダーを二台使ってきた結果、Kenwoodなら絶対に大丈夫と考えています)。前の車のとき自分で取り付けてシガーソケットから電源を採っていましたが、今回はバッテリーに直結できるケーブルCA-DR100を買って、整備工場で取り付けてもらいました(定期点検のついでだったので取り付け料金はサービスしてもらえました)。

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DVR-MR760には32GBのメモリが同梱されています。しかしDVR-MR760は前後2カメラで、それぞれが同じ画質で保管されるため、フロントカメラだけの場合の2倍の勢いで記憶領域が減っていきます。私は免許返納後の楽しみにドライブレコーダーの映像を残しているので、32GBの場合の常時録画&標準画質(※)の録画時間63~79分ではちょっと出かけるだけなら良いのですが、少し遠出するときには全く足りません。幸いとDVR-MR760は公式に128GB(常時録画&標準画質の録画時間255~319分)まで対応するので、さっそく手持ちの何枚かで試したところ、下記で問題なく録画できました。

(※)「標準」と呼ばれる録画モードがフレームレート27.5で最高画質です。録画時間を増やしたいときは、「長時間1」(フレームレート13.7)、「長時間2」(フレームレート3.45)という録画モードを選べます。取扱説明書に基づけば、標準の録画時間に対して、長時間1は2倍弱、長時間2は5倍弱の録画時間になります。各録画モードの違いはフレームレートなので、長時間モードにしても滑らかさが劣るだけで解像度が落ちるわけではないので、万が一の記録用としては標準添付の32GBで長時間モードで十分であろうと思われます。

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さて、KNA-DR300DRV-630では公式には非対応であった128GBのmicroSDカードが使えていたので、DVR-MR760でも公式対応より大きな容量でもいけるだろうと短絡的に考えて、下記の256GBのmicroSDカードを買ってみました。

電源オン時に「非対応のSDカードです」というメッセージが流れますが、今のところ(といっても購入後数日の時点では)問題なく使えています。

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なお、上記全てのmicroSDカードにおいてSDカード情報に「推奨外のSDカードです。」と表示されるので(下の画像)、ちょっとだけ気持ち悪いです。しかし、旧機種で数年以上問題ないので、今回も大丈夫だろうと、たかをくくっています。

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なお、以前使っていたKNA-DR300DRV-630では5分単位でファイルを保存できましたが(1ファイルあたり前者は500MB程度、後者は600MB程度)、DVR-MR760で標準解像度で録画すると自動的に1分単位になるので(1ファイルあたり120MB程度)、ファイル数が膨大になります。

またDVR-MR760はフォーマット時点で領域を割り当ててしまうようで、PCで見ると残り容量がわずかしかない状態になっています(たとえば128GBの場合は十数GB)。この点もKNA-DR300DRV-630と異なる点で、最初は目を疑いました。前後2カメラなのでディレクトリ構造も異なるので、PCにコピーした後の処理に少し手間がかかります。

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DVR-MR760の映像は、ドライブレコーダーの本来の役割として十分綺麗です。

フロント部の液晶画面は前後のカメラをスイッチひとつで切り替えられるので、私は常に後方を映すようにしています。レンズが前後共に対角150度の広角なので、通常の車間距離を確保した状態では前方の車も後方の車もかなり遠くにいるように感じられます(一般的な車間距離を確保すると、画面幅に対して車の幅は1/10より小さいです)。画面中の車の幅が画面幅の1/4~1/5程度に見えるときは、信号待ちの停止時の車間距離くらい、要するにあおり運転された時の車間距離です。この状態で十分にナンバーを読み取れるので、あおり運転対策としては十分です。

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【雑記】犬の飼育費の年間平均が34万!に驚いた

「犬の飼育費は年平均34万円余…(以下略)」というニュースを見て驚きました。というのは我が家の今は亡き愛犬はたぶん年間7万円を切るくらいだったからです。

https://news.yahoo.co.jp/articles/18c9990583c887eed2f4064568e311f574fe1f7b?page=3

この7万円には予防接種、フィラリア予防薬、ノミ取り、シャンプー、ドッグフードすべて合わせた金額です。大型犬だったのでドッグフードは大量に必要でしたが(7~8kgの袋が3週間でなくなる)、幸いと安いペディグリーでも喜んで食べるので月千数百円で済んでいたと思います。安いドッグフードを与えることに対して眉をひそめる人もいるでしょうが、我が愛犬は一度も病気することなく14歳7ヶ月の生涯を全うしました。

上記の記事からは、34万もかかるのは、過度に贅沢な生活が原因であるように思えました。その点では我が愛犬は質素な食事、質素な住まい(玄関収納に置いたバリケンネルしか与えませんでした。ただし室内の一部と中庭は解放していたので窮屈な生活を強いていたわけではありません。

一方で、犬が来たことにより車を買い替え(ヴィッツ→ウィッシュ)、大型犬を預かってくれるペットホテルは少ないので、ほとんどの旅はウィッシュにバリケンネルを積んでドライブ旅行しました。荷物が入りきらないのでTHULEのジェットバッグをウィッシュに載せました。キャンプ以外の旅行のほとんどで、愛犬は車中で夜を過ごしました(稀にドッグホテルを手配したこともあります)。旅行の準備でバリケンネルをウィッシュに積むと愛犬はあたふたし始めます。そして、バリケンネルのドアを開くと直ちに飛び乗ります。そのまま人間の準備が終わるまで1時間でも2時間でも、ニコニコしながらバリケンネルにこもっていました。

毎年の家内の実家へは往路復路合わせて2~3泊しながらで、走行距離は2500~3500km程度でした。犬連れキャンプにもよく行きました。青森のねぶた祭、四万十川の川下り、我が愛犬は地球一周の距離よりたくさんドライブしたと思います。SA等での休憩を含めると20県くらいにオシッコ跡を残しています。またある時期からは旅先で湧水巡りをしていたので、愛犬は数十か所で名水を飲んでいます。瀬戸内海、日本海では何度か泳ぎ、太平洋では泳ぐまではいきませんでしたが何度も足をチャプチャプしました。

海外旅行を除くと、ほとんどいつでも旅に連れて行きました。そういう点では、ものすごく贅沢な生涯を送った犬だと思います。

なお旅行中に犬だけのためにかかった費用を通常の年間費用に加えても、10万を超えることはなかったと思います。車の買い替え費用、ジェットバッグの値段、キャンプ道具一式など犬連れ旅行だから必要となった物の価格を考えても、我が愛犬の14年と9か月の生涯において年間20万もかかっていないと思います。だから34万という数値にとても驚いた次第です。

カテゴリー:雑記
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