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Archive for the ‘雑記’ Category

【雑記】非常勤先のGoogle Classroom用バーチャルマシンをEnso OSに変更

以前記したように、非常勤先でのGoole Classroom関連処理用にLinux Mintのバーチャルマシンを仕立て使っていました。その後しばらく使ってみた結果「非常勤先で使用するPCの空き容量が割と少ない」という本質的でない理由で、Linux Mintより必要最低容量が小さなEnso OSに移行しました。

必要最低容量はLinux Mintの15GB以上に対してEnso OSは5GB以上と10GBも小さいですが、余裕を見て8GBのバーチャルマシンを作成しました。起動中は仮想メモリとして使われる分が増えるので、Linux Mintは22GB程度、Enso OSは12GB程度を食っています。

Linux Mintでの試行を通して、私が行う作業においてはGoogle Drive接続は必須ではなくブラウザのアクセスで十分であること、Linux Mintの特徴であるウェブプリもなくても困らないことが分かったので、使用容量が小さいというだけの理由でEnso OSに切り替えても差し支えなかったのは幸いでした。

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ところで、Enso OSを知る前にZorin OS LiteとQ4OSを試しました。両者に有意な差はありませんでしたがなんとなくQ4OSの方が好みだったので、Q4OSで行くことに決めました。そして自分のPCで作ったQ4OSのバーチャルマシンのクローンを非常勤先のPCにコピーして開こうとしたら、I/O関連らしいエラーで起動中に止まります。非常勤先のPCでQ4OSを最初から作ればよいのですが、その時間がないので断念し、他の軽めのUbuntu系Linuxを探していてEnso OSにたどり着いた次第です。

Enso OSのクローンは問題なく起動しました。年内の授業は昨日で終了したので、バーチャルマシンを削除してから帰宅しました。削除した理由はセキュリティ対策です。バーシャルマシンごとバッサリと削除できるのはセキュリティ上の大きなメリットです。

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【雑記】Peugeot 207CCのヘッドライト交換

※207CCの話ですが、他の207シリーズも同様だと思います。

我が家の1台目(1代目ではなく1台目)のプジョーは学生時代の貧乏旅行で訪れたパリの百貨店で購入したペッパーミルです。当時はプジョーは元々はペッパーミルなどを作っていた会社だと知らなかったので自動車生産の副産物かな?と思いつつ、「これなら安くプジョーが手に入る!、人生最初で最後のプジョーだ!」と奮発しました。30数年経過した今でも現役です。

2台目のプジョーは中古で買った2011年式の207CCです。購入当初からヘッドライトがあまり明るくないのが気になっていましたが、夜間は知ることがほとんどないのでそのままにしていました。その後、所有する別の車の大修理が必要になり、検討の結果、買い換えました。この車はHIDが標準装備で、とても明るく、207CCの方がものすごく暗く感じるようになりました。もともと時期が来たら(=製品が増えて価格が手ごろになったら)LEDに変えようと考えていましたが、車検対応や外国車特有の玉切れセンサー対応がしっかりと明記されている製品はバカ高いので断念しました。HIDもよいのですが自力で交換できそうにないので、「通常より1.6倍明るい」と宣伝しているフィリップスのビジョンプラスという普通のハロゲンランプに交換することにしました。しかし交換作業が億劫で、欲しいものリストに入れたまま数か月以上放置していましたが、たまたま先日のブラックフライデーセールで値下がりしたので購入しました。

Main beam(ハイビーム)用=H1-55W

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Dipped beam(ロービーム)用=H7-55W

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作業は、手を入れる隙間が狭いため「とても簡単」であったとはいえませんが、説明書通りの手順で「わりと簡単」に交換できました。電球につながっているプラグを引き抜くときは「これ以上力を入れたら壊れるのではないか?」と思いつつグイグイグイグイと引き抜きましたが、大丈夫でした。作業全体における注意点は、手探りでランプを突っ込むので交換前のランプを抜くときに電球の上下(←説明書に記されていない)を確認しておくことと、手の保護をしておくことです(私は軍手をはいていましたが、右側の交換時にウォッシャー液タンク入れの蓋の把手で手の甲をむいてしまいました。ウォッシャー液タンクの蓋を開けて把手を横っちょにずらしておくことを勧めます)。

肝心の交換結果は、測定したわけではないので情緒的な評価ですが;

暗い道に走り出した瞬間にとても明るくなったことを実感できました。商品説明「1.6倍明るい」の測定方法は不明であるものの、気持ちの上では「1.6倍」の信ぴょう性を感じます。

失敗しても悔しくないように最安の3300Kを買ったので、白っぽい光の車が大半の現在においてはややノスタルジックな色合いです。単に好みの問題にすぎませんが、もっと白っぽい光の上位モデル(4300Kのクリスタルビジョンとか5000Kのダイヤモンドビジョン)にしてもよかったかなと思います。

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【雑記】2001年宇宙の旅を早回しで見た

Amazonプライム の特典ビデオはとても楽しめます。映画を探していると『2001年宇宙の旅』を見つけ、ふと思い出しました。

中学か高校のころから『2001年宇宙の旅』が名作であるらしいという話は聞いていました。1982年にPlayboy誌に鳴り物入りで掲載された(と記憶している)ので『2010年宇宙の旅』を読みました。逆順だったのが悪かったのか全く面白味を感じず、前作である2001年の方にも興味を抱けないまま十数年が過ぎました。

1990年代の後半、SFオタク氏と仕事上の交流がありました。その人が『2001年宇宙の旅』をとても褒めるので(実際には「『2001年宇宙の旅』はすごい」ということしか言わないので具体的に「どうすごいのか」知りたくなって)、ついに潮時かと思ってビデオをレンタルしました。1998年ごろだったと思います。最初のモノリスでうんざりしましたが、後学のために!と苦痛にあえぎながら早回しで見ました。

2001年宇宙の旅の原作は1951年、映画は1968年なので、ストーリーや映像の歴史的価値があったであろうことには頷けます。だから私が観た時点では陳腐化によるつまらなさはあったでしょう。しかし私が苦痛であったのは作者と私の世界観の相違によるであろう悪い意味での宗教臭さを感じたからです。

私が2001年宇宙の旅の映画を見るきっかけとなったSFオタク氏はApple盲信者でもありました。つまり私とは世界観が異なる人であったわけで、後年、仕事でとんでもない大迷惑をこうむってしまいましたが、いずれにしてもその人のおかげで『2001年宇宙の旅』を見る機会を得られたのは良かったと思っています。

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【雑記】ロン・カーターの大きな手の思い出

ロン・カーターが「音楽を通じた日本・アメリカ合衆国間の友好親善に寄与した」という功績で旭日小綬章を受章したとのことです。とても喜ばしいです。

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ジャズを聴き始めたころ聴いていたのはビル・エバンス・トリオローランド・ハナだったので、知っているベーシストはエディ・ゴメスとジョージ・ムラツで、初期ビル・エバンス・トリオのスコット・ラファロすら知りませんでした。だからロン・カーターも知りませんでした。その後、聴く範囲が広がってロン・カーターという名前も頭に入りました。ビッチェズ・ブリューでマイルス・デイヴィスを聴きはじめましたが、それ以前のマイルス・デイヴィスの音楽は好みではなく、したがってロン・カーターにもさしたる興味を得ませんでした。

しかしあるときロン・カーターの「ダブルベース」を聴き、いわゆる「ビビビっと来た」状態になりました。その後、いわゆる苦学生生活を終えてようやく某大学に赴任し、LDプレーヤーとLD数枚を買いました。赴任先は日本で最も緯度が高い地方で、夏至前後の長い長い夕方、雪が降る静かで長い長い夜のひとつの楽しみがLD視聴でした。その中の1枚がロン・カーターの「ダブルベース/ロン・カーター・ライブ」です。このLDはウィスキーのオンザロックにぴったり合っていて(あらためて調べたらサントリーのCMで使われていたそうです!)、グラスをカラカラとやりながら視聴していました。

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赴任して数年後、「ロン・カーターが来るけれど聴きに行く?」とある同僚から声をかけられました。その同僚は私が研究室や車でいつも音楽をかけていることは知っていましたが、ジャズについてもロン・カーターについても話したことがなかったのでドンピシャの名が出たことに驚きつつも、即座に「行く!」と答えました。この演奏会の企画者が同僚の知り合いであったそうで、ロン・カーターに近い席を確保してもらえました。

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会場はあるホテルの200人程度収容の宴会場で悲しくなるような音質でしたが、実物のロン・カーターがベースを奏でる姿を眼前にしている昂揚の中で第一部が終了し、休憩時間を迎えました。同僚から「会いに行ってみる?」と声をかけられ、私は声にならない返事をしました。実はこういうケースを夢想して、件のLDとマジックペンを持参していました。ロン・カーターは第二部の打ち合わせ中だったので、遠巻きに立っていましたが、ちょっと合間ができたようだったので声をかけ二言三言話して(頭に血が上っていたので”I do love your music.”のほかに何を話したかが全く記憶にない)、厚かましくもLDとペンを差し出しサインをお願いしたら、にこやかな表情で”Thank you! Ron Carter”と書いてくれました。そしてロン・カーターは私に手を差し出しました。私の手は手袋で言えばLサイズですが、差し出されたロン・カーターの手と比べるとまるで幼稚園児の手で、そのことをちょっと恥ずかしいなと思いつつ、ロン・カーターの手をぎゅっと握り返しました。

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その後、LDの時代は終わり私のプレーヤーも壊れてしまったので、件のLDは数十枚のLPとLDと一緒に棚に並んでいます。さっきロン・カーターの受勲を知りLDを棚から取り出しました。そしてあの大きな手と、自分の手の小ささを恥ずかしく感じた瞬間を思い出しながらニヤついているとことです。

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【雑記】「分断」という不快な言葉に対して

こういうのはTwitterで呟けばよいのだと思いますが、Twitterを使っていないので;

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「違うところ」を探そうとするから分断する。だから「同じところ」を探そう。そうすれば「違い」ではなく「良さ」を評価できるようになる。

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「違い」の発見は容易。一方、「良さ」の発見は決して容易ではない。「違い」は無知識でも不勉強でも発見できるが、自分が言及しようとしている対象について知り、学ばないと「良さ」は見つけられない。

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「違い」の指摘は「自分は不寛容だ」というカミングアウトと同等である場合がある。

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「違い」を感じたとき、そう感じた要因や理由を客観的に考えた結果、自分の不寛容に慄然とすることがある。

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一匹のカニス・ルプス・ファミリアリス(=犬)が存在するシーンにおけるすべてのホモサピエンスは同じである。

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金子みすゞの「みんなちがって、みんないい。」、、、、詩の全体を読めば「みんなが良い点を持っているが、その良い点はそれぞれ異なる」という意味つまり正しい意味での「個性」を歌ったものであり、最後の一行のみを取り出して「人と違うことが良いことだ」と捉えるのは過ちだと私は思っている。「(相手の)良さ」につながらない「(相手と自分との)違い」ばかりを見ていると分断が生まれる。

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「良さ」ではなく「違い」が強調される方向への社会変化は、その社会が文化的に衰退しつつあることを示唆する。

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多様性の認識とは互いに異なるものとしてその違いを指摘しあったり認め合ったりする態度ではなく、お互いの違いを熟知した上で共通項を大切にする姿勢であろうと思う。

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しばらく前から流行っている「分断」という不快な言葉に対して、上記のようなことをぼんやり考えていると、私の場合は「個性」という言葉につながっていきます。一人の個性であっても、集団としての個性であっても(この場合は特性というべきかもしれませんが)、「(他と)違うこと」ではなく「(他より)良いこと」が個性であると私は考えます。「個性」に関して以前いくつか記したので、以下にリンクを載せておきます。

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【備忘録:PC・ソフト】コマンドプロンプトでディスクパーティションを削除する

Windowsでディスクのパーティション削除を、コマンドプロンプトで行う手順です。

  1. Win+Sで検索ボックスに移動し「cmd」と入力。
  2. 「コマンドプロンプト」が表示されるので、「管理者として実行」をクリック。
  3. 「diskpart」と入力してenter。
  4. 「list disk」と入力してenter。
  5. 処理したいディスクの番号を確認する。
  6. 「select disk (ディスクの番号)」(たとえば「select disk 1」)と入力してenter。
  7. 「list partition」と入力してenter。
  8. 処理したいパーティションの番号を確認する。
  9. 「select partition (パーティション番号)」(たとえば「select partition 4」)と入力してenter。
  10. 「list partition」と入力してenterし、処理したいパーティションの行頭に「*」がついていることを確認する。違っていたら、2つ上に戻ってパーティションを選びなおす。
  11. 「delete partition override」と入力してenter。
  12. コマンドプロンプトを閉じる。

コマンドプロンプトの学習本

手順11で有無を言わさず削除されるので、タイピングに自信がない人は、Easeus Partition Masterとか、AOMEI Partition Assistant などをGUIで操作できるソフトを使った方が良いと思います。

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【雑記】倫理的問題(?)と化したレジ袋有料化

一人一人が環境に配慮した生活を送るのは良いことであり、今後も一人一人が意識をもって継続していくべきことだと思います。

我が家は有料化以前からスーパーなどには買い物袋を持参していたので、日常的にはあまり影響を受けませんでしたが、非日常的な買い物、たとえばドライブ中に立ち寄ったコンビニや農産物販売所などでは買い物袋がないことによる不便さを感じさせられました。

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有料化以前は多くのスーパーでは買い物袋持参によりポイントが付くなど客に対するプラスがあり、レジ袋をもらっても±ゼロでした(レジ袋はゴミ捨てに使うので、最終的にはプラスです)。といっても金銭的にはゼロに等しい微々たるプラスだから、日常生活における環境配慮に対して、気持ちの上でのご褒美を頂戴しているような気分でした。これは個人個人の日常的努力の上に成り立つ、性善説で成り立つシステムだと言えるでしょう。

ところが有料化後は買い物袋を忘れたらレジ袋を買わなければなりません。有料化以前は買い物袋持参によりご褒美をもらえていたのに、有料化後は罰金を払わせられるような構図になってしまいました。これは有料か無料かということ以前に、相手の善意は当たり前のことであり、敬意を払う対象ではないと切り捨てるかのようなやり方です。

力づくのレジ袋有料化は、人々にとって環境問題ではなく倫理的問題になってしまったと思うのですが、私は門外漢なのでここで止めます。

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いずれにしても具体的な検証をしっかりとした上で、継続の是非を判断してもらいたいですね。

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【雑記】BIMという篩い

初めてCADを教えたのは、約30年前の某大学の学外プロジェクトにおいてで、JW_CADとARMでスタートしました。その翌年か翌々年からようやくカリキュラムにCAD授業を取り込め、JW_CADとDesign Workshopを教え始めました。この30年間で教えたのは、MiniCAD、VectorWorks、AutoCAD、ARCHICAD、formZ、Rhinoceros、SketichUpで、個人的にはDRACAD、DynaCAD、DesginCAD、ARC+、VECTORWORKS、Revitなども使ってきました。

現時点でのまともな建築設計用CADはベンダーがBIMと呼ぶジャンルに含まれるので(※)、以下、BIMと言いますが、BIMは設計能力の篩いとして機能することを、この30年間ずっと感じてきました。「感じてきた」というより「観察結果として明白である」と言った方が適切です。

(※)手前味噌ですが、2000年のエーアンドエー湘南シンポジウムのプレゼンにおいて、私はCADの来たるべき姿として「Building Information Management」の略として「BIM」を提唱しました。その当時、現在のBIM=Building Information Modelingという言葉があったのかどうかは知りませんが、日本においてアプリケーションソフトウェアのジャンルとして「BIM(Builiding Information Modeling)」が表に出てきたのは、それより数年以上後のことです。

言葉としては「Building Information Management」と「Builiding Information Modeling」はよく似ていますが、私自身は、前者は後者を包含する概念であり、後者は前者を実現するためのアプリケーションソフトウェアあるいはプラットフォームのようなものと位置づけています。そしてベンダーが用いているアプリケーションソフトウェアのジャンルとしての「BIM」は、現時点ではBIMのあるべき姿への発展途上にあり、完結したBIMアプリケーションのサブセット版状態であると思います。

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CADが無かった時代や多くの教育機関や設計事務所で2D-CAD(製図CAD)しか動かせなかった時代は、設計能力と製図能力が混同されがちでした。私が大学で教鞭を執った1990年代について言えば、少なくとも大学においては意欲ある学生はしっかりと図面を描こうとするので設計能力=製図力と言って差し支えない事例が多いのは確かであった一方、論理性や芸術性がゼロに近くても技術点だけで高く評価される例も少なくありませんでした。

しかしBIMはそのような幸福を過去のものにしてしまいました。BIMを使えば設計能力の有無に拘わらず誰でも同等の製図力を発揮できるので、評価において図面の上手下手を考慮する必要がなくなりました。だからBIMはとても優秀な「篩い」として機能してくれます。

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ただし、それはBIMを使える教員が評価した場合にかぎられるでしょう。BIMを使えない人/使わない人はBIMで何ができるか知らないから、相変わらず図面仕上げコンセプトという名の反省文の出来映えを評価に含めてしまうようです。教育においてBIMの威力が発揮される様子を目にするには、私はまだまだ長生きしなければならないようです。

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【道具】Google Classroom用にLinux Mint 20をセットアップ

※以下、Google Classroomを教員の立場で使う場合の話です。一部は学ぶ側にも役立つかもしれませんが。

昨年コロナウィルス禍の影響で開始したオンライン授業で、私が非常勤講師を務めている某学校はGoogle Classroomが採用されました。しかし本業用PCに非常勤用のアカウントを登録すると後が面倒くさいので、専用のWidows 10環境をバーチャルマシンとして構築して使っていました。

一方、非常勤先では専用のMicrosoftアカウントを作ってそれでログオンしていますが、諸般の事情で個人データが完璧に守られる状態ではありません。バーチャルマシンを使えば保護を強化できると考えていましたが、余っているWindows 10のライセンスがなく、このために追加購入するのもばかばかしいので、デリケートなデータはPC上に残さないようにしていました。これはかなり面倒くさいです。

それから、Google Classroomで課題などを入力するとき、保存の度に意図しない空白行が挿入されて見た目がどんどんマヌケになっていきます。改行コードの問題かと思って愛用の秀丸エディタでCR,LF,LF+CRに変換して試してみても改善しませんでしたが、もしかしたらLinux上で扱えばうまく行くのかな?という根拠のない希望がありました。

昨日、「ブラウザ上でGoogle Classroomを使うだけだからLinuxでいいではないか!」、「Linuxならライセンスが不要だから非常勤先でも環境を構築できるではないか!」と今さらのように思いついて早速構築しました。

使用したLinuxのディストリビューションは、お気に入りの Linux Mint (cinnamon)の現時点の最新バージョン20.2です。

インストール後、不要なアプリケーションをすべて削除した後に以下を行いました。

Chromeのインストール

ターミナルを開いて;

sudo apt update

sudo apt install -y google-chrome-stable

Google Driveのマウント

Google Classroomは学生の提出物などがGoogle Driveにアップロードされるので、Google Driveの利用が必須です。Linuxの場合は幸いと(※)ローカルに保存できないので、オンラインドライブを直接マウントすることになります。(※「幸いと」というのは、私の担当授業で扱うデータファイルサイズが非常に大きくローカルに保存すると膨大な領域を食われるので、オンラインのまま扱いたいからです。)

Google Driveのマウント手順については、たくさん情報があります。まずインストールは;

sudo add-apt-repository -y ppa:alessandro-strada/ppa

sudo apt update

sudo apt install -y google-drive-ocamlfuse

次はマウントの準備(認証、マウントするディレクトリの作成);

ターミナルを開いて、

google-drive-ocamlfuse

後は画面の指示通りに奨めて認証を終える。

mkdir ~/GoogleDrive/ (保存ディレクトリの場所と名前は任意)

起動するには;

ターミナルを開いて、

google-drive-ocamlfuse ~/GoogleDrive/

起動するたびに上記をやるのは面倒くさいので、以下の内容のシェルスクリプトを作成;

#1/bin/bash
google-drive-ocamlfuse ~/GoogleDrive

これを適当な場所に、適当な名前で保存します。私は、/home に、MountGoogleDrive.sh の名前で保存しました。

次は、自動起動するように設定します。

スタートボタン>設定>自動開始させるアプリケーション

以上で起動時に自動的にマウントされるようになりました。ファイルはローカルにないことに留意して使いましょう。

ウェブアプリの設定

今まで知りませんでしたが、Linux Mint のバージョン20.1から「ウェブアプリ」という機能が搭載されていたようです。これは簡単に言えば特定のwebページをアプリのごとく起動するツールです。たとえばGmailの場合はブラウザを開いてGmailにアクセスするのではなく、アイコンのクリックでGmailを呼び出せるのでとても便利です。(Windowsのツールバーに相当するパネルに入れておけばさらに楽に起動できます。Windowsでも同等のことができますが、、、。)

私はバーチャルマシンを使っていることからドライブ使用量を大きくしたくないので、DropboxやOneDriveをアプリとして入れたくないので、いちいちブラウザからアクセスすることになります。これはちょっと面倒です。しかしこれらもウェブアプリとして設定すれば簡単に起動できるので、ファイルを直接読み書きしない使い方であればアプリを入れなくても大きな不便はありません。だから、DropboxとOneDriveをウェブアプリ化しました。

さて、非常勤先の教員用PCは専用のMicrosoftアカウントでログオンするようにしており、そのアカウントでMicrosoft の付箋(Sticky Notes)を同期して複数マシンで使っていました。そこでSticky Noteも下記のようにしてウェブアプリ化しました。

Microsoft Sticky Notesは、Sticky Notes同士だけでなくOutlookの「メモ」にも同期されます。これが意外と便利ですが、Linux用のMicrosoft Sticky Notesがないので、アクセスするにはオンライン版のOutlookを使うことになります。

上述のSticky Notesのウェブアプリ化というのは、実際にはOutlook.comでメモを開いたときのURLを用いてウェブアプリ化したということです。

この作業中に気づいたのは、Microsoft OfficeのWeb版があるではないか!ということです。普段はデスクトップ版を使うので、Windows 10のバーチャルマシンを使っていたときにはWeb版の存在を忘れていました。Microsoft OfficeのWeb版はデスクトップ版と比べると機能が貧弱ですが、当該オンライン授業においては、私は出席、課題提出、成績処理にExcelを、学期に数枚程度の文書作成にWord使うだけなので、Web版で十分です。当初はLinux上でのExcelやWordファイル処理を想定してLibreOfficeを残していましたが、WordとExcelのウェブアプリ化と同時にLibreOfficeをアンインストールしました。

Libre Officeのアンインストールはスタートメニューからもできますが、ワープロ、表計算、、、とひとつずつやることになって面倒くさいので、ターミナルで一気にやりました。

sudo apt remove –purge libreoffice*

その他、課題や資料作成と蓄積のために補助的に使っているEvernoteとWordpress.com、操作説明動画を配信するために作っているYouTubeチャンネルをウェブアプリ化しました。ウェブアプリは便利です!

ここまでやるとGoogle Classroom用のバーチャルマシンをLinuxにしたメリットが見えてきます。結局、得られる恩恵の大半は、一般に言われるLinuxの動作の軽さ、容量の小ささです。Google Classroomを使う点からは、ブラウザ(私はChrome使用)で操作するので、WindowsだろうかmacOSだろうがLinuxであろうが相違は皆無でメリットはありません。だから、ウェブアプリによって操作の手間を減らせることと、無料で同じ環境を複数構築できるのが、一般的なWindows vs Linuxの比較における最大のメリットのように思えます(一般にはたいしたメリットではないかもしれません)。

また、意外だったのが日本語入力システムのMozcがとても優秀であることが、課題書などテキスト作成における小さなメリットになりそうです。これまではファイルサーバ用にLinuxマシンを構築していたので、日本語入力は不要でした。だから一度もまともにMozcを使ったことがなかったため、使い勝手も変換効率も全く知りませんでした。ところが今回少し本気で使ってみたら、なかなか素晴らしいです。今までに使った日本語入力システムで最も好きで、30数年経った今でも復活を願っている Fixer3 に何となく感触が似ている印象があるのも嬉しいです。テキストを書くだけだったら Windows+ATOK をやめて Linux+Mozc にしてもよいのではないかとさえ思ってしまいました。手に馴染んだ秀丸のLinux版があればベストですが、Linux Mintで標準的にインストールされるxedもわりと良いです。一方、Mozc の単語登録のインタフェースは今ひとつですが、テキスト形式の単語リストを辞書にインポートできるので、さまざまなFEP/IMEで40年間作りためてきた辞書をちょっとした手間で持って行けます。

Mozcがわりと良いのでWindows版があったら嬉しいと思って調べたところ、MozcはGoogle日本語入力に由来するオープンソースプロジェクトだとのことです。Google日本語入力は数年前に一時期試してみたものの、ATOKに戻した経緯があります。MozcのWindows版を作れないことはなさそうですが、さすがにそこまでやる気にはなりません。

なお私はバーチャルマシンで動かすので、バーチャルマシンがどうのこうのと記した部分がありますが、実際にはLinux かWindowsかという話であって、バーチャルマシンだからどうのこうのということではないです。

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ということで、とくにウェブアプリのおかげで予測したより大きな利便性が生まれそうです。後期は非常勤先でもLimux Mintのバーチャルマシンを使ってみるつもりです。バーチャルマシンをUSBメモリに入れて持ち運ぶ手もあります(Linux をUSBメモリから起動すればよいのでは?という意見があるかもしれませんが、授業ではLinuxでは動かないソフトを複数使うので無理なのです)。

また、冒頭に書いた「意図しない空白行が挿入されて不細工になる問題」については、後期の課題書を作りながら観察してみようと思います。→Enterではなく、Shift+Enterを打てばよいみたいです。

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【教育】Webページのショートカットの簡単な作り方(Windows版のEdge/Chrome)

オンライン授業の課題で、Webページのショートカットを作成すると便利な箇所が出てきました。カリキュラム上はリテラシー基本操作を身につけた後で行う授業なので、「Webページのショートカットを使うと効率的、ただし方法は自分で探せ」と記すつもりでした。ところが若い世代の多くは、子供のころからインターネット検索を教えられた(つまり図書館で本を探した経験が少ないせいで)、不幸にして検索下手が多いです。念のため検索してみたところ、最も簡便な方法であるアドレスバーからドラッグ&ドロップする方法がわりと見つけにくく、よく言えば正当、悪く言えば覚える必要のない煩雑は手順の方が検索上位に出てきたので、ばかばかしさを感じながらも説明用の動画を作りました。このようなことは、教室ならちょっと実演するだけで終わるので、こういう動画を作る必要が生じるのはオンライン授業の大きなデメリットです。オンライン授業を円滑に行うためには、教える側が自分の時間を犠牲にする覚悟が必要です。(動画はWindows 10での操作です。)

Microsoft Edge

Google Chrome

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この程度のことは、わざわざ調べなくても試行錯誤すれば短時間で発見できる操作だと思いますが、残念ながら現実はそうではありません。とりあえず右クリックしてみるとか、ドラッグ&ドロップしてみるとか、そういうのはスタンリーのような大きな探検心ではなく、犬がカニを鼻先でつついてみる程度の小さな好奇心で十分できることなので、みなさん、きちんとバックアップを取った上でどんどん挑戦してみましょう。

カテゴリー:雑記, 教育
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