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【備忘録:PC・ソフト】unable to launch “cinnamon-session-cinnamon”

Linux Mint 19.3 で、起動中に unable to launch “cinnamon-session-cinnamon”  というメッセージがでて起動しなくなりました(起動はしているが使えない状態)。以前も何かアプリケーションをアンインストールして同様の症状が出たことがありましたが、そのときは構築中だったので、ゼロから作り直して解決しました。今回は本格運用中での出来事なので、ゼロからの構築は避けたいと思って情報を探しました。その結果、下記で簡単に直りました。

  1. Ctrl + Alt + F1 を押してCUIでログインする。
  2. 下記を実行する。
    sudo apt install mint-meta-cinnamon
  3. 再起動する。

 

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【備忘録:PC・ソフト】Linux Mintのパネル(Windowsで言うところのタスクバー)が消えた

Linux Mint(19.3, 64bit)を再起動したら、パネル(Windowsで言うところのタスクバー)が消えていました。パネルが消えただけで、問題なく動作しています。私が必要とする処理はターミナルからできるのでパネルがなくても何とかなりますが、不便です。

以下の方法で解消しました。

Restoring The Menu Panel on Linux Mint Cinnamon
https://chronologicaldot.wordpress.com/2015/03/06/restoring-linux-mint-menu-panel/

参考にしたのは後半の”If Menu Panel Is Gone”の章ですが、書いてある通りには行きませんでした。

  1. デスクトップのどこかをクリックするか、Ctrl+Alt+Tを押して端末を開く。2020_0728_082611
  2. “cinnamon-settings”と入力し、enter。2020_0728_082815.png
  3. システム設定が開くので「パネル」をクリック。2020_0728_083036
  4. 下部の「パネルのオプション全般」で「新しいパネルを追加」をクリック。2020_0728_083211 1
  5. 画面の周囲に赤い帯が表示され、「パネルを追加する位置を指定してください。Escキーでキャンセルします。」と出るのでパネルを表示したい位置をクリック。2020_0728_083211 2.png

これで無事に復旧しました。

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【備忘録:PC・ソフト】Linux MintでDropboxをマルチアカウントで使う

Linux Mint 19 CinnamonにDropboxを入れたときのメモです。専門的見地からは??な部分があるかもしれません。

インストール

「システム管理>ソフトウェアの管理」で「Dropbox」を探してインストールするだけです。

本家サイトからもダウンロードできます。

https://www.dropbox.com/install?os=lnx

設定と起動

以下、単一アカウントで使う場合とマルチアカウントで使う場合を分けて記すので、必要な方だけ見てください。またマルチアカウントのやり方で設定した場合でも単一アカウントで使えます。

単一のアカウントで使う場合

初めて起動したときはブラウザが開くので、アカウント、パスワードを入力します。タスクバーにDropboxのアイコンが出現したら、ブラウザを閉じても大丈夫OKです。

マルチアカウントで使う場合

下記を参考にしました。

https://niftylettuce.com/posts/multiple-dropbox-instances/

※2020/6/9 なくなっていたので、思い出しながら手順を記します。

まず、以下のように各アカウントに対応させるDropboxのディレクトリを2つずつ作ります。

~/.dropbox-(アカウントを示す文字列)

~/dropbox-(アカウントを示す文字列)

dropboxの前に「.」を付けたディレクトリと、付けないディレクトリです。

パーミッションを777にするなど緩くしておいてから、下記を実行すると、ブラウザが開いてDropboxのログインページが開くので、アカウントとパスワードを入力して続けます。

HOME=~/.dropbox-(アカウントを示す文字列)  dropbox start -i

これをアカウント数だけ繰り返します。

二回目以降は下記で起動します。

HOME=~/.dropbox-(アカウントを示す文字列)  dropbox start

下記の資料にスタートアップへの追加法が記されています。

https://www.maketecheasier.com/run-multiple-dropbox-accounts-in-mac-and-linux/

ついでに言えば、Macでのマルチアカウントのやり方も記されています。MacもMac OS XからUnixベースだから同様の考え方で可能だということですね。

補足

1)動いているかどうか心配になったら、端末から下記を実行してみてください。

ps aux | grep dropbox

2)マルチアカウントで使う場合、PCの性能が低いとうまく動きませんでした。一部のアカウントが起動しなかったり、いつの間にか落ちていたりします。低パフォーマンスのLoox M/D15でアカウントごとにユーザを作って、それぞれに単一アカウントを作って動かしていたときは、複数ユーザでのサインインからDropbox起動までは劇遅で大変でしたが、いったん起動させた後は安定動作していました。使うPCが古い場合は、1ユーザ&マルチアカウントで動かすより、アカウント数だけユーザを作って、それぞれ単独で動かした方がよいのかもしれません。

*

Vectorworksベストテクニック100表紙←こんな本を監修しました。

『VECTORWORKS ベストテクニック 100』

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【備忘録:PC・ソフト】Linux MintでOneDriveをマルチアカウントで使う

Linux Mint 19 CinnamonにOneDriveを入れたときのメモです。知識のある人から見ると「??」な部分があるかもしれませんが、以下の手順で問題なく動いています。またUbuntu系では同じやり方で大丈夫だと思いますし、CentOS、Fedoraなど他の系統のLinuxについても下記の資料1に記載があります。

インストール

複数の日本語の解説ページがありますが、一次資料は下記の1であるようです。

  1. https://github.com/abraunegg/onedrive
  2. https://manpages.ubuntu.com/manpages/disco/man1/onedrive.1.html

以下に具体的に実行する手順を記しますが、闇雲にやるのではなく、上記(とくに1)をしっかり読んで概要を把握した上で作業することが大切です。(入力文字列をコピー&ペーストする場合は、ブラウザ側でCtrl + Cでコピーし、Linuxの端末でCtrl + Shift + V で貼り付けます。「apt install」が含まれる行に「-y」を書き加えると、「これでよいかね?」といちいち質問されなくなります。)

sudo apt install build-essential
sudo apt install libcurl4-openssl-dev
sudo apt install libsqlite3-dev
sudo apt install pkg-config
sudo apt install git
sudo apt install curl

curl -fsS https://dlang.org/install.sh | bash -s dmd

ここで返されるメッセージ中に、”source ~/dlang/dmd-2.090.1/activate”を実行せよというメッセージが出てきます。バージョンにより「dmd-2.090.1」の数値が変わるそうなので、実行時に表示されるメッセージの当該箇所をコピー&ペーストして実行します。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

source ~/dlang/dmd-2.090.1/activate

git clone https://github.com/abraunegg/onedrive.git
cd onedrive
./configure
make clean; make;
sudo make install

上記の「source 云々」を実行した後のメッセージに、「一連の作業後にdeactivateしてね」と書いてあったので、このタイミングでやってみましたが問題ありませんでした。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

deactivate

これでインストール完了です。

設定と起動

以下、単一アカウントで使う場合とマルチアカウントで使う場合を分けて記すので、必要な方だけ見てください。またマルチアカウントのやり方で設定した場合でも単一アカウントで使えます。

単一のアカウントで使う場合

まずは設定ファイルを作ります。単一アカウントで使う場合は同期させるフォルダがデフォルトの「/home/(username)/OneDrive」のままでよいので、デフォルトのまま進みます。

mkdir -p ~/.config/onedrive
cp ./config ~/.config/onedrive/config
xed ~/.config/onedrive/config
(「xed」の部分は自分で使うエディタに起き舞えてください。)

ここまでで設定ファイルを準備できたので、いよいよonedriveの初期設定を開始します。

onedrive –config

これを入力するとURLが表示されるので、右クリックしてブラウザを起動するか、まるままコピーしてブラウザのURL欄にコピーして、OneDriveのサインイン画面に進み、アカウント名とパスワードを入力します。(ブラウザを使う作業の間、「onedrive –config」を実行している端末は開きっぱなしにしておきます。)

そうすると確認画面が出た後、ブラウザが真っ白になり、URL欄に文字列が表示されるので、これをまるごとコピーします。「onedrive –config」を実行している端末にURLを入力しろというメッセージが出ているので、Ctrl + Shift + V で貼り付け、エンターを入力します。

次に確認のため下記を入力します。(省略可)

onedrive –synchronize –verbose –dry-run

オプションは前から順に「同期せよ」、「おしゃべりにやれ(=起きていることをひとつひとつ画面で見せろ)」、「状況のデモを見せるだけにしてくれ」という意味なので、実際には同期は行われません。画面表示を見て、これで大丈夫だと思ったら、次を実行して本当に同期します。

onedrive –synchronize

↑↑↑は一回こっきりの同期で、ここで説明している一連の流れの中で省略しても大丈夫だろうと思いますが、やっておいて損はないはずです。

常に同期させるためには下記を実行します。

onedrive –monitor &

以下は自動起動の設定です。

systemctl –user enable onedrive

systemctl –user start onedrive

マルチアカウントで使う場合

考え方としては「上記の単一アカウントと異なり、アカウントごとに設定を作ってやる」ということなので、上記の設定ファイルをアカウントごとに作ることと、onedrive実行時にアカウントを示すオプションをつけてやるという作業です。

アカウントごとの設定ファイルを作るために、各アカウントで使う名前を決めます。たとえばMicrosoftのアカウントが「pokopen@hotmail.com」だったら、「Pokopen」など自分で間違えないものにしましょう。そして、以下のやり方でやれば、同期フォルダ名称はがデフォルトの「/home/(username)/OneDrivePokopen」となります。下準備として下記を実行します。

mkdir -p ~/.config/onedrive
cp ./config ~/.config/onedrive/config

※2つめ以降のアカウントを作るときは、以下を繰り返します。

名前を決めたら、まず同期フォルダと設定ファイルをしまうフォルダを作ります。

mkdir ~/OneDrivePokopen

mkdir ~/.config/onedrivePokopen

アカウント専用の設定ファイルを作るために、元ファイルを上記にフォルダコピーし、アカウント専用にするための編集を始めます。

cp ~/.config/onedrive/config ~/.config/onedrivePokopen/

xed ~/.config/onedrivePokopen/config

↑↑↑↑↑↑↑↑↑ エディタの画面の割と上の方に「# sync_dir = “~/OneDrive”」という行があります。これが同期フォルダを示しているので、「OneDrive」の部分を先に作成したフォルダ名(ここの例では「OneDrivePokopen」)に書き換え、先頭の「#」を削除します(「#」を残すと読み飛ばされるので、効力なし)。結果として、「 sync_dir = “~/OneDrivePokopen”」とないう一文になります。書き換えたら保存してエディタを終了します。

次はアカウント専用のサービス用の設定ファイルを作ります。

sudo cp /usr/lib/systemd/user/onedrive.service /usr/lib/systemd/user/onedrivePokopen.service

sudo xed /usr/lib/systemd/user/onedrivePokopen.service

↑↑↑↑↑↑↑↑↑ エディタの画面の中程に「ExecStart=/usr/local/bin/onedrive   –monitor」という行があるので、アカウント専用の設定ファイルを使うために必要な「–confdir=”~/.config/onedrivePokopen”」を加えて「ExecStart=/usr/local/bin/onedrive   –monitor –confdir=”~/.config/onedrivePokopen”」のようにしてから保存し、エディタを終了します。

いよいよ起動します。このときアカウント専用の設定ファイルを使うためのオプションをつける点が、単一アカウントの場合と異なります。(以下同様)

onedrive –confdir=”~/.config/onedrivePokopen”

そうすると確認画面が出た後、ブラウザが真っ白になり、URL欄に文字列が表示されるので、これをまるごとコピーします。「onedrive –confdir=”~/.config/onedrivePokopen” 」を実行している端末にURLを入力しろというメッセージが出ているので、Ctrl + Shift + V で貼り付け、エンターを入力します。

次に確認のため下記を入力します。(省略可)

onedrive –synchronize –verbose –dry-run –confdir=”~/.config/onedrivePokopen”

オプションは前から順に「同期せよ」、「おしゃべりしながらやれ(=起きていることをひとつひとつ画面で見せろ)」、「状況のデモを見せるだけにしてくれ」という意味なので、実際には同期は行われません。画面表示を見て、これで大丈夫だと思ったら、次を実行して本当に同期します。

onedrive –synchronize –confdir=”~/.config/onedrivePokopen”

↑↑↑は一回こっきりの同期で、ここで説明している一連の流れの中で省略しても大丈夫だろうと思いますが、やっておいて損はないと思います。

常に同期させるためには下記を実行します。

onedrive –monitor –confdir=”~/.config/onedrivePokopen” &

以下はサービスの登録です。

systemctl –user enable onedrivePokopen

systemctl –user start onedrivePokopen

上記をアカウントごとに繰り返せばよいのですが、直ちに次のアカウント設定に移るときは、このままではブラウザがOneDriveにサインインしたままになるのでうまく行きません。だから、ここでブラウザでOneDriveを開いて、サインアウトします。

補足

動いているかどうか心配になったら、端末から下記を実行してみてください。

ps aux | grep onedrive

以上。

*

Vectorworksベストテクニック100表紙←私はこの程度の本を書ける程度の知識とスキルを持ち合わせており、また、30年以上前ですが「Oh!PC」やムック本などで自作プログラムが紹介されたこともあるので、上記は超アブナイ方法ではないとは思います。また25年くらい前からLinuxに触っていますが、造詣が深いわけではありません。自己責任でお願いします。

『VECTORWORKS ベストテクニック 100』

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【備忘録:PC・ソフト】Peppermint 10、Lubuntu 19 でVNC

※「とりあえず動けば良い」という素人的発想による試行記録です。

お古で頂戴したPCを活かすために軽いと言われるPeppermint 10とLubuntu 19を試してみました。Linux Mintで問題だったのがいつの間にかVNCが標準搭載されなくなっていたことで、いくつかの情報を元にVNCのインストールを試してみましたがうまくいかず、面倒くさいのでTeamViewerでつないでいました。以下は、試しにVMWareにインストールし、さらにVMWare Toolsをインストール状態でのお話です。

*

Peppermintを使うのは初めてなのでVNCが使えるかどうか分かりません。情報を探したところ下記が見つかりました。

Peppermint 10 Linux Experiment Install and Setup GMH-087

Peppermint 10のインストール、壁紙の変更、VNCのインストール、Chromiumのインストールなどが動画(英語)で説明されています。説明どおりに進めたら容易にインストールできました。

  1. パッケージマネージャで「vino」を探して、インストールする。
  2. ターミナルで下記を実行する。
    gsettings set org.gnome.Vino require-encryption false
    gsettings set org.gnome.Vino prompt-enabled false
  3. ターミナルでvinoを起動する。
    /usr/lib/vino/vino-server

以上で、無事にVNCでつながりました。ただし、上記動画の説明にもありましたが、起動するたびに上記の3を行う必要があります(vinoを起動したターミナルを閉じると終了する)。そこで自動起動に設定しました。ところが再起動すると画面が真っ暗で使えなくなりました。そこで、いったんバーチャルマシンを削除して、新しいバーチャルマシンにPeppermintを入れ直し、VMWare Toolをインストールせずにやってみましたがダメでした。Peppermintにこだわりがあるわけではないので、バーチャルマシンでの試行はここで中断しました。しかしPeppermintはかなり軽そうだったので、バーチャルマシンではなくPCで再挑戦しようと思います。

追記(2020/2/10)

その後、FMV AH30(2011年夏モデル, Celeron 925, RAM 3GB)にインストールしたところ、上記の方法でVNCは問題なく動きました。AH30は音楽ライブラリを入れて、音楽再生専用で使ってみていますが、以前、Linux Mintを試したときより圧倒的に軽く、使い物になりそうです。なおUSBオーディオ(USB – SATA 変換アダプター REX-U30ST3-A )も問題なく認識されました。音楽再生以外はブラウザを使うくらいです。もっさりしていますが、それなりに使えるレベルです。

*

次はLubuntuです。

どちらもUbuntuがベースだから大丈夫だろうという素人考えで、上述のPeppermintと同じことを試したらうまくいきました。これでOK!

自動起動の設定は、設定>LXSessionのデフォルトのアプリケーション で行いました。

*

気をよくして、以前失敗したLinux Mintでも同じ方法を試したら、あっけなくつながりました。

自動起動の設定は、設定>Startup Applications で行いました。

 

 

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【備忘録:PC・ソフト】誤削除したmicroSDカードの動画の復元とバッチファイル

microSDカード上のドライブレコーダー( Kenwood DRV-630)のファイルを過って削除したので、復旧を試みました。

削除したファイルを取り出す作業自体はソースネクストの「救出®ファイル復元」でたやすく終わりました、、、と思ったら、MP4ファイルが開けません(NMEAの方は問題ありませんでした)。その理由は分かりませんが、「MP4 修復」で検索したらいくつか情報が見つかったので、複数のサイトで言及されていた下記の方法を試したら、動画ファイルは無事に開けました。なお、私はMP4の修復に使いましたが、MP4 / AVI / H264 / H265 に対して有効であるようです。

https://tehnoblog.org/video-repair-guide-corrupted-mp4-avi-h264-file-fix/

(上記を日本語で解説したサイトもありましたが、元ネタの方を掲載します。)

ところが、上記の説明は1つのファイルの復旧についてなので、ドライブレコーダーのように数十個以上あるような場合にひとつひとつファイル名を打ち込みながら復旧するのは苦痛です。

そこで、いつものようにMS-DOSコマンドとExcelを使ってバッチファイルを作りました。

私はffmpeg自体の細かいことが分からないので上記のHPの通りにやりましたが、STEP 8,9あたりは他のやり方(=オプションの使い方)があるかもしれません。

またバッチファイルのループ処理が分かっている人にとってはExcelは不要です。というか、そもそもこのブログの情報も不要ですね。だから、以下はバッチファイルを扱ったことのない人向けの説明です。

※バッチファイルの説明は「知識ゼロからのwindowsバッチファイル超入門」が分かりやすいです。興味あれば検索してみてください。

以下の手順は、削除して復旧したMP4ファイル群に限った方法ではなく、たんに開けなくなったMP4ファイル群に対しても使えます。またExcelがインストールされていて、かつ、拡張子CSVがExcelに関連づけられていることを前提としています(普通にExcelをインストールしたら勝手にそうなっています)。

【手順】

  1. 上記のHPのSTEP 7までを実行します。
  2. STEP 7で用いる健全なMP4ファイルは同じドライブレコーダーで録画した過去の動画を使いましょう。具体的には「recover_mp4.exe good.mp4 analyze」の「good.mp4」の代わりに自分の動画ファイル名を使うということです。また、上記のHPの説明は修復したい動画ファイルをffmpeg/binフォルダに入れた場合なので、手動で修復したい動画ファイルをffmpeg/binフォルダにコピーしておきます。
  3. コマンドプロンプトを開き、復元した動画ファイルのフォルダに移動します。たとえば、動画をE:\ffmpeg/binに入れていたら、コマンドプロンプトで「CD  E:\ffmpeg/bin <enter>」、「E: <enter>」のように入力します。なお、「E:\」の「\」(バックスラッシュ)は、フォントの都合でバックスラッシュに見えると思いますが、キーボードで半角の円マークを打ち込んでください(以下同様)。
  4. この状態で、「dir /b *.mp4 > aaaa.csv <enter>」と入力し、ファイル名リストを作成します。

    ファイル名のaaaaの部分は任意です。一過性のファイルなので、私はaaaaのように意味のないファイル名にして、重要なファイルと差別化しています。また、この作業の後、コマンドプロンプトのウィンドウを閉じてもOKですが、やり直す場合のことを考慮してそのままにしておきましょう。

  5. エクスプローラーでaaaa.csv をダブルクリックするとExcelが開いて、A列にファイル名一覧が表示されます。
  6. B1に拡張子を取り除いたファイル名を入れるために、計算式「=LEFT(A1,17)」を入力します。(2つめのパラメータ「17」はDRV-630 などKenwood製品の場合であって、使用するドライブレコーダーがどのようなファイル名を付けるかによって、異なる数値になります。)
  7. C1に上記のHPのSTEP 8「recover_mp4.exe bad.mp4 recovered.h264 recovered.aac」に相当するコマンドを作るために下記のように入力します。

    =CONCATENATE(“recover_mp4.exe “,A1,B1,”.h264 “,B1,”.aac”)」

  8. D1に上記のHPのSTEP 9「ffmpeg.exe 30 i recovered.h264 i recovered.aac bsf:a aac_adtstoasc c:v copy c:a copy recovered.mp4」に相当するコマンドを作るために、下記のように入力します。

    =CONCATENATE(“ffmpeg.exe -r 30 -i “,B1,”.h264 -i “,B1,”.aac -c:v copy -c:a copy “,A1)

    Excelの計算式の最後の「A1」についてですが、「A1」と書くと元ファイルと同じファイル名で修復されます。それが困る場合は「A1」ではなく「”recovered_”,B1,”mp4″」のように記すと、元ファイル名の先頭に「recoverd_」が追加されたファイル名になります。

    それから、私はドライブレコーダーの音声録音をオフにしているので上記ではエラーになりました。そこで、音声に関わる部分を除いたコマンドを作りました。

    =CONCATENATE(“ffmpeg.exe -r 30 -i “,B1,”.h264 -c:v copy “,A1)

  9. B1~D1セルをドラッグして選択し、D1セルの右下の■をドラッグして、A1の最下行に至るまでずるずるっとコピーします。(下画像のようになります。)
    2019-10-22_105734.png
  10. メモ帳などのテクストエディタを起動します。
  11. Excel表の最上部のCをクリックしてC列すべてを選択して、Ctrl+Cでコピーし、メモ帳に移ってCtrl+Vで貼り付けます。
  12. メモ帳の「名前を付けて保存」で保存ダイアログを表示し、下部の「ファイルの種類」を「すべてのファイル」に変更してから、その上の「ファイル名」に「recover_all.bat」と入力して保存します。

    保存ファイル名に関して重要なのは、拡張子「bat」です。上の例の「recover_all」の部分は何でもかまいませんが、必ず「.bat」を付けてください。「bat」はバッチファイルを示す拡張子なので、間違えると動きません。

  13. 手順11,12と同様に、D列の内容をメモ帳にコピーし、「remake_all.bat」のようなファイル名で保存します。
  14. ここまでできたらExcelを閉じてもOKです。適当なファイル名を付けて保存してから終了します。
  15. エクスプローラーで、12で作成した「recover_all.bat」をダブルクリックします。勝手にコマンドプロンプトのウィンドウが開いて処理が始まります。
  16. 手順15が終了してコマンドプロンプトのウィンドウが自動的に閉じられたら、修復前のMP4ファイルをどこか適当なフォルダに移動させるか、削除します。(手順8のところで、元ファイルと異なるファイル名で修復するようにした場合は、移動や削除は不要です。)
  17. 手順13で作成した「remake_all.bat」をダブルクリックします。再びコマンドプロンプトのウィンドウが開いて処理が始まり、終わると勝手に閉じます。
  18. 以上で修復できているはずです。できあがった動画ファイルを確認しましょう。また修復前のファイルが不要であれば削除しましょう。

以上です。

さて、話をmicroSDカードで誤削除した動画の復元に戻します。すべてのファイルを復元できたのですが、異なるファイル名で同じ内容の動画ができたりしていたので、無事に復元できたのは一部だけでした。誤削除した後、microSDカードは手つかずのまま復元作業を開始したのですべて無事に復元できると考えていましたが、残念な結果に終わりました。

そこで、ソースネクストの「救出®ファイル復元」以外(※)のファイル復元ソフト、たとえばGlary Undelete で試しましたが、結果は同様でした。つまり、ファイル復元ソフトの性能ではなく、microSDの状態そのものが復元できないファイルがあった原因でしょう。microSDについては詳しくないし、とくに調べる気もないので、原因は分からずじまいです。

(※)私が使っているソースネクストの「救出®ファイル復元」はO&O社のOEMなのでO&O社以外のものです。またソースネクストのソフトの売り方から見ると「救出®ファイル復元」はバージョンによってOEM元が異なる場合があるだろうから、「救出®ファイル復元」だからといってO&O社であるとは限りません。

*

ところで、Excelでコマンド文字列を作る作業はsedでも可能です。頻繁に同様の処理が必要になる場合はsedの方がスマートだし、楽しいです。

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VLC Media Playerで修復できるという情報もありましたが、私の場合はできませんでした。面倒くささを回避するには、まずVLC Media Playerで試みて、だめなら上記の方法を使う手順の方がよいだろうと思います。

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【備忘録:PC・ソフト】WindowsからMacにリモートデスクトップ接続

これまでは、WindowsからMacにリモート接続する時、Team Viewerを使っていましたが、新しい方法を見つけました。「新しい」ではなく、「灯台下暗し」であっただけですが、、。

Linux mintを入れたLOOX M/D15をファイルサーバ的に使っていて、WindowsからVNC Viewerで接続してメンテナンスをやっています。で、今日になって初めて、MacもVNC で繋げられることを知ったので、VNC Viewerで試してみました。

Mac側は共有の設定が必要です。

2019-06-15_205727.png

2019-06-15_210008.png

上の黄色いマーカー部にMacのIPアドレスが表示されるので、これを憶えておいて、次はWindows側でVNC Viewerを起動して、File > New Connection と進んで、接続設定を作ります。VNC Serverのところ(下の黄色いマーカー部)に、上で憶えたIPアドレスを記入します。Nameは分かりやすいものを。

2019-06-15_210428.png

これでWindowsからMacを操作できます。

 

 

 

 

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【備忘録:PC・ソフト】InDesignにPDFをまるごと取り込む

InDesignにPDFをまるごと取り込む手順です。(InDesign CC 2018 Windows版で確認。)

  1. 「ウィンドウ>ユーティリティ>スクリプト」と進んで、スクリプトパレットを開きます。
  2. スクリプトパレット内で「アプリケーション>Samples>VBScript>PlaceMultipagePDF」 と進むとファイル選択ダイアログが開くので、PDFファイルを選びます。
  3. 開いているドキュメントに取り込むか、新規ドキュメントに取り込むかの選択ダイアログが開くので必要に応じて決めます。(開いているドキュメントに取り込む場合は、何ページ目から取り込むかを決定するダイアログが表示されます。)

 

 

 

 

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【備忘録:PC・ソフト】 Yahooカーナビのデータ通信量

スマートフォンアプリのYahooカーナビの使用量を調べてみました。下のグラフは、とある一週間の一日ごとのデータ通信量合計です(文末注参照)。

yahoocarnavi_cr.jpg

走行時間からデータ使用量を概算すると、1時間あたり 10 MB をやや下回る程度になりました。

【注】
事前にWiFi環境で全体図と目的地の拡大地図をチェックしているので、地図データの一部はキャッシュに入っていたデータが使われたはずです。一方で、Yahooカーナビ以外では毎日数十通のメールをチェックした程度なので、メールで使った通信量とキャッシュ内の地図データ量を相殺できると考えれば、上図の数値はYahooカーナビの通信量をわりと正確に反映しているだろうと思います。

 

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【備忘録:PC・ソフト】TeamViewerのIncoming LAN connectionsの意味合い

下記が使い方(設定)に関して役に立つ場合もあるようですが、英語の読み方を説明しているだけです。

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TeamViewerのオプションにある「受信LAN接続」の選択肢の意味がいまひとつピンと来ないまま使っていました。この言葉の意味を積極的に調べる必要がなかったので放置していましたが、Linuxマシン構築時に英語版を入れたところ意味が分かりました。「英語版では意味が分かる」=「日本語訳がよろしくない」ということです。

まず「受信LAN接続」の「受信LAN」が意味不明です。これは英語版の「Incoming LAN connections」に相当するので、「LAN内での接続」とでも言った方が分かりやすいでしょう。もっと具体的に言えば「LANでつながっていてTeamviewerが動いているデバイスとの接続」。(文法的には”incoming”は形容詞なので「incoming=入ってくる」が「LAN connections=LANでの接続」を修飾します。「受信LAN」と訳せなくはないのかもしれませんが、受信LANと訳すのは適切ではありません。)

tvincominglan.png

次に3つの選択肢ですが、

  • 非アクティブ化済み (英語版 = deactivated
    → 何かしらのネットワークにつながっているPCにパートナーIDで接続する設定で、意味不明な「非アクティブ化済み」は「deactivated」の訳です。「de + activated」、 つまり 「incoming LAN connections(LAN内での接続)を activate していない状態」ということですから、具体的には「LAN接続の機能を使わない」、すなわち「同一LAN内にあろうとなかろうと、インターネット経由で他のPCに接続する状態」を示します。LANで接続されている場合は遠回りになる(LAN内で接続するよりパフォーマンスが低下する)はずです。
  • 同意 (英語版 = accept
    → LANでつながっているPCにはIPアドレスを使っても接続できます。これは、そのための選択肢です。「accept」は動詞なので、せめて「同意する」と訳してほしかったところですが、この場合は「同意する」ではなく「受け入れる」の意味です。つまり「Imcoming LAN connections」を「受け入れる」ので、具体的には「LAN内で互いを接続する」という意味になります。ところが”accept exclusively”(下記)という、もうひとつの選択肢があることから、LAN内でもインターネットでもどちらでも接続できる設定であると分かるから、「LANでもインターネットでもどちらでも接続できる状態」と捉えるのが適切なのだろうと思います。
    実際の利用上で重要なのは、「LAN接続」の場合「パートナーIDとしてIPアドレスを用いる」ことになります。
  • 同意のみ (英語版 = accept exclusively
    → LANでつながっているPCにIPアドレスを使って接続する「accept」を「同意する」と訳したら意味が混乱することは上に書きました。このオプションにおける問題は「exclusively」での訳し方で、たしかに辞書の最初には「専ら(もっぱら)」とか「…のみ」というような訳語があるので、これで訳すと「専らLAN接続を受け入れる」となります。「専ら」=「それだけを」と考えればよいのですが、「exclusively」という副詞が「exclusive」という形容詞に由来することから考えてみると分かりやすいです(「exclusive」は「exclude」という動詞に由来しますが、ここでは動詞まで戻らなくても意味を掴めます)。「exclusive」は「排他的」つまり「あるものを採って、その他を除外している状態」を示します。だから、「accept exclusively」は「Incoming LAN connection だけを使ってその他を使わない」という意味で、「インターネット経由の接続を許さず、LAN接続のみで使う状態」を示します。

以上で、自分の利用状態に適した選択肢が決まるでしょう。しかし、ここまで考えてみなくても多少の試行錯誤によって同様の結果を得られます。

*

この例のように、漢字かな混じり文の意味不明な羅列でしかないのにローカライズしたつもりになっているソフトは山ほどあります。「山ほどある」というより、意味が分かるローカライズができているソフトは希少です。日本人が翻訳に関わっているのだとすれば、日本の外国語教育はまだまだダメだということを示していますね。(TeamViewerについて言えば、全体的にはわりと分かりやすい日本語になっていると思います。)

英語の勉強には良い辞書が必須です。

リーダーズ英和辞典以来、感心した英和辞典=ルミナス英和辞典 。中高生向きですが、暇つぶしに読むと楽しいです。辞書がてんこ盛りにされた電子辞書はそれなりに魅力的ですが、辞書を読む楽しみは電子辞書では得られないと思います。

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