【雑記】AV Linux MX EditionでPCをオーディオマシンに
数日前にLinux Mint機のオーディオマシン化について記したばかりですが、その後のネットサーフィンでAV Linux MX Editionというオーディオに特化したLinuxに行き当たりました。MX Linuxがベースとのことですが、MX Linuxを使った経験はありません。
サイトの紹介で見たデフォルトの背景がオーディオ機器っぽい雰囲気で素敵なので、さっそく仮想マシンとしてインストールしてみました。CD(ISO)からの起動時に使用言語、キーボード、タイムゾーンを設定できますが、日本語化の状況が不明だったので、使用言語は英語のままで、キーボードをjp、タイムゾーンはTokyoで進めました。
インストールは馴染んだUbuntu系とは異なりましたが、画面の指示通りに進めば問題ありません。面白いというか便利だと思ったのは、インストール中のコンピュータに名前を付ける画面でSAMBAを設定できる点です(SAMBAについては後述)。インストールはスムーズに終了しました。
デスクトップ環境はXfceで、使いやすく動きも良い感じです。
仮想マシンでうまく行ったので、Linux Mintでオーディオマシン化していたDell Inspiron 11にインストールしました。AV Linux MX Edition起動USBメモリ作成にはLinux Mintに標準で入っているUSBイメージライタを使いました。
失敗してもMintに戻れるように、HDDを遊んでいる他のHDDに付け替えて(Dell Inspiron 11はこの半年ほど実験的に使っていて、裏蓋もHDDもネジを外したままの状態なので1分でHDD付け替えできる状態)、USBメモリで起動し、使用言語は英語、キーボードはjp、タイムゾーンはTokyoとしてインストールしました。
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インストール時にWiFiにつないでくれなかったので、起動後にまずWiFiを繋ぎました。それからいつものアップデートや不要ソフトのアンインストールなどを行いました。
- アップデート後は習慣となっているターミナルを使った「sudo apt update && sudo apt upgrade -y」でやりましたが、メニューの中に「MXアップデーター」というのがあったので、たぶんそれでできるのだと思います。
- インストールもアンインストールもドック(パネル)にデフォルトで入っている「MXパッケージ・インストーラー」で可能です。一覧の中で複数選んでおけばまとめて進めてくれます。
追加でインストールしたのは、何やら評判の良いAudacious、スマートフォンを簡単にリモコンにできるClementine、毎度おなじみのTeamviewerとMicrosoft Edgeで、アンインストールしたのはInspiron 11上では絶対に使わないであろうGimpとInkscape、あまり好きではないFirefox、その他オーディオマシンでは使う当てのないFilezillaやTransimissionなどです。
ところで、MXパッケージ・インストーラーは非常に使いやすいです。Linux Mintの「ソフトウェアの管理」も使いやすいと思っていましたが、好き嫌いで言えばMXパッケージ・インストーラーが勝ります。
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SAMBAはとても簡単でした。ファイルマネージャーで共有したいフォルダを右クリックすると表示されるメニューの下の方にある「Share a “Read Only Folder with Samba」を選べば読み込み専用、「Share a “Read and Write” Folder with Samba – USE CAUTION!」を選べば読み書き可能になります。
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さて、Linux Mint のバージョン20ごろからの新機能WarpinatorがWindowsとのファイル共有にわりと便利なので、使ってみています(別記事)。WarpinatorはLinux Mint独自のものらしく他のUbubtu系Linuxで試した時に「sudo apt install warpinator」でインストールできませんでした。ところがAV Linux MX Editionできてしまいました(試していなけれどMX Linuxでもできるはず)。
「MXパッケージ・インストーラー」の上部「MXテスト版リポジトリ」のタブをクリックするとここから先はテスト版であるから気をつけろとの警告が表示されますが、そのまま進んで「warpinator」で検索すると一覧に現れます。それにチェックを入れてインストールするだけです。
その後、Warpinatorで大量のファイルを送ろうとしたら途中で止まってしまいました。何度か繰り返してみたけれど不安定でした。もしかしたらテスト版だからかもしれません。
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音質はオーディオマシン化したLinux Mintよりわずかにクリアかつ柔らかい気がしないではないですが、気のせいレベルだと思います。見栄えが良いのでInsprion 11はAV Linux MX Editionで使うことにし、Linux Mintを入れてあったHDD(こちらの方が性能がよい)を戻してAV Linux MX Editionをあらためてインストールしました。LinuxのインストールはWindowsやmacOSよりぐっと楽なので苦になりません。
Mac miniの方もLinux Mintでなければならない理由がないので、Inspiron 11 が調子よければそのうちAV Linux MX Editionに入れ替えようと思いますが、当面はAV Linux MX Editionが普通の作業の時に使いやすいかどうかの検証です。