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【道具】ATOKを捨てる時が来たようだ

私の使い方も原因なのでしょうが、ATOKがバージョンアップする度におかしな変換が増えてきたことを数年前に書きました。

使いにくさを感じながらも、あるいは一時的に浮気したりしながらも腐れ縁で使い続けていましたが、一月ほど前にメインPCをクリーンインストールした時、少し悩んだもののATOKのインストールをやめました。このときは永久にATOKとおさらばするつもりはなく、しばらくMicrosoft IMEを使ってみてから再考するつもりでした。

ところで、ATOK単体での販売は2017年が最後で、その後は一太郎を買わずに新しいATOKを使いたければATOK Passportを契約しなければならなくなっていました。そのころの状況が下の記事です。

下の記事に書いたように、そもそもATOKは積極的に使い始めたわけではありません。Fixer3、松茸亡きあとに残ったのがATOKとMicrosoft IMEで、当時のMicrosoft IMEは使えたものではなかったから消去法でATOKしかなかったのでした。しかし結果として使用期間としてはATOKが最長でした。だから手はATOK風に馴染み切っています。

先日一太郎2022の案内が届きました。そろそろ拝観料を払っても良いころかな?と思いながら案内を読んだら、付属するATOKはATOK Passport版の1年版であることが分かりました。毎年ATOKや一太郎をバージョンアップする人やATOK Passportユーザならそれで良いのでしょうが、その一方で買い取り版ATOKを数年に一回バージョンアップするだけだった私のような、金儲けの側面から有難くない客が切り捨てられた模様です。ADBを切り捨てると同時に、拡張キーボードIIユーザを捨てたAppleのようなものです(ADBを切り捨てられたときはADB~USB変換アダプタでしのぎましたが)。

一太郎2022の販売開始まではPassport版でないATOK付きの一太郎2021が販売されるので、これを買って(私が所有する最新版=2016よりは新しい)ATOKを使ってみようかという考えが一瞬脳裡をよぎりましたが、そうしたところで数年後にはATOKを捨てるかどうか再び悩まなければならないので、その考えは却下しました。

さて、Microsoft IMEを使い始めて約1か月を経た今、「ATOKでないことについて何も困っていない」ことが分かりました。だから一太郎2022の登場によるATOK販売形態の改悪を機会にATOKとは(多分)永久におさらばすることにしました。Linuxで使っているMOZCの使い心地がよいので、再度Windows版のGoogle日本語入力を使うことも検討しようと思っています。(同様の心持ちのATOKの長年ユーザは少なくないのではないかなぁ?)

今から思うと、変換結果に違和感を感じだした時点でスパッとやめておけば良かったです。

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ところで、ATOKに関して私が思ったのと同様のことが記された記事を偶然見つけました。今から2年数か月前の、スタパ齋藤さんの『さよならATOK、こんにちはGoogle日本語入力♪』です。

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いずれにしても人でも物でも腐れ縁が切れるとスッキリしますが、ATOKはそれなりに大切にしてきた道具であるからとてもとても残念、20年ほど前にMacを捨てた時と同様の感覚です(といいつつ、Bootcamp専用マシンだったMac mini mid 2011にBig Surを入れてジュークボックスとして使っている今日この頃)。

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追記(2021/12/17)

今日「ATOK開発チームより皆様へ」というDMが届きました。普段なら読まずに捨てますが、つい先日ATOKをやめたせいか、ふと興味が沸いて読んでみました。

「間違った日本語への気づき/正確なことばの意味の確認/他の表現への言い換え/入力中に先回りした候補の提示」などにより、ただ「ことばを入力するツール」にとどまらないそうです。しかし、これらの4項目を満たすことがたかが一民間企業にできるはずがないし、一民間企業が生きている言葉の方向性を示すのはあまりにも傲慢です。

そして、以下の一文は決定的です。

今回より、一太郎搭載のATOKも、従来の「ATOK Limited」からより時代に合った日本語を扱い、常に新たな入力体験を提供する 「ATOK Passport」へと大きな進化を遂げました。

Passport版であろうとなかろうと変換エンジンが同じで、オンラインから引いてくるデータを端末内に保持できればPassport版である必要はありません。ひとりのユーザとして見ると、変換についてのPassport版の恩恵はゼロなので、「進化」ではなく単なる「値上げ」です。

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CADやCGのソフトも同様ですが、人間の創造行為に強く関わるソフトは、ソフト自身に意図を持たせず、アシスタントとしての素直さや実直さのみを高めることが重要です。その意味で現在のATOKは根本的に間違えています。そして、このような考えのソフトは「表現の自由」を奪う恐れがあります。道具によって「表現力の不自由」を補うなら良いのですが、道具が「表現の自由」を規定してはいけません。私がATOK 2008のころから感じ始めた違和感は、そのようなことが根底にあったのかもしれません。

ということで、今回のDMのおかげで心底からスッキリとATOKとほぼ確実に永久におさらばです。ジャストシステムの方はオンラインショップのポイントが残っているので、しばらく付き合いは続きそうです。

カテゴリー:道具
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