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【道具】Google Classroom用にLinux Mint 20をセットアップ

※以下、Google Classroomを教員の立場で使う場合の話です。一部は学ぶ側にも役立つかもしれませんが。

昨年コロナウィルス禍の影響で開始したオンライン授業で、私が非常勤講師を務めている某学校はGoogle Classroomが採用されました。しかし本業用PCに非常勤用のアカウントを登録すると後が面倒くさいので、専用のWidows 10環境をバーチャルマシンとして構築して使っていました。

一方、非常勤先では専用のMicrosoftアカウントを作ってそれでログオンしていますが、諸般の事情で個人データが完璧に守られる状態ではありません。バーチャルマシンを使えば保護を強化できると考えていましたが、余っているWindows 10のライセンスがなく、このために追加購入するのもばかばかしいので、デリケートなデータはPC上に残さないようにしていました。これはかなり面倒くさいです。

それから、Google Classroomで課題などを入力するとき、保存の度に意図しない空白行が挿入されて見た目がどんどんマヌケになっていきます。改行コードの問題かと思って愛用の秀丸エディタでCR,LF,LF+CRに変換して試してみても改善しませんでしたが、もしかしたらLinux上で扱えばうまく行くのかな?という根拠のない希望がありました。

昨日、いまさらながら、ブラウザ上でGoogle Classroomを使うだけだからLinuxでいいではないか!、Linuxならライセンスが不要だから非常勤先でも環境を構築できるではないか!と思いついて、早速構築しました。

使用したLinuxのディストリビューションは、気に入っている Linux Mint cinnamon)の現時点の最新バージョン20.2です。

インストール後、不要なアプリケーションをすべて削除した後に以下を行いました。

Chromeのインストール

ターミナルを開いて;

sudo apt update

sudo apt install -y google-chrome-stable

Google Driveのマウント

Google Classroomは学生の提出物などがGoogle Driveにアップロードされるので、Google Driveの利用が必須です。Linuxの場合は幸いと(※)ローカルに保存できないので、オンラインドライブを直接マウントすることになります。(※「幸いと」というのは、私の担当授業で扱うデータファイルサイズが非常に大きくローカルに保存すると膨大な領域を食われるので、オンラインのまま扱いたいからです。)

Google Driveのマウント手順については、たくさん情報があります。まずインストールは;

sudo add-apt-repository -y ppa:alessandro-strada/ppa

sudo apt update

sudo apt install -y google-drive-ocamlfuse

次はマウントの準備(認証、マウントするディレクトリの作成);

ターミナルを開いて、

google-drive-ocamlfuse

後は画面の指示通りに奨めて認証を終える。

mkdir ~/GoogleDrive/ (保存ディレクトリの場所と名前は任意)

起動するには;

ターミナルを開いて、

google-drive-ocamlfuse ~/GoogleDrive/

起動するたびに上記をやるのは面倒くさいので、以下の内容のシェルスクリプトを作成;

#1/bin/bash
google-drive-ocamlfuse ~/GoogleDrive

これを適当な場所に、適当な名前で保存します。私は、/home に、MountGoogleDrive.sh の名前で保存しました。

次は、自動起動するように設定します。

スタートボタン>設定>自動開始させるアプリケーション

以上で起動時に自動的にマウントされるようになりました。ファイルはローカルにないことに留意して使いましょう。

ウェブアプリの設定

今まで知りませんでしたが、Linux Mint のバージョン20.1から「ウェブアプリ」という機能が搭載されていたようです。これは簡単に言えば特定のwebページをアプリのごとく起動するツールです。たとえばGmailの場合はブラウザを開いてGmailにアクセスするのではなく、アイコンのクリックでGmailを呼び出せるのでとても便利です。(Windowsのツールバーに相当するパネルに入れておけばさらに楽に起動できます。Windowsでも同等のことができますが、、、。)

私はバーチャルマシンを使っていることからドライブ使用量を大きくしたくないので、DropboxやOneDriveをアプリとして入れたくないので、いちいちブラウザからアクセスすることになります。これはちょっと面倒です。しかしこれらもウェブアプリとして設定すれば簡単に起動できるので、ファイルを直接読み書きしない使い方であればアプリを入れなくても大きな不便はありません。だから、DropboxとOneDriveをウェブアプリ化しました。

さて、非常勤先の教員用PCは専用のMicrosoftアカウントでログオンするようにしており、そのアカウントでMicrosoft の付箋(Sticky Notes)を同期して複数マシンで使っていました。そこでSticky Noteも下記のようにしてウェブアプリ化しました。

Microsoft Sticky Notesは、Sticky Notes同士だけでなくOutlookの「メモ」にも同期されます。これが意外と便利ですが、Linux用のMicrosoft Sticky Notesがないので、アクセスするにはオンライン版のOutlookを使うことになります。

上述のSticky Notesのウェブアプリ化というのは、実際にはOutlook.comでメモを開いたときのURLを用いてウェブアプリ化したということです。

この作業中に気づいたのは、Microsoft OfficeのWeb版があるではないか!ということです。普段はデスクトップ版を使うので、Windows 10のバーチャルマシンを使っていたときにはWeb版の存在を忘れていました。Microsoft OfficeのWeb版はデスクトップ版と比べると機能が貧弱ですが、当該オンライン授業においては、私は出席、課題提出、成績処理にExcelを、学期に数枚程度の文書作成にWord使うだけなので、Web版で十分です。当初はLinux上でのExcelやWordファイル処理を想定してLibreOfficeを残していましたが、WordとExcelのウェブアプリ化と同時にLibreOfficeをアンインストールしました。

Libre Officeのアンインストールはスタートメニューからもできますが、ワープロ、表計算、、、とひとつずつやることになって面倒くさいので、ターミナルで一気にやりました。

sudo apt remove –purge libreoffice*

その他、課題や資料作成と蓄積のために補助的に使っているEvernoteとWordpress.com、操作説明動画を配信するために作っているYouTubeチャンネルをウェブアプリ化しました。ウェブアプリは便利です!

ここまでやるとGoogle Classroom用のバーチャルマシンをLinuxにしたメリットが見えてきます。結局、得られる恩恵の大半は、一般に言われるLinuxの動作の軽さ、容量の小ささです。Google Classroomを使う点からは、ブラウザ(私はChrome使用)で操作するので、WindowsだろうかmacOSだろうがLinuxであろうが相違は皆無でメリットはありません。だから、ウェブアプリによって操作の手間を減らせることと、無料で同じ環境を複数構築できるのが、一般的なWindows vs Linuxの比較における最大のメリットのように思えます(一般にはたいしたメリットではないかもしれません)。

また、意外だったのが日本語入力システムのMozcがとても優秀であることが、課題書などテキスト作成における小さなメリットになりそうです。これまではファイルサーバ用にLinuxマシンを構築していたので、日本語入力は不要でした。だから一度もまともにMozcを使ったことがなかったため、使い勝手も変換効率も全く知りませんでした。ところが今回少し本気で使ってみたら、なかなか素晴らしいです。今までに使った日本語入力システムで最も好きで、30数年経った今でも復活を願っている Fixer3 に何となく感触が似ている印象があるのも嬉しいです。テキストを書くだけだったら Windows+ATOK をやめて Linux+Mozc にしてもよいのではないかとさえ思ってしまいました。手に馴染んだ秀丸のLinux版があればベストですが、Linux Mintで標準的にインストールされるxedもわりと良いです。一方、Mozc の単語登録のインタフェースは今ひとつですが、テキスト形式の単語リストを辞書にインポートできるので、さまざまなFEP/IMEで40年間作りためてきた辞書をちょっとした手間で持って行けます。

Mozcがわりと良いのでWindows版があったら嬉しいと思って調べたところ、MozcはGoogle日本語入力に由来するオープンソースプロジェクトだとのことです。Google日本語入力は数年前に一時期試してみたものの、ATOKに戻した経緯があります。MozcのWindows版を作れないことはなさそうですが、手間がかかるので断念することにしました。

なお私はバーチャルマシンで動かすので、バーチャルマシンがどうのこうのと記した部分がありますが、実際にはLinux かWindowsかという話であって、バーチャルマシンだからどうのこうのということではないです。

*

ということで、とくにウェブアプリのおかげで予測したより大きな利便性が生まれそうです。後期は非常勤先でもLimux Mintのバーチャルマシンを使ってみるつもりです。バーチャルマシンをUSBメモリに入れて持ち運ぶ手もあります(Linux をUSBメモリから起動すればよいのでは?という意見があるかもしれませんが、授業ではLinuxでは動かないソフトを複数使うので無理なのです)。

また、冒頭に書いた「意図しない空白行が挿入されて不細工になる問題」については、後期の課題書を作りながら観察してみようと思います。

カテゴリー:雑記
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