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【教育】音声合成ソフトを使って、ナレーション付き動画教材を作成

ARCHICADの操作説明の動画を作って、YouTubeで公開しています。

もともとは授業の補助教材として作り始めたものですが、ほとんどの動画を一般公開しています。アクセス総数は多くはないですが、わりと世界中からアクセスがあり、昨年のコロナ禍によってチャンネル登録者も1000人を超えました。

現在の動画は音声なしです。作り始めたころは、画面操作をキャプチャしてちょちょっと切り貼りしただけでした。しかし、やはり分かりにくいところがあるので、PowerPointで作った説明スライドを挟み込んだり、ショートカットなどのキーをかぶせて表示するなどして、操作を分かりやすくしています。

授業で用いても、8割くらいの学生は動画だけで理解してくれますが、2割くらいの学生は現状の動画では無理があるようです。率直に言えば、それらの学生はほとんどの場合、観察力が欠如していて、動画で示しているものがきちんと見えていないようです(こういう学生たちは文章も読めません。だから教科書をやらせても、まともに進められません)。当人の能力や学習姿勢の問題だと言い切りたいのはやまやまですが、万人が理解できる教材を作ることはそれなりに有意義なので、音声による解説を加えた方がよいかもしれないと思っていました。

それだけが理由ではないのですが、数日前、音声合成ソフトの『かんたんAI Talk 3』を入手しました。基本的な操作を覚えたので(といっても難しい操作はひとつもありませんが)、ナレーションつきの動画を作ってみました。

最初の2つは2分くらいの動画ですが、3つめに作ったものは内容が多いので20分近い動画になりました。

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これを作った結果として、以前からうすうす感じていたことではありますが、あらためて次のことをはっきりと認識できました。

操作自体は映像で分かることを目指して動画を作っているので、今まで通りで良い。しかし映像だけでは「操作の意味や背景」が分かりにくい場合がある。そして、こういう場合に文字だけを画面に映して読ませようと思っても読めない人/読まない人がいるから、ナレーションを入れて「聴かせる」のは、なかなか良いことだ。聴かない人もいるだろうが、そこまでは面倒を見切れない。

しかし、ナレーションを入れると動画作成にかかる時間が飛躍的に長くなります。上記の動画の場合は、映像編集だけなら数十分で完了したはずですが、ナレーションを付けたため、ほぼ一日かかってしまいました。作業に慣れていないことも時間がかかった理由ではありますが、ナレーションの文章作成に相当時間を費やしてしまいました。またナレーションによって動画の長さも倍増することから、いくら慣れてきても半日はかかりそうです。

対面授業で上の動画の内容を説明する場合は、動画の長さと同じ20分弱で終わります。動画をつくると1日(8時間)だから、オンライン授業対応のために24倍の時間がかかっている(時給が24分の1になっている)という見方も可能です。だから動画を一般公開してYouTuberになって一儲けしたいと思ったりもするわけです(実際には広告を付けていないし、それ以前に、報酬を得られる基準に達していないので一儲けは夢のまた夢です)。

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ところで、「しゃべりながら操作して、しゃべりも一緒に録音すればよいではないか!」と仰る人もいるでしょう。録音だけならかまいません。しかし、そのまま通用するしゃべりのためには、台本が必要です。あるいは録音後に編集する必要があります。家庭用の機器で、磁気テープに録音した音声や音楽をテープを切ったり繋いだりして編集していた中学生時代に比べると、作業は比べものにならないほど楽になった現在ですが、それでもやはりやる気は起きません。技術的困難ではなく、気分のハードルを越えることが困難です。 『かんたんAI Talk 3』 の男性ボイスよりは私の方が良い声だとは思いますが。

コロナ禍の影響で子供が受けているリアルタイムのオンライン授業を横目で覗くと、台本のないまま、対面授業と同じことをカメラに向かってやっているだけの授業は無駄話が多かったり、話の展開がグチャグチャだったりするなど、授業料を返せと言いたくなるレベルのものもあります(子供の感想も同様です)。あるいは、音声も何もないパタパタめくりだけのスライドショーもありますが、これもまた大変に苦痛ですね。こういう授業をするならば、プレゼンテーションデザインを学ばなければならないと思いますが、日本のデザイン教育の現状から言えば、自分のスライドショーに問題があるとは気づいていないでしょう。だから外圧がかからないかぎりは改善は期待できません。もしこれを読んでいる教員がいたら、ぜひ森重湧太著『一生使える見やすい資料のデザイン入門』を読んでください。同様の書籍はたくさんありますが、これは簡潔にまとまった良い本です。Kindle版もありますが、紙版をPCの横に置いて、めくりながらスライドショーを作りましょう。(これに関してはそのうち別記事を書きたいと思います。)

そんなこんなで何だか話がずれてしまいましたが、オンライン授業対応の教材づくりはとても大変で、非常勤の場合、とんでもないレベルの赤字です、最低賃金を大きく下回っています、、、というところでペンを置きます。

カテゴリー:雑記
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