【雑記】Amazonのレビューに★1つを付けられている、、、
Amazonなどのユーザレビューは役に立たないものが多い(※)ことは、多くの人に共通する見解だと思います。買い物するときはそういうレビューを私は無視しますが、自著に対する★1つは気持ちのよいのものではありません。
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ずっと前から、私が関わったある書籍に対して★1つがつけられています。書籍そのものではなく書店へのクレームで「注文したのではない本が届いた」という内容です。困ったことにレビューはこの1つだけなので、当該ページ上部の星の数を見ただけの人に、内容がだめな本だと勘違いされそうです。
このレビュー者は他のレビューでも書籍購入における個人的状況説明をしているだけです。こういう人は、レビューを公開することの意味を全く考えたことがないのでしょう。書籍の内容そのものへの批判であれば、肯定的な内容でも否定的な内容でも謙虚に受け止めますが、暑かった本屋が良くないことと本が良くないことを混同されたら困ります。
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最近、私が監修した書籍(共著)に対して★1が付けられていました。
CADの練習本ですが、レビュー者によれば「教材データがない」から「駄本」であるそうです。
この本を使った学習のために教材データが必要なレベルの人に向けた本ではないし、そもそも教材データが必要になるような内容ではありません。レビュー者の勘違いでしかないと思いましたが、監修者としては捨て置けない話なので、教材データがないことに正当性があるかもしれないと、いったんは謙虚に受け止めてみました。そしてこのレビュー者を知るために、この人による他のレビューを読んでみました。どうやら自己承認欲求が強い人物のようで、自分が気に入れば高評価、自分が気に入らなければ★1つを付けていました。「主観/客観」と理性的に対比しながら語る「主観」であればまだ救いはあるのですが、、、、。
正当性のあるクレームだったら出版社と相談してブログなどを利用した教材データ配布を検討したと思いますが、いちゃもんに対応する気持ちにはなりません。
いずれにしても「教材データがない=駄本」という決めつけが、このレビュー者の物事を把握する能力の程度を示唆していますね。
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同じ本に★3つを付けた人がいます。★3つにした理由は「自分が知っていることが多かった」からという個人的事情です。特定のスキルレベルの人々をターゲットとした本なので「自分が知っていることが多い」と感じる読者がいることはごく自然なことです。そのこと自体は本の評価に影響しませんが、問題はそういう個人的事情をレビューに記載することです。購入検討者はそのレビューを書いた人のレベルを知る術がないので、レビューに個人的事情を書く意義はありません。
残念ながら、この人の他のレビューでも個人的印象を★の数に影響させたものがありました。一方で、この人の場合、客観的な評価や購入検討者へのアドバイスとして記載された内容はとても役に立つものでした。この人が客観性のある内容だけ書くようになったら、優れたレビュアーになると思います。