【雑記】 XPS8900のシステムドライブをM.2 SSDに入れ替え
私のXPS8900はHDDを1TB→2TBへ換装し、さらに2TBのHDDと60GBの2.5インチSSDの増設、RAMの増設(4GB×2 → 8GB×2+4GB×2)、ビデオカードの交換(GeForce GTX 1060)を行ってきました。SSDが全般的に値下がりしてきたこともあり、かねてからの懸案であったXPS 8900のシステムドライブのSSD化を行いました。
当初は2.5インチのSATA SSD の CSSD-S6O480CG3VP を買おうと思っていましたが、欲が出て NVMe M.2タイプを買いました。
XPS 8900は x2 だと書いてあった記憶があったので、 x4 のパフォーマンスは出ないことは分かっていました。そのつもりで買ったのですが、購入後に分かったのはXPS 8900は x1(この表記が正しいのかどうか不明) だったということで、下に掲載するCrystal Disk Markの値はx4製品としてはとても残念な数値を示しています。
参考資料 → https://www.dpreview.com/forums/thread/4294831
結局はADATAならたとえばx2の SX6000 でも良かったということになりますが、私が買った時はセールで SX8200 の方が安かったので、まぁそれはそれで良かったかなと思います。
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換装![]()
まずは箱の小ささと軽さに驚き、次は本体の小ささに驚きましたが、2280とは22mm×80mmの意味だから小さくて当たり前でした。
説明書が付属していませんが、標準添付のロゴが書かれているヒートシンク?を貼り付けた後、M.2スロットに挿して、ネジで固定するだけです。
この製品とは無関係にマザーボード次第でネジサイズが異なるからでしょうが、固定用のネジが付属していません。そこで我が家の在庫から合うネジを探して取り付けました。本体を横にねがせて使うならるネジなしでいけそうですが、普通に立てて置くとぷらぷらするのでネジで固定するのは必須だと思います。
2.5インチの SSDと比べると、ケーブルを繋いだり、ドライブスペースに固定したりする手間がないので、あっけなく終わりました。
システム移行
お馴染みのEaseUS ToDo Backup を使いました。私はWorkstation版を使っていますが、Free版でもいけると思います。
注意点は「移行元の容量<移行後の容量」であることです。私の場合の移行元が 2TB(システム300GB、Virtual Machine 200GB、その他はデータ用の3パーティション構成)なので、そのままでは移行できません。
そこでまず、システムのパーティション300GBはそのまま、Virtual Machineのパーティションを一時的に100GB程度まで切り詰め、データ用パーティションはバックアップしてから削除してから、移行処理を行いました。なおパーティション操作には、これまたお馴染みのEaseUS Partition Master Professional を使いました。
これで下準備が整ったので、いよいよ移行処理です。
といっても、EaseUS ToDo Backup でクローンするだけです。使い方はEaseUSのホームページなどに出ています。さすがにSSD、書き込み速度も速いので、あっさりと短時間で完了しました。
起動
クローンが終わったら、いよいよ起動です。
普通の方法で再起動し、起動中にF2を押して設定画面に入ります。現時点では元のシステムディスクは手つかずなので「Windows Boot Manager」が2つ表示されました。上側のチェックを外して、ApplyしてからExitで設定を抜けると無事に SX8200 で再起動しました。
下の画像は2回目の再起動前の設定画面の状態です。1回目は「Windows Boot Manager」が2つでしたが、今回は「ADATA SX8200NP」と型番が表示されていました。この状態で問題なく起動しました。(下の写真は誤解を招きそうな位置にマウスカーソルがありますが、下側にチェックが入って入ればOKです。)
古い方のシステムは、 SX8200 が継続的な安定動作を確認できるまでは手つかずで置いておくつもりです。
起動時間
BootRacer というソフトで起動時間を計測しました。
HDDは;
次は、 SX8200;
5~6分の1になりました!
ベンチマーク
移行直後にCrystal Disk Markで1回計測しただけです。x2でもx4でもないのでちょっと寂しい数値ですが、それでもSATA SSDの一般的数値が500MBを超える程度であるようなので、その1.5倍ほどの速度ということになります。
旧システムドライブのSeagate のST2000DM001は;
ソフトの起動時間
計測していませんが、とても速くなりました。
Word, Excel, Photoshop, Illustrator, ArchiCADを次々と起動してみても、1分前後ですべて起動が終わりました。Word, Excelは、起動して次のソフトをスタートメニューにクリックしに行く間に起動が終わっている感じです。Virtual Machineも SX8200に移したので、感動的な速さで起動してくれるし、終了も速くなりました。x2, x4だったらすごいのだろうけれど、XPS 8900自体が対応していないので、XPS 8900で体験できる速度はこれくらいが上限なのでしょう。
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ということで、価値ある出費でした。
私は CAD・CGのような重量級のソフトを使うので少しでも速いと嬉しいですが、Office系が主体なら2.5インチのSATA SSDでも十分ではないかと思います。上にも書きましたが、当初、私はいつものCFD販売の CSSD-S6O480CG3VP を買おうと思っていたことから予算オーバーではありましたが、セールだったこともあり1.5倍の出費で1.5倍のパフォーマンスを得られたというきれいな結果になりました。