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【雑記】 子どもの「野球離れ」とキャッチボールの関係?

子どもの「野球離れ」は、もう止められない 父よ、息子とキャッチボールしていますか

という2015/8/23の東洋経済ONLINEの記事を読んだ。

いくつかの理由で父子でキャッチボールする機会が減ってきている(なくなってきている)ことが、子供の野球離れの原因だというのが、記者の主な主張のようだ。

私は野球にはほとんど興味がなかった。中継番組を見ても面白いと思わなかった。小学校高学年のころ、チケットをもらったのでプロ野球を観戦したが、当時のセリーグ最弱チーム同士の対戦だったこともあって、ほんとうに野球はつまらないものだと思った。でも、いつぞやの日本シリーズ?の江夏投手とか、憶えているシーンはいくつかあるし、新大阪駅の喫茶店で田淵幸一氏がはす向かいの席にいたときには、40才半ばになっていたにも関わらず、子供のようにドキドキした。

上記の記事のコメントに同様のことを書いている人がいたが、野球中継のために見たい番組がなくなったり、延長になって見たかった番組を見られなかったりで、野球中継は迷惑なものでしかなかった。野球に対する熱情が著しいクラスメイトもいたが、彼のことは、みんな冷めた目で見ていた。それに私はサッカー少年であった。一人一人順繰りに出て行って待ち時間の多い野球(ソフトボール)より、みんなで四六時中走り回っているサッカーの方がよっぽど楽しかった。野球に興味がない男の子は、たくさんいた。

 

野球中継がありがたいと思ったのは、一人暮らしを始めてから。ある下町に住んだときは、野球中継中は銭湯もコインランドリーも空くので、その時間帯を狙って行っていた。下町に引っ越す前は武蔵野に住んでいて、そっちでは野球中継と銭湯の混み具合には相関性はなかったように記憶しているが、武蔵野の方は銭湯の利用人口自体が少なかったのかもしれないので、野球を見るかどうかに地域性が関係しているといるような話にはならない。

 

で、ふだんから考えている「合唱の衰退」の理由と同様の理由があると思うので、この記事を書いてみることにした。私は、「野球離れ」には情報の提供形態が影響していると思う。

 

野球の投げて、打って、走って、、、という、ひとつひとつ順番に進んでいく手順は、ラジオ放送という音声メディア、文字と静止写真という新聞メディアに向いていたから、だれでもが情報を享受できる。だから戦後の娯楽がない時代に広がり、そのまま人々の興味がテレビ時代初期に続いていっただけだと思う。相撲も1対1の競技なので、ラジオの音声や新聞の文字だけでもかなりの部分まで想像できる。

サッカーやバスケットボールなどは動きが複雑なので、音声だけでは説明しきれない。だから、カラー映像メディアが主体になってから、ようやく人々が見るスポーツになってきたのだろう。さらに、TVが大型化、高解像度化したので、昔のような画面の小さなアナログTVでコート全体の映像を撮したのでは、小さすぎて何だか分からなかったであろう一人一人の選手たちの動きを、今でははっきりと見ることができるようになり、ゲームの状態がよく分かるようになったことが、視聴者の増加に拍車をかけたのではないだろうか。

また野球には、瞬間的スピード感はあるが、ゲーム全体としてはのんびりしている。世の中のスピードがどんどん上がっていく状況の中、ぐずぐずと進む野球は退屈だ(私は昔から退屈だと感じていた。自分がサッカーを始めてからは、本当に退屈に思えてきた。もちろん投手と打者のかけひきにおける緊張感とか、監督の采配とか、そういうものの凄さは感じることがある。イチローは一人の人間として尊敬している。その場でだらだらと試合を見続けることには興味は無いが、後からダイジェストやストーリーとしてまとめられたものを見たり読んだりするのは楽しい。要するに野球の試合を通して見ることが退屈に思えるのであって、野球そのものを拒絶しているわけではない。)

 

ゲームの進みが遅いスポーツは、見るスポーツとして廃れていき、そのために競技人口が減っていくことには、情報の提供形態、表示形態の変化が影響していると思う。(情報の提供形態の変化だけが原因だとは言うつもりはないが、強い影響を与えているとは思う。)

 

スポーツにかぎらず、音楽も同じだ。じっと立って上手に歌う歌手より、下手くそでも踊りながら歌う集団の方がもてはやされているし、ミュージカル教室なども増えているようだ。いかにビジュアルであり、スピード感があるかが、メディアに乗れるかどうかの要因となってきている。いろいろなことに対して衰退要因を社会や生活のあり方に求める論調があるが、情報提供の形態について考えた方が解きやすいし、回避方法の発見が容易な場合も多いと思う。

 

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カテゴリー:雑記
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