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【雑記】 車の高齢者マークで酔う人はいませんか?

東京オリンピックのエンブレムが社会問題になっている。公募作品とその審査や評価のしかたについて、かねてから思っていたことがあるので書いてみた。

 

※図版は、Wikipediaの高齢運転者標識の項を参照してください。

 

高齢者マークは、最初のマークが評判が悪くて、デザインされなおしたことは、多くの人が知っていると思う。私は最初のマークは、定着して誰もが認知している初心者マークと同じ構成なので、「ある層のドライバーたち」を指すことがわかりやすくいデザインだと思っていたが、落ち葉とか、枯れ葉だとか言い出す人が現れて印象が悪くなったので、2011年に新しいデザインが採用された。

最初のデザインも好みで言えば嫌いだったが、良し悪しという点では悪くなかったと思う。ところが、新しいデザインは、好みなどではないもっと深刻な理由で嫌いである。

深刻な理由というのは、目の前にこのシールを貼り付けた車が走っていると、酔いそうになってしまうから。

古い方のマークは、左右対称、安定感を感じさせる三角形の構成で、感じられる動きも下方向(重力方向)に向かうものだったので、目に入っても酔いそうになることはなかった。

ところが、新しいマークは色のコントラストが強いので視野の中で強く見えてしまい、ほとんど回転対称の形状なので、一方向にくるくる回っているように見える。視界の一部で車の移動方向と異なる向きに回転されるわけだから、それによって感覚が狂ってしまうので、酔いそうになるのだと思う。

車というのは動くものであるし、高齢者マーク、初心者マークが大きく役立つのは車が動いているときである。そういう観点での評価がないまま、車に貼り付けたときの姿を意識せず、机の上でマークだけを評価して決まったのではないかと思う。ギブソンは嘆いているだろうなぁ。認知科学者、視覚心理学者で、デザインの心得がある人が審査員に入っていれば異なる結果になったのだろうと思わないではない。

 

静止状態で見るものと、移動しながら観るもののデザインは違っていて当然なのだが、そういうことを捉えていないデザインはとても多く、高齢者マークもそのひとつだと思う。

 

建築設計でも、立面図を紙の上の絵柄としてしか見ていない設計者が多い。しかし、ひとつの建物を同じ視線で見続けるのは、たとえばつまらない授業で窓の外を見ているときとか、カフェでぼんやりしているときとか、人生における時間の割合としては非常に小さい。施主にとっては立面図はほとんど意味がないとさえ言える。

 

ところで私は、4倍速の液晶TVで酔うので、かなり敏感なのだと思う。この場合、敏感=選良ではなく、弱者である。だから、バリアフリーやユニバーサルデザインという視点からは採用されてはいけないデザインだったと思う。そして、将来、自分で付けるなら、古い方の落ち葉マークの方がよい。こっちの方がデザインとして優っている。それに、マークを付けるころには、確実に自分の運転技量や注意能力は、今より落ちているはずだから、落ち葉、枯れ葉、と言われてもやむを得ないし、それを自認して運転しなければならないと思う。

 

という訳で、高齢者マークを付けた車が前に来ると、車間を広~~く空けたり、車線を変更したりして、とにかく視覚的に逃げることにしている。そうでなくても高齢ドライバーの運転で危なっかしい目に合うことは割合として多いのに、あのマークが付いていると、後ろにいる私まで危なっかしい運転になってしまいそうなのだ。

 

ところで、警視庁のHPによれば、当分の間、変更前の高齢運転者マークを使えるそうだ。「当分の間」を「半永久的」にしてもらえるとありがたい。

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カテゴリー:雑記
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