【道具】 Fixer3、松茸、ATOK、拝観料
IMEがまだFEPと呼ばれていたDOSの時代、
ワープロの一太郎にはATOK、松には松茸が標準添付されていた。どちらもFEPだけの単体販売があったかどうか記憶は定かでないが、ある時期からワープロ本体から独立して他のソフトでも使えるようになった。
以前も書いたような気がするが、私が最も好きだったのは Fixer3 で、それほど使い込まないうちから誤変換がほとんどなかったし、画面の動きが変換キーを叩くとスパっ、スパっと小気味よいのが好きだった。
Fixer3 の次のお気に入りは松茸で、ATOKは三番手。VJEというのも有名で、アイディアプロセッサソフトIDOQについてきたが、記憶が残るほどには使っていない。
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Windows時代に入ってからは、Fixer3 も松茸もなくなり、当初のMS-IMEはジョークソフト並だったので、MS-IME以外の唯一の選択肢ともいえたATOKを使い始めた。その後、数年おきにバージョンアップしているので、いまはATOK2014。
ジャストシステムの商品説明のとおり、ものすごく親切になってくれているとも言えないことはないが、一個人が使う言葉の範囲はとても狭いので、ATOK2014の親切さが仇となった誤変換のたびに DOS時代は良かったなぁと思う。ATOK自体も私の使い方では、たぶんATOK2014より当時のATOK6とか7の方が的確な変換をしてくれただろうと思う。もちろん一般的でない用語を単語登録しておくのは前提。
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私は毎年ではないが、ときどきATOKをバージョンアップしてきたが、新機能に魅力を感じてバージョンアップしているわけではない。社寺の拝観料は建物維持のための募金だと思っているが、それと同様にジャストシステム社維持のための募金のつもりである。日本でのPC利用に対するジャストシステムの功績はとても大きいし、ATOKは今後も残ってほしいので、ジャストシステムには永らえて欲しいと願っている。
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そんな訳で、去年は奮発して ATOK2014 単体ではなく一太郎2014 を買ってみた。一太郎を最後にバージョンアップしたのは7~8年前であったが、一太郎を使い始めたバージョン2のころからずっとワープロとしての一太郎自体は好みではない。