ホーム > CADとかBIMとか, 教育 > 【CADとかBIMとか】 レイヤー名から思うこと

【CADとかBIMとか】 レイヤー名から思うこと

とある人が、とある著名なCADで起こした図面を、DXF経由でVectorWorksに取り込みました。

VectorWorksでDXFを取り込む場合、元データのレイヤー名は、クラス名として取り込まれまるのがデフォルトです。これはVectorWorksのクラスの意味を考えるときに役立つことですが、それはさておき、取り込み後にナビゲーションウィンドウに並んだクラス名を見て、彼はぶったまげました。

 

「 0  」 は仕方ないとして、その他は、「細い線」、「もっと細い線」、、、。

 

この図面データをベースにして、分析作業を行う必要があったので、彼の最初の作業は、クラスの割り当てを意味ごとに再整理することになってしまいました。もちろん、最初の図面で使われたCADに問題がある訳ではありません。要するに、使い方の問題です。

しかし、線の太さは図面上の現実でもある訳だから、このような命名法を一概に否定するわけにはいきません。図面をプリントすることが最終目的であれば、全く問題が無い、といっても差し支えないでしょう。

 

CAD教育に話を落としてみたら、「CAD製図教育であっても、製図だけに終始してはダメ、CAD の仕組みも教えないとね!」というところがスタートなんでしょうか?

自分でプログラムを組むのが当たり前だった私の世代にとっては、仕組みの把握→応用や展開(CAD製図教育の場合は製図、CAD教育の場合は設計)という順序は当たり前なんですが、今の世代は時代的に仕組みの理解から入ることが困難だと思います。

ということは、CADの「CA」の意味合い、BIMの「I」の意味合いを、教える側が理解していることの重要性がとても大きくなっているのだと思います。

でも、難しいことではありません、自分の手で作ろうとしたら、どんな考え方で、どんな手順で行うかを捉えればよいだけです。

数学では、解き方を考えてから式を立てます。先に式をつくってから、解き方を検討することはやりませんが、もしかしたらその状態、つまり、製図してから建物を考えるような状態に陥ってはいないでしょうか?

 

DesignWorkshopを使い込んだ人にはこの感覚がよく分かると思いますが、逆にDesignWorkshopが普及しなかった要因は、この辺の捉え方が難しいからなのかもしれません。

 

ソフト側の問題も多いですよ。

ひどい場合は、「コンピューターエイディッドデザイン(デザイン行為の中の手間や時間が掛かる部分をコンピュータが肩代わりして、人間側の負担を減らしながら、よりよいデザインを導く手助けをする)」ではなくて、「ヒューマンエイディッドソフトウェア(ソフトの不備な部分を、人間が手助けして、コンピュータがなくてもできることをわざわざコンピュータを使って行う)」になってます。

CADに限らず、多くのソフトが後者に近い位置にいますね。安いデータベースソフトなんか、まさにそう。

 

 

さて、BIMと呼ばれるCADソフトであれば、本来はレイヤー名など気にしなくてよいはずで、たしかにそういうCADソフトも存在します。

現在、多くのCADでは、設計者 ~ CAD~ 建物、という関係で作業せざるを得ません。

しかし、CADは本来は、設計者~ 建物、という関係を構築するための補助ツールであるべきで、その関係に近づかせてくれるCADソフトは明らかに存在します。そして、そういうソフトが実務の大半で利用されるようになったとき、CAD教育とは何をする場であるか、というお話になっていくわけで、そういう時代が到来したら、「細い線」というようなレイヤー名をつける人もいなくなるでしょう。

広告
カテゴリー:CADとかBIMとか, 教育
  1. まだコメントはありません。
  1. No trackbacks yet.

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。